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SDGs特別対談「安心して暮らせる街づくり」

2022.06.30

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※感染対策を徹底のうえ、撮影しております

国連が定めたSDGsでは「誰ひとり取り残さない」をスローガンに、経済成長・社会福祉の発展・環境保護の3つの側面から、すべての人々がよりよい生活を送れる世界を目指しています。

65歳以上の割合が人口の29.1%と、世界に先駆けて超高齢社会に突入した日本。
「住」を提供する側として、“誰ひとり取り残さない”経済活動には高齢者を意識したサービスの充実は必要不可欠になってきています。

ナカジツの経営理念にもある「お客様以上にお客様のことを考える」ためにも、子どもから老人まですべての人にとって優しい住宅づくりを実現するため、社会福祉法人「紫水会」様と意見交換を実施しました。

1、ナカジツSDGs<サービス基盤の強化>について

※感染対策を徹底のうえ実施

橋爪執行役員:
弊社は2020年に「あらゆるひとがいつまでもわらって暮らせる あんしんあんぜんが守られた世の中」を目指し「SDGs宣言」を行いました。その中の一つとして「サービス基盤の強化」に取り組んできました。専門家の方から知見をいただき、それをサービスに生かすことで、あらゆる面での品質向上を図り、新しい世界を作っていくことを目指しております。
今回の対談では「長く安心して住み続けられる高品質住宅の提供」を目指し、ご購入いただいたお客様に40年後も住み続けていただくために、紫水会様に高齢住宅や高齢者が望まれているものをお伺いして、今後のサービスに反映していきたいと考えています。

今回は不動産流通営業部門の久保田を中心に対談を進めさせていただきます。

久保田執行役員:
不動産売買を担当しております久保田と申します。実際の現場では高齢者の方ですと不動産の売却のご相談がほとんどで、家族構成が変わった、建物が老朽化した、金銭的にも肉体的にも管理が難しいなどのご相談をいただくのですが、介護や福祉関係の知識がないので、高齢者の皆様のニーズに応えられるためのヒントを頂ければと思います。よろしくお願いいたします。

2、高齢者と高齢者を支える家族を取り巻く環境

※感染対策を徹底のうえ実施

橋爪執行役員:
まずお聞きしたいのですが、紫水会様では年間で何名くらいの高齢者やご家族の方と接する機会があるのでしょうか。

鈴木様:
社会福祉法人では高齢者と障がい者、保育がメイン事業となっております。紫水会では高齢者向けを17施設持っています。それとは別に在宅系の施設や障がい者向けの施設、デイサービス、保育園を4園運営しております。高齢者施設でのメインは特別養護老人ホームで、介護度3以上の方しか入れない施設です。一度入所すると原則特別養護老人ホームで生活していただくことになりますが、入居者とそのご家族を合わせると年間およそ1800人の方々と接点があります。

橋爪執行役員:
多くの方が入所されているとのことですが、入所される際にご家族はどのような点にお困りになっているのでしょうか。

鈴木様:
ご家族がお困りになっているのは、入居される方の介護度が高く、介護が大変なことです。そして、それをどのようにフォローしていくかが我々の役目ですね。まずはデイサービスやショートステイなど短い期間でお預かりして、その期間にご家族の方にゆっくりしていただくことから始めています。今でこそ、我々からも“終活”などのご提案をさせていただいておりますが、まずはご家族の方の「介護している現状が辛い」ということをいかに解消するかですね。

橋爪執行役員:
終活というキーワードが出ましたが、ナカジツでもそのような案件のお話はあるのでしょうか。

久保田執行役員:
そうですね。終活のために自宅や土地を整理して介護施設に入りたいというご相談を受ける機会はありますね。我々が入所のお手伝いをさせていただくことはありませんが、お客様から施設に入るのは難しいというお話はよく伺います。もしお困りの方がいらっしゃった場合、紫水会様や繋がりのある介護施設へのご紹介は可能なのでしょうか。

鈴木様:
ご紹介いただければ、当法人には高齢者向け施設が17施設あり、今後新規施設を建てる計画もありますので、受け入れは不可能ではございません。ただ、ご紹介いただくにあたって、介護度とその方に必要な医療が問題になります。ご相談していただければ、アドバイスはできるかと思います。

