ローコスト住宅ってどんな家?契約するときの注意点は?

ローコスト住宅ってどんな家?契約するときの注意点は?

掲載日: 2020.05.21

注文住宅を建てたいが、なるべく予算はかけたくないときに検討されるローコスト住宅。しかし「本当にお得なの?」「安い家って品質に問題はないの?」などの心配もありますよね。そこで今回は、ローコスト住宅の価格やコスト削減の仕組み、注意点などを解説します。

ローコスト住宅とは

ローコスト住宅とは

ローコスト住宅とは、一般的な注文住宅に比べて、安い価格で建てられる住宅のこと。大手メーカーや全国の工務店で展開されています。全国的なメーカーでは、タマホーム・アイフルホーム・アエラホームなど聞いたことある方も多いのではないでしょうか。

フルオーダーの注文住宅はゼロから考えて設計しますが、ローコスト住宅では間取り・内装・設備など規格化されたプランの中から選んでいくことがほとんど。自由度は低いですが、限られた予算で家を建てたい方にはぴったりです。

ローコスト住宅の価格はどのくらい安い?

ローコスト住宅は、建物価格1,000万円台の家を指すことが多いです。

1,000万円といっても、どのくらい安いのかイメージしづらいですよね。そこで、まずは注文住宅の建築費の全国平均と比べてみましょう。

■土地付き注文住宅の建築費の平均
  建設費 土地取得費 住宅面積
全国平均 2,777.5万円 1,335.1万円 112.2㎡
首都圏 2,628.9万円 2,145.8万円 106.2㎡
東海圏 2,898.3万円 1,208.2万円 115.1㎡

参照/住宅金融支援機構 2018年度フラット35利用者調査

全国平均を見ると、建物にかかるお金が約2,800万円。これを見ると、1,000万円台のローコスト住宅がどれだけ安いかがよく分かります。

ローコスト住宅の坪単価は?

次にローコスト住宅と一般住宅を、坪単価で比べてみましょう。坪単価とは、建物の床面積1坪(畳2枚分、約3.3㎡)あたりの建築費のこと。一般的な住宅の坪単価は50~60万円程度ですが、ローコスト住宅では坪単価30~50万円程度まで抑えられています。

【坪単価の目安】

  • ・大手メーカーのハイグレード住宅・・・坪単価70~80万円
  • ・地域の工務店の一般住宅・・・50~60万円
  • ・ローコスト住宅・・・30~50万円

例えば坪単価40万円のローコスト住宅と、60万円の一般住宅なら、広さによってこれだけ建築費に差が出ます。

坪数 坪単価40万円 坪単価60万円
20坪 800万円 1,200万円
30坪 1,200万円 1,800万円
40坪 1,600万円 2,400万円

関連記事:坪単価の平均はどのくらい?ハウスメーカーと工務店はどちらが安い?

ローコスト住宅が安い理由

ローコスト住宅がこれだけ安いと、品質に不安を感じる方もいるかもしれません。しかしローコスト住宅の安さは、「材料費・人件費・広告宣伝費・プラン」の4つを徹底的に見直すことで実現しています。

ローコストハウスの理由

材料費

ローコスト住宅は、材料の大量仕入れをおこなうことで値段を下げています。部材や設備のグレードを統一して、まとまった数を購入することで単価が大幅にダウン。同じ部材を使うことで、発注ロスも少なくなります。

小さな工務店だと一社での大量仕入れが難しいので、複数の工務店同士で協力しあう共同仕入れネットワークを導入していることもあります。

人件費

同じようなプランの住宅をいくつも建てることで、現場監督や職人の作業効率がアップ。あらかじめ工場で材料をまとめてカットし、現場で組み立てるなどの工夫をしている会社もあります。複雑な作業が減り、工事の品質を損なわずに人件費を削減できます。

広告宣伝費

大手住宅メーカーのハイグレード住宅は、全国的なテレビCM放映やモデルハウス建設など、高額な広告宣伝費がかかっています。知名度は高くなりますが、その分、家の価格に経費が上乗せされるのです。ローコスト住宅ではCMを全国ネットではなくローカルで流すなど、広告宣伝費を削減してお客様に還元しています。

プラン

ローコスト住宅は、家の間取りや設備など、設計段階でも細かくコストカットしています。例えば住宅の形は凸凹が多いと建築費がアップするので、なるべく真四角に近いシンプルな間取りに。お風呂やキッチンのグレードを低めに設定する、コンセントの数を減らすなど、細かい工夫も各所に見られます。

ローコスト住宅のメリットとデメリット

ローコスト住宅のコストカットの仕組みがわかったところで、メリットとデメリットを整理していきましょう。

メリット

安い

ローコスト住宅の最大のメリットは価格が安く、住宅ローンの負担が軽くなることです。

例えば「土地1,300万円+建物2,500万円」の家で35年ローンを組むと、毎月返済額は約10.8万円(金利1%、ボーナス払いなし)。ローコスト住宅で「土地1,300万円+建物1,200万円」なら、毎月返済額は7.1万円と、その差は約3万円にもなります。

