この記事のポイント
- ホームステージングは、物件の第一印象を高めることで、売却スピードや価格に好影響を与える手法
- 5万円未満の簡易型から30万円前後のレンタル型、さらにバーチャルステージングなどがある
- すべての物件に効果があるわけではないため、不動産会社と連携して戦略的に導入することが重要
「内覧に来てもらっても、なんか反応がいまいち……」
「どうすれば、物件の第一印象をもっと良くできるのだろう?」
不動産を売りに出すと、こうした悩みに直面することがあります。
そんなときの対策として注目されているのが「ホームステージング」です。
家具の配置や小物の演出などで、暮らしのイメージを伝え、購入希望者の心を動かす手法です。
この記事では、ホームステージングの基本から、効果や費用、進め方までをわかりやすく解説します。最後まで読むことで、自宅の魅力をどう引き出せばよいか、具体的なアイデアが見えてくるはずでしょう。
売却相場がわからず、悩んでいませんか?
あなたのお家、
想像以上の高値で売れるかも!
- 相談・査定だけでもOK!まずは相場価格をチェック
- 面倒な手続きは不要!プロが丁寧にサポートします
- 高額売却の実績多数!喜びと驚きの声が続いています
\たった00秒で入力完了/
今すぐ無料で査定額をチェック!※無理な営業は一切行っておりません。個人情報も安心です
記事の構成
ホームステージングとは
ホームステージングとは、物件の印象をよく見せるために家具や小物で室内を演出する手法です。
良い意味で「生活感」を醸成し、購入希望者に「この家で暮らすイメージ」を持たせることで、売却を後押しします。モデルルームのように完全に作り込むのではなく、実際の居住空間をベースに、適度な演出を加える点が特徴です。
もともとはアメリカで広まりましたが、日本でも売買物件だけでなく、賃貸や民泊、オフィスなどにも応用されるようになりました。
ホームステージングの市場規模
ホームステージングは近年、国内でも導入が加速しています。
一般社団法人日本ホームステージング協会の調査によると、2023年には前年に比べ実施件数が66.7%増加し、はじめて全国すべての都道府県で実施されたことが確認されています。
最も実施率が多いのは東京都、次いで神奈川県、埼玉県、大阪府、千葉県の順になります。東京都は実施率が36.2%もあり、都市部でホームステージングが活発に行われていることが分かります。
ホームステージングを実施した売買物件の内訳を見てみると、中古戸建が74.5%と最も多く、次いで中古マンションの69%が多い回答があります。また2023年から空き家や古民家にホームステージングを実施するケースが出てきており、売却戦略の一環として取り入れる不動産会社が増えています。
また、家具を設置せず画像上で演出する「バーチャルホームステージング」の導入も急増しており、売買物件では72.3%が導入済みと回答。手軽さとコスト面の利点から、今後も拡大が見込まれます。
こうした動きからも、ホームステージングが不動産売却の現場で当たり前の選択肢になりつつあることがうかがえます。
参照:ホームステージング白書2023|一般社団法人日本ホームステージング協会
ホームステージング協会の概要と役割
日本ホームステージング協会は、ホームステージングの普及と人材育成を目的に、2013年に設立された団体です。
中古住宅や空き家の流通を活性化させる手法として、ホームステージングの専門知識と技術を体系化し、「ホームステージャー®」という資格制度も運営しています。
ホームステージャー1級認定講座では、不動産仲介業やインテリアコーディネーターの受講割合が多く、不動産、建築業界に認知が広がっていることが分かります。
同協会では、実務に役立つ講座の開催や、調査レポートの発行、業界全体の基準づくりなどを通じて、ホームステージングを不動産業界の1つの専門領域として確立する活動を行っています。
不動産売却でホームステージングを行うメリット・期待できる効果
