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おしゃれな中庭を作る前に知っておきたい利点と注意点は?

おしゃれな中庭を作る前に知っておきたい利点と注意点は?

掲載日:2021.01.22

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中庭というと、どんなイメージをお持ちでしょうか。おしゃれ、癒しの空間、でも、贅沢?そこで、なんとなくおしゃれ、というだけではない中庭の利点、そして知っておきたい注意点をご紹介します。

Asobi-創家 中庭の事例
Asobi-創家 中庭の事例

中庭の利点

中庭のある住宅は、個性が出せる、おしゃれ、といったイメージがあるのではないでしょうか。その他、具体的にはどんなメリットがあるのでしょう。

光がたくさん入り明るい

北側の部屋は採光が取りづらく暗い場所になりがちです。しかし、中庭を設けることで外部の光を取り入れることが可能になります。さらに、窓があることで中庭に視線が抜け、明るく開放的な空間にすることができるのです。

風通しがよくなる

建物の中央に庭を設けることで、外部と多く接することになります。部屋の両側に窓を設けることができるため、風通しがよい部屋をつくることが可能になります。

プライバシーが守られる

庭が完全にプライベートな空間となる点、中庭を挟んで部屋を設けられるため程よい距離間が保てるという2つのメリットがあります。

通常の庭はどうしてもお隣や道路に面することになります。そのため高い塀や柵などをめぐらさなければプライバシーを守ることはできません。一方、中庭であれば周りを建物で囲われているためプライバシーが守られ、屋外でありながらまるでリビングのようにくつろいで過ごすこともできるのです。中庭に椅子を置いて読書をしたり、夜風に当たりながら晩酌をしたり、いろいろな使い方ができそうです。

また、二世帯住宅などでは中庭を挟んで生活エリアを分けることで、気にしすぎない程度にお互いの気配が感じられ、程よい距離でプライベートを確保できるのではないでしょうか。

<関連記事>一戸建ての庭はどうデザインする?庭付きのメリットやデメリットは?

子どもを安全に遊ばせられる

道路に面した庭では外部からの侵入が容易になってしまいますし、目を離した隙に道路に出てしまわないかが心配です。その点では、中庭は外部に面さないプライベートな空間ですから、子どもを安全に遊ばせることができると言えます。

さらに、リビングやキッチンなどで家事を行いながらでも中庭に面する室内からお子さんを見守ることができることも安心の要素になるのではないでしょうか。

1階部分や平屋の湿気対策にもなる

2階建ての1階部分や平屋は地面から近いために湿気の影響を受けやすいものです。湿気はカビを発生させるだけでなく家が傷む要因となります。さらに、空気の循環が無いと湿度が溜まりやすい環境になります。

そこで、先ほどご紹介した風通しがよくなるというメリットが湿気対策にも活きます。風通しがよく、空気に動きがあることで室内に湿気が籠りにくくなるのです。

カーテン無しで生活ができる

中庭に面する窓は外部から見えることがなく、目隠しのためのカーテンを付ける必要がありません。カーテンが無いと、すっきりとしたスタイリッシュな印象にすることができますね。

中庭が安らぎの空間になる

採光や風通しといった機能面のメリットもありますが、中庭の最も大きいメリットと言えば生活の中に安らぎや癒しをもたらすということではないでしょうか。

中庭自体が趣味を楽しんだり、リビングの延長として利用したりできる空間となるだけでなく、面する部屋から中庭を眺め、木や緑があれば季節の移ろいを感じ、心を休めることもできるでしょう。リモートワークが普及しつつある現代において、自宅で過ごす時間をより心地よく価値あるものにするメリットは大きいといえます。

Asobi-創家 中庭の事例
Asobi-創家 中庭の事例

中庭を選ぶときの注意点と対策

空間の心地よさや風通し、採光といったメリットが期待できる中庭ですが、注意点も存在します。

注意点を知ることで対策もできますし、心配であれば設計者に相談する、中庭のある中古住宅を購入するような際は内見時に確認するようにしましょう。

動線が悪くなることも

家の中央に中庭があるために、間取りが制限され動線が悪くなることも。ロの字型の配置の場合中庭を中央とした回遊動線となるケースが多いですが、キッチンや水回りの機能を集約し動線を短くしたり、中庭にウッドデッキやコンクリートを用いて中庭自体を動線に組み込んだりといった工夫をすることもできます。

