特にアイランドシティができたことで街並みは一変しました。高層タワーマンションが次々とでき、近未来的な雰囲気を作り上げています。今後もマンションの建設が多数予定されており、人口がさらに増えると予想されています。香椎駅を中心に発展してきたこの街は歴史と深い関係があります。筥崎宮は三大八幡宮の一つで、9月に開催される放生会(ほうじょうえ)は福岡市民の秋祭りとして親しまれています。筥崎宮が福岡の歴史の象徴ならば、志賀島は日本の歴史の起点となっていた場所でした。大陸への海上交易の要所として位置づけられ、泊地の役割を担っていました。そして志賀島といえば、歴史の教科書ではおなじみの漢委奴国王印が出土された場所です。この金印は、邪馬台国の女王、卑弥呼に送られたものとして知られています。東区は古代の歴史の面影を残しつつ、一方ではアイランドシティに代表されるように全く新しい街並みを形成する新旧が混在する地域となっています。