建て替えがしやすい

長い人生を過ごすなかで「子供が巣立ったので、老後の生活がしやすい家にしたい」「年をとった両親との二世帯住宅にしたい」など建て替えを検討されるかもしれません。そんなとき多額の住宅ローンが残っていると建て替えは難しいですが、建築費の少ないローコスト住宅なら建て替えへのハードルも低くなります。

建築の期間が短い

一般住宅での工期は約4~6ヶ月、ローコスト住宅は約2~3ヶ月が目安と言われています。ローコスト住宅では、材料をあらかじめカットしておくなど、現場の作業が省力化されています。そのため大工さんが一から現場でつくる住宅に比べ、完成までの期間も短くなるのです。

工期の短さは、お子さんの入学までに引っ越したいなど、スケジュールに余裕がない方にとって大きなメリットに。入居までの期間が短い分、その間の家賃も節約できます。

デメリット

耐熱・耐震・耐久性が低い

もちろんローコスト住宅も建築基準法にそって設計されるため、最低限の品質は確保されています。しかし、高断熱や耐震等級3など、こだわってつくられた高性能住宅に比べると、品質は優れているとはいえません。

自由度が低い

ローコスト住宅では、間取りや建具、内装などの自由度が低いデメリットがあります。キッチンやお風呂、トイレなどの設備も、グレードの低いものが中心です。ただしほとんどの場合、LIXILやTOTOなど大手メーカーの設備が標準仕様となっているので、十分満足できる方が多いのではないでしょうか。

オプションが高い

オプション料金を支払うことで、標準仕様外のモデルや、グレードの高いモデルを選べることも多いです。しかしオプションを選ぶと、結局費用が高くなってしまうのがネック。細かくこだわっていると、自由設計と変わらない値段になってしまうこともあります。

保証期間が短い

高価格帯の住宅メーカーでは、法律で義務化されている10年保証に加え、ダイワハウスの60年保証、積水ハウスの30年保証など、独自の長期保証がつけられることも多いです。

これに比べると、ローコスト住宅の保証は短めの傾向。しかしアイダ設計の35年保証、タマホームの最長60年保証など長期保証のあるメーカーもあります。サービス内容も異なるので、個別に確認しましょう。

ローコスト住宅が向いている人

ローコスト住宅は手頃な価格で品質の良い家が手に入りますが、その反面、設備面などに縛りが出てきます。世界に一つのこだわりの家を建てたいという方には向きませんが、予算を抑えつつ選択肢がほしいという方に向いています。

住宅はシンプルでいいと思っている

ローコスト住宅は「豪華なデザインや個性的な間取りは不要」「シンプルで飽きのこない住宅がいい」という方におすすめ。ローコストだからといって決して使いづらいわけではありません。間取りは多くの人にとって使いやすく設計されており、内装や外装も飽きのこないシンプルなものが採用されています。

住宅にお金をかけたくない

「住宅ローンの返済ばかりに追われる生活は嫌だ」「教育費や老後の生活費はしっかり残したい」といった方に向いています。

建売住宅も価格が安めですが、土地を選ぶことができません。ローコスト住宅なら自分の好きな土地に建てられるので、住みたいエリアがあって予算を抑えたい方にはうってつけです。

設備に対して妥協できる

「キッチンやトイレ、お風呂などは、最新式でなくても十分満足」という方も、ローコスト住宅向き。いくら豪華な設備を入れても、水回りは築10~20年で交換時期がきてしまいます。最初から交換ありきで予算を抑えることは、住宅費を節約する上で非常に効果的です。

ローコスト住宅を建てる時の注意点

ローコスト住宅の注意点とは

最後に、ローコスト住宅の契約前に知っておきたい注意点を3つご紹介します。

ローコスト住宅の相場を知っておく

ローコスト住宅の相場は、坪単価30~50万円程度。「1,000万円の家」などと書かれていても、広さによってはそれ以上の費用がかかることもあるので気をつけましょう。

複数社を比較する

ローコスト住宅と一口に言っても、プランや設備はさまざま。プランの内容や費用について複数社を比較して決めることが大切です。同じ「坪単価40万円」でも、外構工事費やオプションなどによって総額は大きく変わります。

契約する前にプランをしっかり確認する

契約したあとにプラン変更すると、追加料金で予算オーバーしたり、工事が大幅に遅れてしまったりする可能性があります。プランの内容や費用など、しっかり確認してから契約しましょう。

まとめ

ローコスト住宅というと、品質や安全性に不安を持たれる方も多いですが、実は多くのメーカーは作業の効率化や大量仕入れなど、品質には影響しない部分でコストカットしています。

ローコスト住宅はプランに制約があるので、あとからの変更はしにくいもの。間取りや設備などの希望や優先順位は明確にし、家づくりをスタートさせましょう。

■執筆:住宅ライター 村田日菜子

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