断熱性が劣る

家は夏涼しく、冬は暖かいのが理想ですよね。家の中の温度は外気に影響を受けますが、一番影響を受けやすい部分が窓、次いで外壁、そして換気や屋根、床となります。

中庭のある家は複雑な形をしているため表面積が大きくなり、窓も多くなります。そのため外気の影響を受けやすい、つまり断熱性が低くなりやすいのです。そして、さらに言えば冷暖房費がかさみ、ランニングコストにも影響します。

窓の断熱性能を高めたり大きさを考慮したり、夏と冬で日射をうまく遮る、取り入れるといった工夫が大切になります。

日射を考える必要がある

メリットの箇所で中庭を設けることで北側のエリアでも採光ができる点を挙げました。しかし日当たりはまた別問題。特に冬の太陽高度が低い時期は、北側のエリアは中庭を挟んで南側のエリアの日影になってしまい、日当たりを確保できないこともあるのです。例えば冬至に太陽が真南に来たときの日差しの角度を30度とすると、南側の建物に当たった影は建物の高さの約1.7倍の距離まで落ちることになります。建物の高さや方位などへの配慮が必要になります。

広い土地面積が必要

中庭を設けるためには建物が複雑な形になり、広い土地が必要となります。また、居室スペースが狭くなってしまうということも。設計する段階で中庭が可能であるか担当者に相談しましょう。

建築コストが高くなる

断熱性の項目で、建物の形が複雑になると表面積が大きくなる、というお話をしました。建物の形が複雑になり表面積が大きくなるということは、それだけ材料費や施工の手間も掛かるということなのです。中庭の形、建物の形や他の要素によってもコストは変動しますから、担当者とよく相談をするようにしましょう。

<関連記事>注文住宅を建てる時の相場は?予算別、住宅の特徴を解説

湿気や水などがたまりやすい

特に周りを建物で完全に囲まれたロの字型の中庭は屋根からの雨水が集まりやすく、水はけが悪いと水たまりができたり、いつまでもじめじめとしたり、虫がわいてしまうことも。費用が掛かってしまいますが、コンクリートやタイル敷きであれば傾斜をつけ水はけをよくし、排水設備を整える対策が必要です。また、排水溝が落ち葉や塵で詰まってしまわないよう定期的に掃除を行うことも忘れてはいけません。

中庭の形の種類

中庭の種類をご紹介します。敷地の面積や立地などによって形を検討しましょう。

コの字型

中庭を完全には囲まず、一方向が隣地などに接する形です。囲み切っていないため、外部から中庭に入ることも可能です。建物で囲われていない面に高い塀や木を設けることで、プライベートな空間とすることもできます。

ロの字型

中庭と言えばこの形です。中庭の四方を囲ってロの字型に建物があり、原則として完全にプライベートな空間となります。中庭に雨水が溜まりやすい、落ち葉などの吹き溜まりになりやすいといった注意点があります。

L字型

建物をL字型にし、中庭が面する残りの2面を塀などで囲みます。コの字型、ロの字型に比べ、建物の形がシンプルになるため間取りが自由になりやすく、予算も抑えることができます。

三角形の土地や旗竿地を有効活用するためにL字型の建物にするケースもありますが、その際は中庭を設けてみてはいかがでしょうか。

中庭の実例

中庭を愉しむ創家(刈谷市)

Asobi-創家 中庭の事例③  

コの字型の中庭がある事例です。中庭はウッドデッキになっており、キッチン&ダイニングスペースからフラットにつながっています。晴れた日には開放してホームパーティーを開くこともできそうです。

空を見上げ光を感じる創家(豊田市)

Asobi-創家 中庭の事例②

中庭を囲みリビング、玄関が配置されています。リビングは中庭と吹抜けからの明かりが入り開放的な印象です。プライバシーを確保しつつ個性が感じられる外観です。

三角デッキの創家(みよし市)

Asobi-創家 中庭の事例①

L字型の建物に中庭のある事例です。中庭部分には土地形状にあわせた三角のウッドデッキが設けられています。

リビングや洗面エリアから掃き出し窓を通じてウッドデッキに出ることができ、周遊できる動線になっています。洗濯ものを干すのも楽ちんです。

中庭を取り入れて明るい理想のおうちに!

いかがだったでしょうか。中庭があると普通とは一味違う、より愛着の持てる住宅になります。

おうちで過ごす時間が増えた今、住宅に対する考え方、価値観が変わった方もいらっしゃるのではないでしょうか。リモートワークで家から出ない、休日の外出もままならない今だからこそ、毎日心地よく過ごせる素敵な住宅を目指したいですよね。

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