【注文住宅のキッチン】憧れのマイホームにするために

【注文住宅のキッチン】憧れのマイホームにするために

掲載日:2021.03.24

最近は広いLDKで家族の時間を楽しめるよう間取りに気を配る傾向にあり、キッチンも大切な家族団らんの場の一部となっています。お料理好きな方も、そうでない方も、キッチンは使い勝手も見栄えも良いに越したことはありません。どんなキッチンが人気で、使いやすいのか。新築だけでなく、リフォームもご検討であればぜひご覧ください。

注文住宅のキッチンを選ぶポイント

\  ナカジツの新築住宅『アソビスミカ』 /

【注文住宅】キッチンの形はどうする?

キッチンには様々なレイアウトがあり、シンク、コンロ、作業スペースといった複数の設備を揃えたシステムキッチンが販売されています。一から作る場合は造作キッチンなどと呼びます。

どんな使い方をしたいかや、間取りによっても配置できるキッチンの種類は変わります。キッチンの種類を知って、理想のキッチンづくりをしましょう。

I型

I型キッチン

まずは一番スタンダードなI型キッチンについて。水回り、作業スペース、コンロなどが横一列に並びます。多くの面が壁に接する形で設置されます。賃貸住宅でも一般的なため使い慣れている方が多く、システムキッチンから選択する場合に一番種類が豊富なのがこのI型です。背面に冷蔵庫を置くことで家事動線をスムーズにすることができます。

Ⅱ型

字のごとく、コンロやシンクなどの機能を二つに分け並列に配置したのがⅡ型キッチンです。一方は壁、もう一方はダイニングに面し間に人が立ち調理を行います。広いスペースで、家事の導線がとりやすいため、ご夫婦で、親子でといった複数人での調理も楽に行うことができます。広いスペースが必要となるため、キッチンに重点をおいた間取りにしたい方におすすめです。

L型

L型キッチン事例

シンク、作業スペース、コンロをL字型に配置したキッチンです。部屋の角に配置し二面とも壁に面したもの、一面を壁に、もう一面はダイニングに面したものがあります。シンク、コンロなどそれぞれの場所が近いため作業導線が短くなり効率的に家事を行えます。

あまりキッチンにスペースを割くことはできないけれど、家事導線を良くしたいという方におすすめです。

U型

シンクとコンロをコの字に配置したキッチンです。スペースが広いため、調理中の食材を置いておいたり、料理本を置いたり、複数人数で調理をしたりと様々に使えます。品数の多い調理を行う場合におすすめです。複数人で調理を行う場合は人の立つスペースに十分なゆとりを持たせましょう。

アイランド型

アイランド型キッチン事例

各機能の配置はI型キッチンと同じ横並びですが、アイランド型は島のようにどこの壁面にも接することなく独立して設置されます。キッチンの両側から動線が確保できるため、ダイニングへの配膳がスムーズに行え、どの面からもキッチンに立てるため複数人での調理に向いています。

しかしコンロの油跳ねに配慮しなければならず、レンジフードは天井から吊る形になるため設置できる形が限定されます。さらに、動線の確保も含め広いスペースが必要な他、リビングからキッチンが丸見えになってしまうため気を使うという面があります。

ペニンシュラ型

ペニンシュラ型キッチン事例

ペニンシュラ型キッチンとは、一面が壁に繋がり、まるで半島のような形のキッチンです。オープンな対面キッチンであるため、アイランドキッチン同様に人気が高まっています。しかし、同様に油跳ねやキッチンが丸見えになってしまうという懸念点があります。写真のように、ガラスの油はねガードを付けることもできます。

それぞれの形の価格はというと、壁に接していない面が多いものほど高価になります。例えばアイランド型は4面に面材が必要となるためこの中では高価といえます。

【注文住宅】キッチンの最適なサイズは?

