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「不動産の無料査定は便利だけど、リスクはないの?」
「査定依頼自体は無料でも、ほかの部分で費用がかかることはない?」
所有している不動産の価値を知りたいと思った際に、無料で査定してもらえる方法はいくつかあります。
机上査定や訪問査定といった従来の方法に加え、インターネットを活用した査定サービスもさまざまです。
しかし、それぞれの特徴を理解せずに依頼すると、想定外のトラブルや納得できない結果を招くこともあります。
そこで今回は、不動産の無料査定全般について、各方法の特徴や注意点を解説します。
この記事を読むことで、不動産査定の仕組みを正しく理解し、自分に合った査定方法を選ぶヒントを得られるはずです。
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記事の構成
まずは不動産無料査定のデメリットを確認
不動産会社による査定は、原則として無料で実施されます。不動産会社が査定の実施や査定書作成の費用を依頼者に請求することは、宅建業法で禁止されています。
相続税や贈与税を算出するために適正な評価額を出す「不動産鑑定」の場合は数万円から数十万円の費用がかかりますが、それ以外は無料と考えて差し支えないでしょう。
そして、不動産を無料査定してもらうには以下のような選択肢があり、デメリットも存在します。
- 不動産会社に直接訪問して依頼する
- 一括査定サイトなどインターネット経由で査定を依頼する
- AI査定などのツールを利用する
不動産会社による簡易査定やツールでの査定では、査定の精度が低く、売却時に参考にならない可能性があります。
また、一括査定サイトを利用する場合は複数の不動産会社からのしつこい営業に悩まされるケースがあります。
このほか、不動産会社の管理体制次第では、個人情報の漏洩リスクも考えられます。
不動産無料査定でよくあるトラブル
ここでは、不動産の無料査定を行うことによって発生しうるトラブルについて紹介します。
1)しつこい営業によるトラブル
不動産の無料査定では、査定を依頼された不動産会社が、依頼者を「売却を検討している見込み客」として認識し、積極的に営業してくる場合があります。
この営業が過剰になることで、利用者にとってストレスとなるケースは少なくありません。
特に、一括査定サイトは、複数の不動産会社に同時に査定依頼が届く仕組みなので、営業の連絡をしてくる業者もその分増えます。
また不動産会社は査定依頼を受けた時点で、一括査定サイトの運営会社から情報料として費用請求を受ける仕組みになっています。
そのため、何としても媒介契約の締結を勝ち取りたいという意識が働き、営業攻勢が強くなる傾向があります。一度断っても、追客という名目のもと何度も連絡が来ることも珍しくありません。
2)個人情報の漏洩によるトラブル
査定を依頼するにあたり依頼者は不動産会社に主に以下の情報を提供します。
- 物件所在地
- 連絡先(電話番号やメールアドレス)
- 氏名(匿名の場合もある)
- 名義人との続柄
不動産会社は必要に応じ「登記事項証明書」を取得するので、これらの情報があれば以下のような情報を収集できます。
- 所有者住所氏名
- 不動産の種類や規模など
- 担保提供状況
- 差押などの権利設定
つまり、不動産会社は査定依頼者が登録した以上の情報を、調べることが可能になるのです。このような情報が不動産会社に集まることで、「売り情報」として関連事業者に提供されることもあります。
特に一括査定サイトを利用した場合、不動産会社が複数にわたるため、情報が共有されるリスクが高まります。
一括査定サイトに登録している時点で、不動産会社には個人情報保護法に基づく管理義務がありますが、正当な目的以外の利用や外部への流出がまったくないという保証はありません。
もし情報が外部に流出した場合、見知らぬ事業者や営業者から突然連絡が来るなど、利用者にとって予期せぬトラブルが発生することがあります。
3)査定額と売却額の乖離によるトラブル
不動産査定は不動産売却を前提とした価格の判定であり、不動産会社が媒介契約締結への重要なプロセスと位置付けるものです。
そのため、不動産売却を任せてもらえるような価格設定を意識する傾向にあります。つまり実際の相場よりも少し高めな査定をする傾向があり、ケースによっては「希望的価格」を提示することもあります。
しかし、実際に売り出す段階になると市場は正直な反応をみせるので、高すぎる査定価格に基づいた売出価格では、まったく反響がないということもあります。
また、不動産会社に査定依頼を行わないAI査定なども、過去のデータベースをもとにある程度の査定額を算出してくれますが、物件の詳細情報や市況の変化などは価格に反映できないため、査定額と成約額に大きな乖離が生まれる原因になり得ます。
