町の東側には武豊港(衣浦港)があり、標高は高いところでも83m程度と比較的なだらか。地盤は砂礫質台地であり、比較的ゆれにくく、液状化のリスクが低い地域です。<br />
武豊町は港と鉄道によって発展した町です。海が荒れることが少なく、天然の良港としての条件が揃っており、明治17年には港域の測量が行われ、現在の武豊線である国鉄武豊線が明治19年に開業しました。現在は大府~武豊間を結ぶ愛知県最古の鉄道です。明治19年に武豊線が敷かれて以降、貿易港として陸海の交通を繋ぐ場所として発展し、現在も衣浦臨海工業地帯として発展し続けています。開業当時は現在よりも海に近いところに作られ、駅が移転した後も旧駅は貨物専用の武豊港駅と使用されましたが、1965年(昭和40年)に廃止。現在は遊歩道としてその場を歩くことが出来ます。<br />
また、国内ではここにしか現存しないとされる「円形木版張り井桁状転車台」という直角二線式の転車台があり、国の登録有形文化財に指定された貴重な鉄道文化遺産が残っています。