物件を少しでも高く、早く売りたいと考える売主にとって、ホームステージングは強力なサポートになります。演出といっても特別なことではなく、家具の配置や小物使い、照明の調整などを通じて、物件の印象を整えるものです。
ここでは、売却活動において期待できるホームステージングの具体的なメリットを3つ紹介します。
早く売れる可能性が高まる
ホームステージングを行うと、物件の魅力が視覚的に伝わりやすくなり、内覧者の「ここに住んでみたい」という気持ちを後押しします。
日本ホームステージング協会の調査では、不動産売買においてホームステージング実施前と実施後の成約までの期間を比較すると「大幅に短くなった」が18.2%、「少し短くなった」が50.9%と効果を実感している利用者が多くいます。
売買物件における成約までの平均期間では「3か月以内」の回答が87.1%も占めており、2カ月以内に絞った場合でも46.4%と約半数が該当しています。
ホームステージングによって、内覧者数や問合せ件数、内覧時間ともに増えたと実感しており、物件のPR効果に大きく貢献していることが分かります。また、購入希望者の印象に残りやすいため、検討から成約までのスピードが速く、成約期間の短縮に貢献しているといえます。とくに売却活動が長引きがちな中古住宅や空き家でも、こうした効果は顕著です。
売却価格を下げにくくなる
内覧者の第一印象が良くなることで、「この物件には価値がある」と感じてもらいやすくなり、価格交渉において不利になりにくい点も見逃せません。生活感が強く残っていたり、空室で殺風景な印象だったりすると、買い手は無意識のうちにマイナス評価を下してしまうことも……。
ホームステージングは、そうしたもったいない印象を取り除き、ポジティブな評価へとつなげる役割をもっています。結果として、大きな値引きを避けられる可能性が高まり、売主にとっては価格を守りやすくなるメリットがあります。
集客力が上がる
ポータルサイトやチラシに掲載される物件写真は、購入希望者にとって最初の判断材料です。ホームステージングを行った室内は、見栄えが良く、写真映えもしやすいため、ほかの物件と比べて目に留まりやすくなります。
調査では、ホームステージング後に「閲覧数」が増えたと回答した利用者が77.8%おり、加えて「問い合わせ数」「内覧者数」「内覧時間」も増えたという回答が多数を占めています。
また、家具やインテリアが加わることで、室内の広さや使い方のイメージが伝わりやすくなり、「住んだあとの暮らし」を具体的に想像できる点も、購入検討を後押しする重要なポイントです。
参照:ホームステージング白書2023|一般社団法人日本ホームステージング協会
不動産売却でホームステージングを行うデメリット
ホームステージングは効果的な手法ですが、状況によっては費用に見合う成果が得られないことがあります。
たとえば、もともと需要の高いエリアや価格帯が低い物件では、演出による印象改善が売却結果に大きく影響しない場合があります。
また、家具の搬入や設置に時間がかかり、売却活動の開始が遅れるケースもあります。居住中の場合は、生活動線が制限される、片付けに手間がかかるといった負担も無視できません。
ホームステージングはあくまで売却戦略の1つであり、すべての物件に万能なわけではありません。物件の条件や売却方針をふまえたうえで、導入するかどうかを冷静に判断することが大切です。
ホームステージングの費用相場
調査によると、ホームステージングにかけた金額は「5万円未満」が全体の35.7%を占めており「5万~10万円未満」の21.4%を含めると、過半数が10万円以内で実施されています。
費用の目安としては、家具の搬入や設置をともなう「レンタル型」では10万~30万円程度が一般的で、家具を購入する場合はそれ以上になることもあります。画像加工による「バーチャルホームステージング」は比較的安価で、3,000~5万円前後で実施されることが多くなっています。
無料でのやり方もある?