橋爪執行役員:
ありがとうございます。これまではご相談していただいても、ご対応することが難しかったので、非常に助かります。
コロナ禍で今までと比べて対応やお客様のニーズが変わったことはございますか。

鈴木様:
お客様のニーズというよりは、我々が感染症対策でやり方を変えていることが多く、最も変わったのは面会ですね。面会はすべてガラス越しやリモートです。ショートステイやデイサービスについても、利用を限定的にするなど感染症対策をしています。

3、超高齢社会に寄り添った家づくりとは

※感染対策を徹底のうえ実施

橋爪執行役員:
現在日本では超高齢社会に突入し、快適な暮らしを望まれる高齢者の方が増えてきています。建物の品質も重要になると思われますが、施設を建てられる際に重視されているポイントなどはございますか。

鈴木様:
最も重視しているのは安全性です。我々は50年間、同じ建物を維持する必要があるので、形状をなるべくシンプルにし、耐震性を高めるために重心がぶれないようにするなどの設計を心がけています。電気や設備関係などは現在最も普及している設備を取り入れることで、ランニングコスト削減や耐用年数の改善、そしてスムーズな部品の供給に繋げています。また、施設のIT化も非常に進んでいます。見守りシステムなどさまざまな技術や設備を導入する余力がなければ、将来的に不備が生じますので。

橋爪執行役員:
建築場所について重視されているポイントはございますか。

鈴木様:
昔は土地から始めて、コスト面も重視していましたが、今は都心の交通の便が良い所と需要が大きいところの二つを重視しています。都心で需要がある場所でないと人が集まりにくく、ご家族が見舞いに来るときも離れていると不便ですから。また採用面においても、職場が地下鉄の沿線かどうかは重要なポイントです。

久保田執行役員:
現在、弊社に来られるお客様は30代40代の比較的若い世代の方が多いのですが、今後超高齢化で年齢層が上がるに従って、どのような住宅が好まれるようになるのかを教えていただけますでしょうか。

山中様:
ご自宅での介護となると、手すりが必要になることや段差が危険になるという理由で建替えをされる方が多くいらっしゃいます。そのため、設計の時点で高齢になっても住みやすいかどうかという視点を入れておくのは大切なのではないでしょうか。

久保田執行役員:
なるほど。弊社ではリフォーム事業も展開しておりますが、リビングに段差を設けてほしいなど、今までのお話と真逆の要望もございますので、将来的なことも考えてご提案しなければならないという責任を感じました。

橋爪執行役員:
会社としてお客様に寄り添うことを非常に重要視しているので、お客様のための住宅を今一度考える必要があると思いました。
対談も結びに近づいてきましたが、お聞きしたいことはございますか。

久保田執行役員:
これまで多くの高齢者とご家族を支えてこられたかと思いますが、紫水会様ならではの特色はございますか。

鈴木様:
紫水会では厨房を直営しているのが特徴で、それぞれの品質が落ちないように運営しています。また、ほかの福祉機関などではコロナによって外部の医療機関やサービスの利用が難しいということもありましたが、当法人では地域連携で医療機関とも密接に関わっていますのでその関係性を活かして十分なサービスが利用者様に提供できることが強みだと思います。

橋爪執行役員:
内製化していく方針で運営を進めてこられたのですか。

山中様:
国は地域包括ケアシステムを進めており、医療、介護、福祉、住まい、予防など、すべてその地域で包括して、最後までその地域で暮らせることを目指しています。紫水会ではグループとして包括ケアができるような体制づくりを進めています。ただそのためには介護や福祉だけでなく、あらゆることに意識を向ける必要があると思っています。建築もその一つで、我々にとっても非常に重要なことですので、今回お話ができたことはお互いのためになると思います。

橋爪執行役員:
なかなかお話を伺う機会もないので大変勉強になりました。現場の方からご相談させていただくことがあるかもしれませんので、今後ともよろしくお願いいたします。今回ご教授いただいた内容を踏まえて、ナカジツの今後の家づくりやサービスを検討して参ります。

■対談ゲストプロフィール

社会福祉法人紫水会
https://www.shisuikai.or.jp/
愛知県名古屋市を中心に、小牧市、東京都と、地域に密着した福祉・介護サービスを提供し、福祉施設を13、保育園を4運営している。
「明るく楽しく元気よく」をモットーに、児童から高齢者まで安心して過ごせる環境づくりに取り組む。


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