キッチンを最適なサイズにすることは作業負担を軽減し快適に料理をする上で大切なことです。料理教室を開きたい、親子で調理を楽しみたいなどキッチンをどのように利用したいかや、キッチンで作業する時間が多い方の使い勝手に合わせて決めましょう。

高さ

キッチンの高さが合わないと、シンクで洗い物をしたり包丁で物を切ったりする際に姿勢に無理がかかり肩こりや腰痛の原因になることも。システムキッチンは85cmが標準の高さとなっており、JIS規格によって80cmから95cmまで5cmまたは2.5cm刻みで商品展開されています。

身長などから使いやすい高さを導くことができるため目安にしてみましょう。

「身長(cm)÷2+5cm」

この計算方法では、例えば身長が170cmであれば90cmという結果になります。

もう一つの計算方法として、
「肘の高さ-10cm」というものがあります。

あくまで目安ですから、この2つの計算結果が異なることも。ショールームや自宅で実際にキッチンの前に立ち、キッチンの高さと自分に合っているかの感覚を確かめるとよいでしょう。

奥行

奥行きは最初にご紹介したキッチンの形によっても変わります。

まず、I型やL型といった壁に接した形で設置するシステムキッチンは65cmの奥行が一般的です。60cmのスリムなタイプもあります。

アイランド型やペニンシュラ型といったリビング側と対面して使用することを想定されているシステムキッチンは70~90cm以上と余裕のある奥行きで作られています。

横幅

キッチンの横幅は間口と呼ぶこともあります。システムキッチンで一般的なI型の横幅はおおよそ180~300cmのラインナップがあり、15cm単位で選択することができます。シンクが70~80cm、コンロが75cm程度のため、横幅からこれらを差し引いた残りが作業スペースとなります。

せっかく注文住宅を建てるのであれば広いキッチンが欲しいと考えてしまいますが、幅が広すぎても調理中の移動が増えて効率が悪くなってしまいます。250cm程度を確保すれば丁度いい横幅といえます。調理中の動線であるシンク、冷蔵庫、コンロを結んだ三角形をワークトライアングルといい、三辺の合計が360~600cmに収まるように意識するとよいでしょう。

キッチンのワークトライアングル。シンク、コンロ、冷蔵庫を結ぶ3点の総和は1200から2700mm以内が使いやすい

【注文住宅】ベストな収納の量は?

キッチンは調理器具、食器、食材の備蓄と適宜場所を決めて収納場所を設けなければならず、機能面からも容量の面からも収納がとても重要なエリアです。さらに、リビングからの視線もあるため収納を上手に隠す必要もあります。どんな工夫をしたらよいのでしょうか。

収納の量で費用も変わる

まず初めに注意点です。収納は余裕をもって用意したいところですが、住居の広さを増やすのも、造作棚を設置するにも費用が必要です。無暗に収納を増やすのではなく、本当に必要かを検討してみましょう。

また、収納スペースを設けたけれど、しまってから一度も使っていない。これはとてももったいないことです。物を置いておくこともコストがかかることを意識してみましょう。

吊り戸棚は手が届かない可能性も

吊り戸棚のメリットは収納スペースを増やすことができる点です。システムキッチンの上部に吊り戸棚を設けることで調理器具や食器など頻繁に使用するものを作業スペースの近くに収納することができます。

しかし、小柄な方や小さなお子様が物をとりづらい、頭上に棚がくるため圧迫感がありLDKが狭く感じられてしまう、というデメリットも。吊り戸棚に手が届かない、奥の物をとりづらいという問題は昇降式機能を導入することで解消できます。

全体の収納量を把握し、吊り戸棚の使い勝手とメリット、デメリットを比較して設置を検討してみましょう。

キッチンの吊戸棚がなく広々としたLDK

キッチンの吊戸棚がなく広々としたLDK

調理器具や食器の量を把握しておく

収納の量を考える際、収めることになる調理器具や食器などの量を予め把握しておくことはとても重要です。さらに、量だけではなく使用頻度や使用するシーンでグループ分けをすることで適切な収納場所を設けることができます。グループ分は「調理器具」「食器」「日用品」「備蓄食材」「調味料類」といった具合で行い、頻繁に使うものは手の届きやすいところ、登場頻度が少ないものはパントリーなどへ。また、このグループ分けをすることで重複する調理器具や不要な物の洗い出しができ処分するきっかけにもなります。