4)説明不足によるトラブル
不動産の無料査定を依頼した場合、査定から媒介契約までのプロセスにおいて、説明不足が原因のトラブルが生じることがあります。
査定は、不動産会社から物件の価値や売却の可能性について説明を受ける機会です。このタイミングでの説明が不十分だと、依頼者が正確に内容を理解できない恐れがあります。
例えば、複数の不動産会社に査定を依頼した場合、それぞれの会社が異なる査定結果や条件を提示することが多いです。さらに、短期間で多くの情報を受け取るため、依頼者が内容を整理しきれず混乱するケースも少なくありません。
中には、不動産会社側が「ほかの会社が説明しているだろう」と判断し、重要な説明を省略するケースも見受けられます。
こうした説明不足は、媒介契約の条件や不動産の価値に対する誤解を招きやすく、売却活動を始めた後で問題を引き起こす要因となります。
特に、物件の価格や販売戦略に関する説明が曖昧だと、売主が不利な状況に陥る可能性も否めません。
【事例】実際にあった不動産の無料査定におけるトラブル
ここでは、不動産営業歴15年の筆者が実際に目撃した不動産の無料査定はきっかけでトラブルとなった事例を紹介します。
1)1年にもわたるしつこい営業をされた事例
マイホームを所有するAさんの事例です。
新築一戸建てを手に入れて10年ほど経ったころ、夫婦の会話の中で「この家っていくらで売れるのか」といった話題になったことがありました。その会話の後、好奇心旺盛な奥さまは、ある一括査定サイトに査定の依頼をしました。
そのサイトでは、机上査定と訪問査定を選択できましたが、より詳細な金額を知ることができると思い、机上査定ではなく訪問査定を依頼したため、5社の不動産会社の営業マンが訪れ、その対応に大変な思いをしたそうです。
その後、査定結果は郵送でと依頼したにもかかわらず、2つの会社から営業マンが突然やってきました。まだ売却する予定はないのでと、その後の訪問を断ったのですが、定期的に電話がかかってくるようになり、あきらめてくれるまで1年ほどかかったとのことです。
2)元いた会社の情報を持ち出していた不動産営業マンの事例
数軒の一戸建てを所有して貸家業をしているBさんは、数年前に不動産会社の公式サイトから査定を依頼し、そのまま媒介契約を締結し、1軒の貸家を売却しました。
ある日、付き合いのない不動産会社の営業マンが突然訪ねてきて、売却予定の貸家はないかと聞かれたそうです。
いろいろ話をしているうちに、訪ねてきたのは以前、査定依頼をした会社に在職していた元社員であることがわかりました。
後から、以前の会社にいたときの顧客データを持ち出し、転職後にも活用していることがわかったのですが、その営業マンは個人情報保護法に触れるとは思っていなかったようです。
3)査定額が実際の売価の倍であった事例
父親から相続した家に住んでいたCさんは、建物が老朽化していることもあり、住み替えを検討していました。住み替え用の家は以前から所有していた宅地に新築し、状況が落ち着いてから相続した家を売却することにしました。
住み替えの資金は住宅ローンを使ったので、古い家を売却した代金を使う予定はなく、いくらで売れるのかはあまり考えていなかったようです。
古い家の売却は、一括査定サイトでもっとも高かった不動産会社に依頼しました。売り出してから8カ月後にやっと売れたのですが、改めて不動産査定書を確認すると、そこには成約価格の2倍の金額が記載されていました。
古い家を売って得た資金をあてにしていたら……とゾッとしたそうです。
4)説明不足で二重価格がポータルサイトに掲載されてしまった事例
インターネットから複数の不動産会社に査定依頼を出したDさん。
結局4社から査定書を受け取りましたが、どの会社に売却を依頼してよいかわからなくなったDさんは、査定額のもっとも高かったG社と、次に高かったH社と媒介契約を締結しました。
媒介契約は一般媒介契約だったので、複数の会社との契約は問題なかったのですが、G社とH社との売出価格が異なっていることが問題になりました。
具体的にはポータルサイトに2社の情報が掲載され、同じ物件が二重価格で紹介されてしまったのです。売出価格の高かったG社からはクレームが来ました。ポータルサイトでの反響が、圧倒的にH社のほうが多かったからです。
一般媒介契約では、複数の会社の売出価格は統一するほうが望ましいのですが、そのような説明を受けていなかったDさんは困り果てたそうです。
不動産の無料査定でトラブルを避ける方法・注意点
この章では、前章までで紹介した不動産の無料査定のトラブルを避ける方法や注意すべきポイントを解説します。
1)電話営業なしの査定を選択する