ホームステージング費用を売主が費用負担するケースは比較的少なく、不動産会社が負担する場合が一般的です。
同調査では売主が支払ったケースが27.4%で売主と不動産会社で支払ったケースが5.9%という結果でした。
ホームステージングが実施された取引価格が3,000万円から5,000万円未満の物件が多く、1,000万円〜3,000万円未満の取引価格では33.9%と大幅に実施率が低くなります。取引価格や物件の特性を十分に考慮して、費用をかけるべきかどうかは、慎重に判断する必要があります。
参照:ホームステージング白書2023|一般社団法人日本ホームステージング協会
ホームステージングのやり方
ホームステージングにはいくつかの方法があり、物件の状況や売却方針によって向き不向きがあります。ここでは、代表的な3つのやり方について、それぞれの特徴を解説します。
家具レンタル型
最もスタンダードな方法が、家具や家電、インテリア小物を実際に設置して空間を演出する「家具レンタル型」です。専門のインテリアコーディネーターがさまざまなテイストの家具を使って空間提案をするプランもあります。
空室のままではイメージが湧きにくい物件でも、どのような生活を送れるか想像させるレイアウトにすることで、購入希望者が「この家で暮らす」イメージを持ちやすくなります。
ただし、搬入や撤去の作業が必要なため、実施にはある程度の準備期間と費用がかかります。設置期間が長くなるほどコストがかさむ点にも注意が必要です。費用感としては10万〜30万円ほどを見込んでおくとよいでしょう。
空室の戸建てや高価格帯の中古マンションなど、「印象づくり」が売却の決め手になりそうなケースでは、とくに効果を発揮します。
AIホームステージング(バーチャルステージング)
家具を実際に置かず、室内写真にCGでインテリアを合成するのが「AIホームステージング」や「バーチャルステージング」と呼ばれる手法です。
家具の設置作業が不要なため、短期間で対応でき、費用は5万円〜10万円未満が一般的なため比較的安価です。また、居住中の物件や、設営に時間をかけられない場合にも活用しやすく、画像の印象を整えたいときに重宝されます。
一方で、写真と実物の印象にギャップが生じることもあり、内覧時に「想像と違う」と思われることもあります。導入する際は、画像の仕上がりと現地の状態に整合性を持たせる配慮が求められるでしょう。
ホームステージング付き仲介プラン
最近では、不動産会社が仲介サービスとセットでホームステージングを提供するプランも登場しています。
たとえば、東急リバブルの「ルームデコレーション」は、三井デザインテック(株)のインテリアコーディネーターが物件の雰囲気に合わせた家具や小物を設置し、モデルルームのように演出します。このサービスを受けるには一定の条件があり、営業担当が必要と判断した場合に利用可能です。
また、大京穴吹不動産では、専属・専任媒介契約を締結した売主を対象に、無料でホームステージングサービスを提供しています。主にリビングやダイニングに家具をコーディネートし、キッチンやバスルーム、洗面台等に小物を装飾を行います。このサービスは空室で査定価格3,000万円以上など、一定の条件を満たす必要があります。
仲介業者に頼めるプランは個別に業者を手配する必要がないため、売主側の負担が軽く、はじめての売却でも取り入れやすい点が魅力です。ただし、サービスの有無や内容は会社ごとに異なり、対象エリアや条件に制限がある場合もあります。
とくに、「売却活動をなるべくプロに任せたい」「一括で手間を減らしたい」という方におすすめです。
参照:
ルームデコレーション|東急リバブル
ホームステージングサービス 無料キャンペーン実施中|大京穴吹不動産
ホームステージングの進め方・事例
ホームステージングを効果的に行うには、物件の状況に合わせた進め方を選ぶことが大切です。ここでは「居住中」と「空室」の2つのケースに分けて、具体的な手順を紹介します。
居住中の場合
実際に住みながら売却活動を行う場合は、生活感を適度に抑えつつ、清潔感と印象の良さを演出することがポイントです。
- 片付けた不要な家具や荷物を一時的に預け、空間に余白をつくる
- 水まわりや玄関、床などを中心に念入りに掃除する
- 家具の配置を見直し、通路や視線の抜けを意識して整える
- 小物のコーディネートや観葉植物や照明などで温かみや生活のイメージを加える
- プロカメラマンにより写真撮影を行い、販売資料やポータルサイト用に掲載する
使える家具を活かしつつ、余分な情報を削ぎ落とすことで、購入希望者に好印象を与えやすくなります。
住みながら高値売却できた事例

空室の場合
家具がない状態の物件では、ゼロから空間をつくることになるため、より演出の自由度が高まります。
- ハウスクリーニングや壁紙・床の補修など、基本的な整備を行う
- 物件の広さや想定ターゲットに合わせて家具や小物を選定する
- 実際に家具を搬入し、モデルルームのように整える
- プロカメラマンにより撮影を行い、販売資料やポータルサイト用に掲載する