パントリーを上手に活用

パントリーとは食料品や調味料の備蓄庫です。ウォークインクローゼットのように奥深いタイプから、棚に扉が付いたような浅型タイプのものもあります。ライフスタイルや家族構成などから、どのくらいのストックをするかで設置を検討してみましょう。買いだめを大量にする、家庭菜園をしていたり、田舎から野菜などが大量に届いたりといった場合パントリーが活躍します。

また、キッチンに置くものを少なくしスッキリ使いたい場合にも、パントリーはおすすめです。アイランドキッチンの解放感を損なわないよう吊り戸棚を設置しない、という場合でもパントリーがあれば収納スペースを確保できます。使いやすいパントリーにするポイントとして、棚板を可動式にすることで収納する物の大きさに合わせた高さに動かすことができます。

背面にパントリーを備えたキッチン

背面のパントリーはちょっとした作業スペースにも

【注文住宅】その他の迷いやすいポイント

キッチンは設備や収納など機能が多く、何が最適なのか迷ってしまいますよね。知識をつけることで、理想の住まいづくりに役立ててください。

シンクの大きさや水栓の種類

まず、シンクの大きさについてです。シンクの大きさは幅70cm程度が一般的です。シンクの大きさばかりではなく、シンクとコンロを除いた作業スペースがどの程度確保できるかも確認しておきましょう。水切りカゴを置くと、かなりスペースをとられてしまいます。

水栓はタッチレス水栓がおすすめです。調理などで手が汚れている際に水栓に触れることなく手を洗うことができ、水の流しっぱなし防止にも有効です。手を触れずに使えるため感染症対策にも良いのではないでしょうか。蛇口がホースになっているタイプはシンクの隅々まで洗い流すことができ掃除や洗い物にも便利です。

ガスコンロとIHはどっちがいい?

ガスコンロとIHクッキングヒーターはよく比較の対象となります。それぞれのメリット、デメリットを見ていきましょう。

まず、ガスコンロは火の力で加熱するため、フライパンを振って調理がしたい方に向いています。海苔を炙ったり、魚を焼いたりといった焼き目を付けたい場合にもガスコンロが向いています。デメリットとしては火災の原因や、ガス漏れの心配があることなどが挙げられます。

IHは表面を焼く、炙るということができないため、料理の幅が狭まってしまう可能性があります。一方でメリットは多く、火を使わないため安全、油調理の温度調整が容易、プレートを拭くだけでお手入れが簡単、ガスに比べて室内に熱がこもらない、といった点が挙げられます。

食洗器はつけるべき?

食洗器があれば家事負担が軽減する上、高温で洗浄し乾燥まで行うため衛生的ですし、手洗いよりも節水にもなります。深型の食洗器であれば大型の鍋などの調理器具も洗えるため、調理後の後片付けが格段に楽になります。

また、システムキッチンはキッチンカウンター下にビルトイン型の食洗器を設置することができるため、作業台の上に設置するよりも格段にキッチンの見た目がスッキリします。据え置き型よりも導入時の費用は掛かりますが、キッチンの見栄えにもこだわりたい方はビルトイン型食洗器がよいでしょう。

コンセントやアンペア

キッチンは使用する家電が多いため、気を付けなければコンセントが不足する事態になりがちです。また、電子レンジやオーブントースター、炊飯器、電気ケトルなどなど大量に電力を消費するものが多いため、安易に分岐コンセントを使用することもできません。特にIHクッキングヒーターは200vの電気配線が必要です。

電気を使うコンセント付近には水や熱の影響がないように、シンクやコンロからは十分に離しましょう。家電を配置する位置は家事動線を意識して、作業がスムーズにできるよう配慮が大切です。

不動産SHOPナカジツのキッチン実例

ナカジツの施工事例をご紹介します。

 

 

 

折り下げ天井の対面式キッチン事例

アイランドキッチン事例

ペニンシュラ型キッチンと背面収納事例

アイランドキッチン事例

アイランドキッチン事例

快適なキッチンで素敵な時間を過ごしましょう

キッチンについて気を付けたいポイントをご紹介しました。あなたのライフスタイルに合わせて、快適に家事が行えるよう設備やスペースを整えましょう。

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