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更新日:2026.04.07

ゴミ屋敷の売却はどう進めればいい?効率的に手放す方法を解説

ゴミ屋敷売却のアイキャッチ

この記事のポイント

  • ゴミ屋敷でも現状のまま売却でき、買取なら清掃不要で早期に手放せる
  • 放置すると税優遇が外れて負担増や近隣トラブルにつながる
  • 売却はスピード重視の買取か、価格重視の清掃・解体かで戦略が分かれる

「相続した実家がゴミ屋敷の状態だけれど、このまま売れるのだろうか」
「片付けや解体にお金をかける余裕がない。できるだけ早く手放す方法はないだろうか」

相続や転居をきっかけに、実家がゴミ屋敷のまま空き家になってしまうケースは珍しくありません。とはいえ、残債や管理費、近隣からの苦情などを考えると、早めに売却したいと考える方も多いでしょう。

とはいえ、清掃や解体をしないと売れないのか、そのまま売却できるのか判断に迷う場面も少なくありません。

この記事では、ゴミ屋敷でも売却できるのかという基本から、片付けずに売る方法、売却手順や費用の目安までわかりやすく解説していきます。

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ゴミ屋敷でも売却できるのか

ゴミ屋敷は「売れないのでは?」と思われがちですが、片付けをせずに売却できるケースも少なくありません。まずはゴミ屋敷売却の基本的な考え方と、放置することで生じるリスクを解説します。

ゴミ屋敷物件でも「そのまま」売却できるケース

ゴミや残置物がある状態でも「現状有姿売買」として売却できる可能性があります。

現状有姿売買とは、物件の現状をそのままにして引き渡す方法で、売主が清掃や修繕を行わないことを前提に価格を設定します。売主側の契約不適合責任を限定できるため、ゴミ屋敷の売却でよく用いられる方法です。

特に立地条件が良い物件や、土地として活用できる戸建てなどは現状有姿での売却が成立しやすい傾向があります。

また、不動産会社による直接買取(業者買取)であれば、買取後の清掃・解体は業者が担うため、売主側で清掃費用を用意する必要がありません

出典:

ゴミ屋敷の現状有姿売買

ゴミ屋敷を空き家で放置するリスク

空き家のゴミ屋敷を放置すると、固定資産税の負担が大幅に増える可能性があります

通常、住宅が建つ土地には「住宅用地特例」が適用され、税額が最大6分の1に軽減されます。しかし自治体から「特定空き家」に指定されると、この特例が解除され、税負担が最大6倍(非住宅用地の評価額は70%のため、実質約4倍)になります。

出典:

また、ゴミの腐敗による悪臭や害虫の発生は、近隣住民との深刻なトラブルに発展します。

自治体のゴミ屋敷対策条例に基づく指導・勧告が入り、最終的には行政代執行で強制的に片付けが実施されるケースもあります。さらに、その費用は所有者に請求されるため、早めに売却を検討するほうが賢明です。

出典:

ゴミ屋敷の売却方法

ゴミ屋敷の売却ルートは主に3つあります。

売却価格・期間・手間がそれぞれ異なるため、物件の状態や優先事項に合わせて選ぶことが大切です。

買取業者に買い取ってもらう

不動産買取業者は、ゴミが残ったままの現状有姿でも物件を直接買い取ってくれることがあります。

その場合、清掃や片付けは一切不要で、売買契約から引き渡しまで最短数日〜1週間程度で完了するケースもあり、仲介手数料もかかりません。

一方で、買取価格は一般市場価格の60〜80%程度になることが多い点は理解しておきましょう。「とにかく早く手放したい」「清掃費用を捻出できない」という方に最も向いている方法です。

買取業者を選ぶ際は、ゴミ屋敷・訳あり物件の実績が豊富な業者に複数社打診し、査定額を比較することが重要です。

清掃後に売買仲介にて売却

不動産会社に媒介を依頼し、一般市場で買主を探す方法です。清掃・片付けを済ませた状態で売り出せば、市場価格に近い金額での売却が期待できます。

ただし、難易度は高めです。ゴミ屋敷レベルの清掃費用は数十万〜数百万円に及ぶことがあり、買主が見つかるまで3〜6か月以上かかるケースも珍しくありません。実家の売却など「多少時間がかかっても手取り額を最大化したい」場合に検討する選択肢です。媒介契約の仕組みや種類については、国土交通省の案内も参考になります。

出典:

解体して土地として売る

建物の老朽化が著しく、リフォームや清掃でもどうにもならない場合は、解体して更地にしてから土地として売る方法があります。

建物評価がなくなる代わりに、土地の流動性が高まり買主を見つけやすくなるケースがあります。

木造一戸建ての解体費用は一般的に100〜200万円程度が目安です。自治体によっては解体費用の補助金制度(上限20〜100万円程度)を設けているところもあるため、事前に確認しておくと費用を抑えられます。

土地の価値が高いエリアほど、更地売却がおすすめです。

出典:

売却方法 売却価格の目安 売却までの期間 向いている人
買取業者に売る 市場価格の60〜80%程度 最短数日〜1週間 早急に手放したい、清掃費用をかけたくない
清掃後に仲介売却 市場価格に近い 3〜6か月以上 手取り額を重視する、時間に余裕がある
解体して土地売却 更地価格(建物評価なし) 解体後2〜6か月程度 建物の劣化が激しい、土地価値が高いエリア