不動産の無料査定を利用する際、しつこい営業を避けるには、電話営業を受けにくい方法を選ぶことが有効です。
特に一括査定サイトを利用する場合、しつこい営業の多くが電話を通じて行われるため、電話番号の登録が必須でないサイトや、電話営業を行わないことを明記しているサービスを選ぶのがおすすめです。
また、メールアドレスを登録するタイプの査定サービスでは、査定結果がメールで送られてきます。不要になったメールアドレスを削除したり、自動振分機能を利用して営業メールを特定フォルダに振り分けるとよいでしょう。
一方、机上査定や訪問査定を依頼する場合も、不動産会社に事前に「電話営業を控えてほしい」と伝えることでトラブルを予防できる場合があります。
このような工夫を通じて、査定結果を得ながらも営業のストレスを軽減することが可能です。
2)匿名査定を併用して段階的に進める
不動産の無料査定サービスの中には、個人情報を登録せず簡易的な物件情報のみで査定依頼をできるものもあります。
匿名査定の場合、不動産会社に個人情報が伝わることがないので、情報漏洩の心配もありません。
ただし、提供する情報が少ないということは、査定額の精度も低くなるという点は把握しておきましょう。
だいたいの相場観を把握し、売却計画を本格的に進める段階になったら、再度正式な査定依頼をするという方法もあります。
3)複数社の査定を比較する
不動産査定の結果をもとに売却を開始しても、反響が少なかったり、売却の見込みが立たない場合、売出価格を値下げせざるを得ないケースがあります。最終的に売却はできても、査定価格から大幅に値下げした……。という結果になることも少なくありません。
このような事態を避けるには、売出価格を現在の市況に合った現実的な価格に設定することが重要です。そのためには、査定は1社の結果に頼るのではなく、複数の不動産会社に依頼して比較することをおすすめします。
机上査定や訪問査定を依頼する際も、複数社から提出される査定結果を吟味し、納得できる売出価格を見つけることが大切です。
査定結果の比較では、単純にもっとも高い査定額を売出価格に設定する、あるいは高い査定額と低い査定額の中間値を売出価格にする、といった安易な考え方は危険です。
査定額の根拠や現在の市場動向を考慮しながら、不動産会社の説明をじっくり確認する必要があります。
4)査定依頼する会社を事前にリサーチする
不動産査定を依頼する際、依頼先の不動産会社を事前にリサーチすることも大切なポイントです。
査定を依頼する不動産会社は、後に媒介契約を結ぶ可能性のある重要な相手であり、このタイミングである程度見極めができていないと、後々のトラブルの原因になることがあります。
不動産査定を依頼できる会社は数多くありますが、信頼性や実績に関する情報を確認する責任は依頼者にあります。
例えば、一括査定サイトの場合、サイト上で依頼可能な不動産会社が一覧表示されることが一般的ですが、これらの会社の評判や実績については運営側が詳しく把握しているわけではありません。つまり、掲載されている全ての会社がトラブルなく誠実な対応をしてくれる保証はないのです。
そのため、依頼先を選ぶ際には、画面に表示された候補を1社ずつリサーチすることをおすすめします。
リサーチといっても難しい作業ではなく、各会社のホームページを確認し、代表者の経歴や会社の実績、過去の口コミや評判をチェックするだけでも効果があります。このような情報を基に、「媒介契約を締結しても信頼できる会社か」を慎重に見極めましょう。
直接不動産会社に足を運ぶ場合も同じです。事前の調査を怠らず、信頼性のある不動産会社を選ぶことで、査定から売却活動全体にわたって安心して進めることができます。
【評判】不動産の無料査定に対する口コミ
ここでは、実際に不動産の無料査定を行った人の口コミを紹介します。
良い口コミ
特に予定はないが不動産屋さんから無料査定のはがきがきてたのでとりあえずやってみたら50ページの査定PDFや専用サイトのアカウント発行とかがすぐにされて、めちゃびっくりした。ITすごい。お金動くセグメントだとここまでやれてしまうのか。。
— genta kaneyama (@PENGUINANA_) November 16, 2024
不動産の査定をAIでやってくれるHowmaこないだ売れた物件の登録してみたらほぼズバリだった。数%の違いなんでほぼ誤差レベル。すごいな。
— くろ (@kuron_01) December 31, 2021
ちなみに買った土地を入れてみたけど、1割くらい高く出た。値段上がってるのかなあ。どうなんだろう。https://t.co/imTweZlUBJ
大手不動産で売却について相談してきました。
— 凛 (@haririn10) November 25, 2023
丁寧に説明してくださったし、担当の方の印象も非常によい!
