戦前は樋井川などの水の恵みを受け、水田が広がり集落が点在するような状態でしたが、日本の高度経済成長に合わせ、開墾、住宅化が進み、福岡市における住宅街としての役割を果たすことになりました。現在の人口は最新の国勢調査では26万人余りの人が暮らしており、福岡の行政区では東区についで二番目の数字になっています。また特徴的なのは福岡市における文京区的役割を南区は果たしていることでしょう。九州大学芸術工学部など4つの大学と3つの短期大学を筆頭に、高校は硬式野球で有名な福岡第一高校等8つの公私立高校が軒を連ねています。また国立病院機構九州がんセンターをはじめ総合病院が4つ、免許試験場、様々な公的施設が点在し、福岡市民の生活を支えていると言えるでしょう。南区に本社を置く企業で有名なのが博多土産として有名な「ひよこ」を販売する『株式会社ひよ子』の存在です。よく巷では福岡・東京どちらの土産、銘菓かで「ひよこ論争」が話題になりますが、ひよこの本社はこの南区の株式会社ひよ子です。