ゴミ屋敷が「売れない」と判断される主なケース

ゴミ屋敷がなかなか売れない背景には、いくつか共通した原因があります。

どのケースに当てはまるかを把握しておくと、前章で紹介した3つの売却方法から適切なものを選びやすくなります。

ゴミ屋敷が売れないとされる主なケース

室内の状況が確認できないほどゴミが堆積している

通常の仲介売却では、購入希望者が建物の内部を確認したうえで購入を判断します。

ゴミが天井近くまで積み上がっている場合、内見そのものが困難になり、買い手がつきにくい状況に陥ります。

こうしたケースでは、不動産買取業者への直接売却が有効です。買取では内見不要で査定を進められる場合も多く、ゴミが堆積したままでも売却を完結できるケースも少なくありません。

悪臭・害虫・衛生問題が発生している

腐敗したゴミを発生源とする悪臭や、ゴキブリ・ネズミなどの害虫は近隣住民にも被害が及ぶため、売却活動中に苦情が入るケースもあります。こうした衛生問題は、一般買主を仲介で探す際の大きな障壁です。

売却前に専門業者による消毒・駆除を行うと、買主の心理的抵抗を下げる効果があります。

ただし清掃費用が高額になる場合は、買取での売却と費用対効果を比較して判断する必要があります。

建物の劣化や損傷が進んでいる

長期間ゴミが放置された建物は、床の腐敗・雨漏り・基礎のひび割れといった構造的な損傷が進みやすい状況にあります。こうした物理的な欠陥は契約不適合責任の対象となるため、売却時には買主への適切な告知が必要です。

出典:

建物の損傷が深刻な場合は、解体して更地として売り出す方法も検討しましょう。解体費用はかかるものの、土地としての流通性が高まり、売却価格の回収につながることがあります。

 

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通常の売却が難しい場合に検討される方法

ローンの残債や相続の問題が絡むと、単純な売却では解決できないケースがあります。

住宅ローンの返済が難しいなら任意売却

売却価格がローン残債を下回る「オーバーローン」の状態でも、金融機関の同意を得て売却できるのが任意売却です。

通常、抵当権は完済しなければ抹消されません。しかし、任意売却では残債の一部を売却後に分割返済する形で金融機関が抵当権を外すことに応じる場合があります。

ゴミ屋敷の場合、清掃や修繕をせずに現状のまま売り出すことも多いため、売却価格は市場相場より低くなりがちです。それでも競売(後述)よりは高値がつきやすく、売却後の残債交渉もしやすい点がメリットです。

金融機関への連絡と同意取得は早いほど選択肢が広がるため、返済が厳しくなった段階で速やかに相談することが重要です。

相続したくないなら相続放棄

ゴミの撤去費用や建物の解体費用が膨らむ場合、相続放棄という選択肢もあります。相続放棄をすると、プラスの財産もマイナスの財産もすべて引き継がない扱いになります。

判断の目安は、「撤去・解体・修繕の合計費用が想定売却価格を超えるかどうか」です。

手続きは、相続の開始を知った日から3か月以内に家庭裁判所へ申述する必要があります。この期限を過ぎると原則として放棄できなくなります。

また、相続放棄をしても次順位の相続人に権利が移るだけで、全員が放棄しなければ問題は解決しません。放棄を検討する場合は、他の相続人とも早期に話し合いを進めてください。

出典:

ゴミ屋敷のローン滞納が続くと競売になる可能性がある

住宅ローンの滞納が3〜6カ月程度続くと、金融機関は裁判所に申し立てを行い、強制的に不動産を売却する「競売」の手続きが始まります。競売になると売却価格は市場相場の5〜7割程度にとどまることが多く、手元に残る金額が大幅に減るリスクがあります。

さらに、競売では売却時期や相手方を選べず、ゴミの処理も買受人に委ねられるため、近隣トラブルが長期化する場合もあります。

滞納に気づいた時点で任意売却へ切り替えることが、手取り額と手続きの主導権を守るうえで合理的な判断といえるでしょう。

出典:

ゴミ屋敷の片付け費用相場と業者の選び方

清掃を経てから売却する場合、費用と業者選びが成否を左右します。

ゴミ屋敷の片付け費用相場

費用はゴミの量・汚染度・間取りによって大きく異なります。

目安は以下のとおりです。

間取り 費用相場
1K、1LDK 5万〜20万円
2LDK〜3LDK 20万〜80万円
4LDK以上 100万〜300万円以上

とくにマンションは搬出経路が限られるため、同じ床面積の戸建てより作業費が1〜2割ほど高くなる傾向があります。

また、床や壁への染み込みがある物件では、清掃だけでなくリフォーム費用も別途かかります。

信頼できる片付け業者の選び方

家庭から出るゴミを回収するには、市区町村から「一般廃棄物収集運搬業許可」を取得している必要があります。許可を持たない業者は不法投棄のリスクがあるため、依頼前に必ず許可証の有無を確認するようにしましょう。

見積もりは複数社から取り、内訳が明示されているかを確認します。「定額パック料金で全て含む」と謳いながら追加費用を請求するトラブルが報告されているため、口頭説明だけでなく書面での確認が不可欠です。

不動産会社と提携している清掃業者であれば、売却戦略と清掃範囲を一体で調整できるため、無駄な費用を抑えやすくなります。

出典:

まとめ

ゴミ屋敷の売却は、現状有姿での買取や仲介など複数の方法があり、物件の状態や資金状況に合わせて選ぶことが重要です。

放置は固定資産税の増加や行政代執行のリスクを招くため、いずれの方法であっても早期に動くことが得策です。

片付け費用は物件の間取りや汚染度によって数万円から300万円以上まで幅があります。業者選びでは、許可証の確認と書面による見積もりが判断の基準になります。

ナカジツでは、2023年度の仲介件数5,000件以上・査定依頼数34,000件以上の実績をもとに、買取や仲介を中心とした多様な売却プランを提案しています。ゴミ屋敷や古い家の売却に悩んでいる場合は、まず無料査定で現状を把握するところから始めてみてください。

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