昭和47年(1972年)に市制が敷かれます。豊明市は愛知県の中西部尾張丘陵に位置しており、西側は名古屋市、東側は境川を隔てて刈谷市に接しています。愛知用水が通じており、溜池が多くあります。豊明市は古くから交通の要所となっており、鎌倉街道や東海道が通る町として栄え、現在でも国道1号、23号、伊勢湾岸自動車道、名鉄名古屋本線が走っています。昭和の中頃(1960年代)から、名古屋市に勤務する人たちのベッドタウンとして宅地化が急速に進展します。農業は兼業化が顕著になっており、畜産や露地野菜、施設園芸などを複合的に経営する農家が多くなっています。工業では金属製品や機械工業が多く、特にトヨタに関係した自動車関連企業の工場が数多く設置されています。また、出版・印刷、食品などの工場も少なくありません。なお、市内には織田信長が今川義元を奇襲で打ち破った戦いで有名な桶狭間古戦場(史跡)や、中央競馬の中京競馬場、市内を一望できる名勝地の二村山、全国有数の取扱高を誇る愛知豊明花き地方卸売市場があります。