面積は約21km2で、33番目という小さな都市です。昭和45年(1970年)に旭町が尾張旭町と改称し、市制が敷かれます。尾張旭市は愛知県の北西部、名古屋市と瀬戸市の間を流れる矢田川流域に位置しています。市内には名古屋鉄道瀬戸線が通り、国道363号が走ります。尾張旭市の歴史は古く、白山古墳群や条里制遺構、式内社渋川神社、天武天皇悠紀斎田跡など、古代の遺構や建物が数多く残されています。江戸時代から明治時代までは野菜や果樹などを生産する純農村でしたが、大正中期からは瀬戸市との関連で陶磁器工業の町へと変遷します。そして、昭和中期(1960年頃)から機械工業や電子・電機工業が盛んになり、工業都市へと移行します。また、名古屋鉄道瀬戸線が通ったことで名古屋への通勤圏として宅地化が著しく、尾張丘陵は住宅地域と変貌します。尾張旭市には名古屋市守山区にまたがる面積が約468haという県立森林公園があり、クロマツ林の間にゴルフ場やテニスコート、宿泊施設などが設けられています。なお、郷土芸能として棒の手(県指定無形民俗文化財)があります。