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土地を広く贅沢に使う平屋。
2階への移動がないので、家事がしやすく小さなお子様や祖父母世代にやさしい住宅です。
一方で、空間に立体感が生まれるスキップフロアは若い世代を中心に人気の間取りです。
どちらも非常に人気の住宅なので、どちらにしようか迷っているという方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、平屋でも導入できるスキップフロアの活用法をお伝えします!
スキップフロアとは
スキップフロアとは、高さが違う階を同じ空間に設けられた間取りのことを指します。
1.5階(中2階)、2.5階(中3階)とも言われ、バリアフリーとは真逆の作りになります。
スキップフロアのメリット
●広く見える
フラットな住宅よりも空間にメリハリが生まれ、実際よりも広く見せることができます。
●高さ制限がある際に階数を確保できる
住宅街や建物が密集している土地に建物を建てる場合、
既存の建物に一定時間以上影が掛からないようにするなどの規制(日影規制や北側斜線制限など)が法律で設けられています。
狭小地の場合は建物を高くすることで生活空間の確保をすることもありますが、こういった規制で高さを出すことが難しい場合があります。
そんな時に有効なのが、スキップフロアです。
1階と2階の間でもう一つ階数を付けることでスペースを確保することできます。
●下部を収納スペースにできる
段差を付けることで、下部を収納スペースに設けることができます。
お子様が小さいときは秘密基地に、成長したら物置場に。
使い道は無限大です!
●土地に高低差があるなどの場合も無駄なく利用できる
高低差のある土地とスキップフロアは相性がいいと言えます。
低いところはインナーガレージにしたり、地下にしてワインセラーや防音設備のある部屋を設けたりと遊び心のある住宅にすることができます。
造成工事をしてフラットにするのではなく土地に合わせた間取りは注文住宅ならではです。
また、高低差がある土地はフラットな土地よりも安価になっている場合が多いため、あえてそういった土地を選び建物に予算をかけるという選択肢も有りですね。
スキップフロアのデメリット
●温度管理が難しい
スキップフロアは壁で部屋を仕切らず、段差で空間を作るためワンフロアになります。
そのためエアコン機器などの効きが弱点となるため、空気の循環を工夫した空調機器や断熱材をしっかりとしたものにする必要があります。
●建築費用が高くなる
通常の住宅よりも設計が複雑なため建築費用が高くなります。
また、上記で説明した通り温度管理が難しいため設備機器や断熱材にも費用がかさみ全体的な建築費用は高くなると言えます。
土地と建物のバランスを考えることが大切です。
●完成のイメージがつかみにくい
立体的な間取りになるため、平面図だけでは完成のイメージがなかなか掴めないことがあります。設計打ち合わせの前にショールームや完成現場見学会を活用して、様々な事例を直接見に行くと感覚を掴みやすくなります。
●自治体によって判断がわかれる
家を建てるには各自治体へ「建築許可」を申請しなければなりません。各自治体は建築基準法と設計図面を照らし合わせて審査しますが、スキップフロアを認めていない自治体や段差を収納スペースとしてではなく床面積として算入する自治体など、判断が統一されていないのが事実です。そのため、スキップフロアの施工経験のあるハウスメーカーや工務店に依頼するようにしましょう。
●固定資産税が高くなる
スキップフロアは段差で空間にスペースを作るので、通常の住宅よりも床面積が広くなります。
固定資産税では床面積が多い(=広い家)ほど価値が高いという計算方法になるので、大きさにもよりますが一般的な住宅よりも固定資産税は高くなるということを覚えておきましょう。
平屋のスキップフロアの実例
●和モダンなスキップフロア
キッチンとリビングの間に空間を設けることでメリハリのある間取りに。
●シンプルモダンなスキップフロア
リビングにおしゃれな畳スペースを設けました。グレーの畳を使うことで、統一感のある空間に仕上げました。
その他、スキップフロアの実例
●アーバンリゾートスタイルのスキップフロア
キッチンから見える距離に中二階を設け、ワークスペースに。
●アスレチックなスキップフロア
壁一面にボルダリングボードを貼り、1階へ降りるときは滑り台を。
遊びごころたっぷりの注文住宅です。
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