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狭小住宅って何?特徴的な間取りから得られるメリットは?

狭小住宅って何?特徴的な間取りから得られるメリットは?

掲載日:2020.05.29

狭小住宅というと、「室内が狭い」「住みにくそう」というイメージがもしかするとあるかもしれません。

しかし近年、「都市部に家を持ちたい」「駅までの距離を重視したい」「どうしても憧れのエリアに家を建てたい」といったライフスタイルを重視する価値観が広がり、狭小住宅が注目される機会が増えています。そこで今回は、狭小住宅についてご紹介します。狭小住宅の定義や特徴、狭小住宅ならではの工夫をみていきましょう。

狭小住宅イメージ

狭小住宅の定義とは

狭小住宅とは、その名のとおり「狭くて」「小さな」土地に建てられる住宅のことです。実は狭小住宅について、明確な定義はないのですが、おおよそ15坪・50㎡以下の土地に建てられる住宅のことをいいます。

日本では住むことができる土地が国土の30%以下ともいわれています。そうしたこともあり、三角形やくの字の土地といった、住宅を建てるにはあまり適さない土地に家を建てるケースもあるのです。

都市部の利便性が高く、地価も高いエリアでも狭い土地や変形地は安めの価格で売りに出されていることがあります。そうした土地を上手く生かした、「オシャレで利便性のよい暮らしを実現する」という考え方が、都心部にマイホームを持ちたい人達の間で広がっているのです。

狭小住宅の特徴的な間取り「狭くて便利、オシャレな注文住宅」

狭小住宅には一般住宅とは異なる工夫が必要となります。小さい土地で、いかに便利で居心地の良い空間を確保するかがカギになります。

狭小住宅の工夫

空間を仕切らない

空間を区切ると狭さを感じてしまいます。一般的な住宅でも、壁があることで開放感のない空間に感じることがあります。寝室などプライバシーが優先される部屋以外は、できるだけ壁で区切らないようにすることで、広さを感じられる住宅になります。

吹き抜け

広さのない空間でも、視界を縦に広げる空間デザインによって、視覚的に広く見せることができます。その代表的な方法が吹き抜けです。リビングや階段に吹き抜けを設け、光を採りこめば、視線が上部に誘導され、開放感のある明るい空間となります。

中庭

狭小住宅では、明るさや風通しを確保する手段が限られているものです。そういった場合に、選択肢のひとつとなるのが中庭を設ける方法です。小さい中庭でも、見た目で広さを演出できるのと同時に、植物を植えることで季節を感じられる住宅にすることもできます。

ロフト

スキップフロアに近いですが、ロフトは居室の一部を高くし、2層にしたものです。はしごを固定しない、天井までの高さが1.4m以下という条件はありますが、スペースをもう一つ足すことができるので、狭小住宅では有効な手法です。

地下室

地下室も狭小住宅において、十分な面積を保つために必要な要素です。地下室や半地下室を映画・音楽鑑賞の部屋などにすることができます。また、湿気対策の設備を設けることで、寝室にもできます。一定の基準を満たせば、地下室を容積率に算入しなくても良い可能性もあるので、検討する価値は十分にありそうです。

スキップフロア

スキップフロアは、上記の「空間を仕切らない」の一つでもあります。1.5階・2.5階を作ることで、段差が区切りの役割を果たします。視界を縦に広げる効果もあり、開放感から実際の面積よりも広く感じられます。また、移動が階段だけで完結するため、廊下が不要となります。廊下の幅は一般的に80㎝と言われていますので、その分を居住スペースにできるのは狭小住宅には大きい差です。

狭小住宅のメリットとデメリット

ロフトイメージ

メリット

都市部に家を持てる

最大のメリットは、アクセスの良い都市部の土地にマイホームを持てることです。地下鉄など公共交通機関が整っていることで、自動車を持つ必要性も薄れます。カーシェアなど自動車を持たない選択をすれば、ガレージや駐車場のスペースも必要ありません。また自動車税や維持費も必要なくなります。

ローコスト

もともと狭くて小さい土地なので、土地代を抑えられます。また、そこに建てる住宅も小さくなるため費用を抑えることができます。ただし、坪単価でみると割高になります。

狭小住宅ならではの内装

狭小住宅は、狭い土地を有効活用する必要があるので、上記のような工夫を取り入れて作られます。一般住宅では、あまり行わない空間デザインを取り入れているため、他とはちょっと違って見えます。

土地代を抑えて、自分がこだわりたいポイントにお金を回すこともできます。「キッチンにこだわりたい」「インテリアにこだわりたい」「収納にこだわりたい」といった希望を叶えやすくなるでしょう。

税金が安くなる

住宅を建てると「固定資産税」や「都市計画税」がかかります。これら税金は自治体によって異なりますが、一般住宅用地と小規模住宅用地では課税方法が分けられています。狭小住宅は、ほとんどが小規模住宅用地になるので、住宅を所有した後の税金が抑えられます。

固定資産税や都市計画税については、以下の記事で詳しく説明していますので、気になる方は是非チェックしてみてください。

 ・都市計画税はいくら払えばいい?対象者や支払い方法を解説

 ・固定資産税とは?支払いのタイミングはいつ

デメリット

建築コストが高くなる

狭小住宅では、面積を確保するために縦に長くなる傾向があります。その結果、坪単価は高くなります。たとえば「建築時にすぐそばに大型の車がつけられない」「人力に頼る部分が多くなる」といったことが起こりやすくなります。特に地下室を設ける場合が顕著です。土を運び出す大型車・コンクリート車など重機が必要になるためです。

隣接する住宅との距離が近い

都市部の密集地に家を建てるため、どうしても隣の家との距離が近くなります。特に音の問題や隣の住宅の窓の位置は気を付けるポイントです。音に関しては、隣の家から漏れる音を遮断することと、自分の家の音を遮断する両方を考えなければなりません。

室外機がショートサーキットを起こす可能性

建物を築造するには、境界線から50センチメートル以上の距離を保たなければならないと定められています。狭い場所にエアコンの室外機を置いてしまうと、ショートサーキットを起こし、エアコンの効率が落ちてしまいます。故障の原因にもなるため注意が必要です。

生活導線も縦に長くなりがち

床面積を確保するため、2階建て・3階建てにする必要がでてきますが、生活導線や間取りには注意が必要です。キッチンと洗濯機置場を近くして家事導線を短くする、バスルームや寝室は上にあげてプライバシーを確保するといったことを考える必要があります。

家事はコンパクトに無駄のない動きを目指す、趣味はオシャレに見えるように工夫する、プライバシーは目につかないようにするといったことをじっくり考えましょう。

まとめ

  • ライフスタイルを重視する価値観が広がり、狭小住宅が注目されている
  • 憧れの都市部にマイホームを持てる
  • 狭小住宅ならではの内装も魅力
  • 隣地への配慮や生活導線には注意が必要

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