空室の寂しさを和らげ、暮らしのイメージを具体的に伝えることで、内覧時の印象を大きく変えられます。
新築物件へのホームステージング事例

不動産売却時のホームステージングのコツ
ここでは、売却を成功に導くために意識しておきたいホームステージング3つのコツを紹介します。
「誰に売りたいか」を明確にして演出を考える
ホームステージングでは、ただおしゃれな空間をつくるだけではなく、「誰に住んでほしいか」を具体的に思い描いたうえで演出を考えることが重要です。
たとえば、近隣にファミリー層が多いエリアでは、ダイニングに子ども用チェアを置くなど家族の生活をイメージさせる工夫が効果的です。一方、都心部のワンルームであれば、在宅ワーク用のデスクとリラックスできるソファーを配置することで、仕事とプライベートの切り替えを演出することができます。
購入検討者にとって「ここに住んだら快適そうだ」と思わせる演出が、印象に残るポイントになります。
実績のあるホームステージング業者を選ぶ
ホームステージングは専門性の高い分野であり、経験の差が仕上がりに大きく影響します。そのため、業者選びも慎重に行うことが大切です。
選ぶ際のポイントとしては、過去の施工事例を見せてもらうこと、提案の方向性が物件と合っているかを確認すること、そして売却目的をきちんと共有できる相手かどうかの3点です。相場より極端に安い業者の場合、サービスの質や対応範囲に差があることもあるため、価格だけで判断しないようにしましょう。
不動産会社から紹介を受けることもありますが、自分でも事前に複数社を比較しておくと安心です。
あくまで売却戦略の一部として考える
ホームステージングはあくまで「売却活動の中の一手段」であり、これだけで成約が決まるわけではありません。物件の立地や築年数、価格設定、売り出すタイミングなど、さまざまな要因が絡み合って売却の結果は決まります。
特に、相場より価格が高い場合や、市場に動きが少ない時期では、ホームステージングを行っても思うような効果が出ないケースもあります。演出の効果を過信せず、戦略全体のバランスを意識することが大切です。
営業担当者と相談しながら、ほかの施策と組み合わせて使うことで、より納得のいく売却につながるでしょう。
【FAQ】ホームステージングに関するよくある質問
ホームステージングを検討する際、よく寄せられる疑問について解説します。
自分でやる方法はある?
ホームステージングは、プロに依頼せず自分で行うこともできます。売主自身が行う場合は、清潔感を印象づけるためにキッチンやトイレ、浴室を徹底的に掃除しましょう。次に広さを演出するために不要な家具や物を撤去することをおすすめします。3割ほど荷物を減らすとよいとされています。
ただし、限られたスペースのなかで「広く見せる」「生活感を調整する」といった演出にはコツが必要で、自己流では効果が出にくいこともあります。特に家具の選定や配置、色のバランスなどは、経験が仕上がりに直結するため専門家の視点を取り入れるほうが効果的です。
ホームステージングに資格は必要?
ホームステージングを実施するうえで、特別な国家資格は必要ありません。ただし、知識や技術を体系的に学ぶ手段として「ホームステージャー®」という民間資格があります。
この資格は、一般社団法人日本ホームステージング協会が認定しており、家具や小物の選定、空間演出、売却戦略との連携など、実務に役立つ内容が学べるのが特徴です。プロとして活動する場合は、信頼性や提案力の裏付けにもなります。1級の受講者は、不動産仲介業やインテリアコーディネーターなどプロとして活用されている方の割合が多いです。
一方、売主としてホームステージングを理解したいという目的であれば、資格取得までは不要ですが、基礎知識を知っておくと不動産会社との打ち合わせにも役立つでしょう。2級の受講者には小売業を営む方や主婦の方も受講されています。
まとめ
ホームステージングは、物件の魅力を視覚的に伝え、購入希望者の第一印象を高めるための有効な手段です。
しかし、目的はあくまで「より高く、より早く売ること」。演出だけでなく、価格設定や売り出す時期、広告戦略を含めた全体設計が不可欠です。
そのためには、単にホームステージングを取り入れるだけでなく、不動産会社としっかり連携しながら、総合的な売却戦略を組み立てることが重要です。
不動産SHOPナカジツでは、年間5,000組以上(2023年実績)の売買仲介を手がけており、独自の販売ネットワークと豊富な実績で、早期の売却をサポートしています。さらに、全店舗が直営で運営されており、特に愛知県内では不動産売買仲介における直営店舗数No.1を誇ります。
また、設計士や施工管理スタッフも社内に在籍しているため、リフォーム提案や買取の選択肢まで含めた、柔軟な売却支援が可能です。「どうすればこの家をもっと魅力的に見せられるか」「どのタイミングで売ればいいか」といった不安や疑問にも、ワンストップで対応しているので、不動産の売却を検討している方はぜひ一度ナカジツにご相談ください。







































