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近年、震度7クラスの大規模な地震が数年ごとに頻繁に発生しています。
そんな今、家の購入を検討するのであれば地震に対する備えは欠かすことができません。命を守り、さらには被災後の生活を守るためにはどんな家にするべきなのでしょうか。免震とは何かを中心に、家族の命と生活を守る一戸建ての地震対策をご紹介します。
目次
考慮すべき揺れの原因
免震と聞いて直ぐに思い浮かぶのが地震ですが、家が受ける揺れの影響はそれだけではありません。
ここではどのような揺れがあるのか、またどんな点に気を付けるべきか見ていきます。
地震
冒頭でも述べた通り、2011年の東日本大震災、2016年4月の熊本県地震、2018年9月の胆振地方中東部地震といったように、100年に一度のレベルと言われてきた地震が数年に一度の頻度で発生しています。また、一度大きな震災に見舞われた地域がさらに余震の被害を受けるケースも多くあります。
強風
例えば、家が丘の上に建っていたり、周囲に遮るものがない環境では風の影響を大きく受けます。また、台風の時などは強い突風にも見舞われます。
この時に建物が受ける水平方向の力は地震時に加わる力と同様です。そのため耐震と同じように揺れへの対策を講じることで強風に耐えうる家にすることができるのです。
振動
家の近くに大きな道路や鉄道がある場合、トラックや電車が通る際の振動が伝わることがあります。また、子どもが家の中を走り回った際に家の揺れを感じることもあり、日常生活をする上で様々な要因で振動は発生します。しかしながら、全く揺れない家を作ることはでません。ただ、極度に揺れを感じる場合は家の構造や地盤に問題があることを疑ったほうがよいでしょう。
免震とは?耐震や制震とは何がちがう?
地震への対策は免震、耐震、制震といった種類があります。その特徴とメリットをご紹介します。
免震・耐震・制震の違い
免震
免震とは、文字通り地震からくる揺れを免れるものです。
制震、耐震と違い揺れに耐える強い構造を持たせる、揺れを制するのではなく、地面から伝わる強く激しい揺れを免震装置を使って大きい周期のゆっくりとした揺れに変え建物への影響を低減する構造を免震構造と呼びます。
建物本体が損傷から免れるだけでなく、建物内部の家具や設備などの転倒も防ぐことで、震災後の暮らしも守ることができます。
免震は掛かる費用が高額なこともあり、マンションなどの集合住宅や公共の施設など大規模建物に取り入れられる場合が多く、一戸建ての免震は大手ハウスメーカーで取り組みが行われています。
次に、免震構造の各部位の役割を説明します。
■アイソレーター
文字の意味合いである「切り離す」「隔離する」というとおり、アイソレーターとは地面と建物の間に揺れを吸収する構造を挟み、地震の水平方向の揺れを建物に伝えない役割を持つ免震装置を指します。
免震方法としては大きく分けて「転がり免震」「積層ゴム免震」「滑り免震」の三種類があります。
基礎と建物の間の支える箇所を「支承」と呼ぶため、アイソレーターそのものを「転がり支承」「滑り支承」といった呼び方をします。
■ダンパー
ダンパーは建物を支えるのではなく、揺れを制する働きをします。
というのも、アイソレーターは激しい揺れを緩やかな揺れに変える作用をするものであり揺れを止める働きはありません。いつまでも揺れ続けてしまうのを制するためにダンパーも合わせた設置が必要です。
ダンパーには鋼材や鉛を使った金属の延性を利用したもの、オイルの粘性を使用したものがあります。
制震
地震などの揺れを制す減衰性能のある制振装置(ダンパー)で地震の揺れを吸収し建物の損傷を防ぎます。
制震ダンパーは壁や柱、梁などの接合部付近に設置します。粘弾性のゴムや金属、油圧などの力によって地震のエネルギーを吸収し揺れを軽減します。
耐震構造が揺れに対して丈夫な作りにすることに対し、制震は揺れを軽減させ住宅の倒壊を防ぎます。近年の大きな余震が繰り返されるような震災に対し、一度の大きな揺れに耐えうる耐震構造だけではなく、制震対策も重要と言えるでしょう。
耐震
建物自体の強度を高め、地震などの揺れに耐えます。
柱や梁を太くする、筋交いを入れる、耐力壁を増やす、接合部を強固にするなどの対策がなされます。
建築基準法という法律で定められているのが、この耐震強度の基準です。そのため、どの住宅も「震度6~7の地震で倒壊しない」程度の一定の耐震強度を持つことになります。
三種類の工法のなかで一番ポピュラーな方法と言えます。
どの構造が良いのか
耐震構造がしっかりしており、家自体に強度があるのはもちろんのことですが、それに加えて制震構造を取り入れることでさらに強い地震に対しての備えをすることができます。
今回メインでご紹介した「免震構造」は、まだまだ歴史が浅く長年使われたデータが存在しません。また、ほかの工法に比べ格段に高額な費用が掛かることもあり、一般的とは言えない状況です。
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