明日に査定することになったため、今から大掃除しま〜す!
売却を検討している戸建の査定依頼をしてみた!
— まさどん@大家&不動産業者 (@masadon_fudosan) March 20, 2024
20ページ程度の査定書はかなり見やすかったし、正直この会社に任せて良いかもと思えた。売主の立場になって考えてみると、査定書のクオリティも重要な要素になるかなと。
というわけで、試しに売却査定の有料サービスを利用してみよう🤔
悪い口コミ
不動産査定サイトで業者が出てきた査定額でほぼ売れたと聞いたことはない。
— 暗黒宅建士 (@hanayandesuyo) November 14, 2024
不動産業者がお愛想で出している価格なので、信じる人はお人よしか、情弱。
お気の毒すぎて泣。
マンション売りませんか?の電話が増えたの、確実に一括査定サイトに登録してからだな。いい結果は出なかったし(わかってたけど)、ただ迷惑電話が増えただけだ。投資マンションを売りたいときは一括査定をするな!って書いてあるサイトもあるし。じゃあ売りたいときはどうすりゃええねん!
— 自己破産もあり得る愚者 (@need_ansoku) November 19, 2024
机上査定して→
— さいけんふ@crazy cat (@saikenfu2) November 2, 2024
200〜300ですね→
わかりました!300で話します!
↑
これ。
85%の確率で200になるから。
200で交渉した方がいいのよ。
なんでアッパーから話すん?
後からまくるの大変でしょ??
不動産の無料査定が「危険」というわけではない
不動産無料査定では、しつこい営業や説明不足などのトラブルが報告されることもありますが、それらは稀なケースであり、査定サービス自体が危険というわけではありません。
多くの場合、不動産会社はマナーを守り、誠実に対応しています。また、査定を通じて物件の価値を把握できるだけでなく、査定の依頼は信頼できる不動産会社を見つける良い機会にもなります。
特に、一括査定サイトなどを利用すれば、一度の手続きで複数の不動産会社から査定を受けられるため、効率良く比較検討ができるでしょう。時間や労力を節約できる点は大きなメリットです。
ただし、トラブルを避けるためには、不動産会社や査定サービスを慎重に選び、事前に情報を収集することが重要です。不動産の無料査定は、正しく利用すれば、売却の第一歩を踏み出すための有用なツールになりますよ。
まとめ
不動産無料査定は、物件の価値を知り、売却を進めるための便利なサービスです。
査定の依頼方法はさまざまですが、いずれ売却することを検討しているのであれば、不動産会社に依頼できる方法をとることをおすすめします。
中でも一括査定サイトは、手軽に複数社へ査定依頼を申込める便利なサービスです。
また、依頼前に対象の不動産会社についてリサーチすることの重要性についてもお伝えしましたが、もしリサーチの際に「この会社に依頼したい!」「さまざまな点から信頼できそう!」という会社に出会うこともあるでしょう。
その場合は、その不動産会社のホームページから個別に査定申込みをするという方法もあります。しつこい営業や個人情報を複数社に提出することに抵抗感がある方はこちらのやり方がおすすめです。
不動産SHOPナカジツは、2023年度の査定依頼件数34,000件以上の実績を誇る不動産会社です。年間の仲介件数は5,000件以上と、査定依頼をいただいた多くのお客さまを成約までサポートしております。
まずは相談だけ、といった方にもニーズに合ったご提案やご回答を差し上げますので、ぜひお気軽にお問い合わせくださいね。






































