マンションの1階は住みにくい?懸念点の解消法は?

マンションの1階は住みにくい?懸念点の解消法は?

掲載日:2021.03.11

マンションの1階はエレベーターでの上り下りがなく、一戸建てに近い感覚で暮らすことができる環境です。しかし、1階というだけで何かと倦厭されがちです。その懸念点とはいったいどんなもので、解消法はあるのでしょうか。また、意外と気づきにくいメリットもご紹介します。

マンションの1階は住みにくい?その解決法は?

マンションの1階の懸念点

マンションの1階にはどんな懸念点があるのでしょうか。

湿気が多い

マンションの1階は湿気が多くなりやすいと言われます。それは地面に近いため、地下の湿度を取り込んでしまいやすいという理由からです。湿気が多いと不快なだけでなくカビが発生しやすくなってしまうため、対策が必要になります。

冬は寒い・日当たりが悪い

立地にもよりますが、周囲に高い建物がある場合、日差しの入る時間帯が限られるなど日当たりが良くないケースが多く、日射で部屋を暖めることが難しくなります。

また、地面から近いため冬場は地表からの冷えが伝わり室内が寒くなってしまいます。マンションの隠れたメリットの一つである「集合住宅の中央部の部屋」ならではの外気温に影響されにくい環境も享受できません。

防犯性やプライバシー面の心配

エントランスがオートロック仕様であったとしても、1階はベランダや庭側から塀を乗り越えるなどで侵入が容易で、逃走もしやすい環境です。そのため空き巣などに狙われやすい場所となります。また、居室が道路に面していれば、外からの視線が気になる場合も。洗濯物を干すにも配慮が必要となってしまいます。

道路の騒音や排気ガス

1階は道路に近い場所であるため、車や道路の騒音、排気ガスの影響を受けやすくなります。また、マンション住民が利用する駐車場に面していれば、朝の出勤時などは車の出入りが気になってしまうということも。

水害リスクがある

地表面から近いため、洪水、高潮など水害があった場合浸水のリスクが発生します。

また、河川が近くにない場合であっても、排水が間に合わず下水が溢れる内水氾濫が起きる可能性も。

【関連記事】マンションの水害リスクにはどう対応する?

虫の発生や侵入

蚊や光に集まる蛾、緑が多いエリアで見かけるカメムシ。これらは高層階よりも侵入されやすくなります。また、湿度が高い場所で発生しやすいコバエも嫌なものです。

そして誰もが嫌いなゴキブリ、これは階数に関わらず引っ越しの荷物や近隣の居室に影響される部分があります。侵入を防ぐ、発生しない環境づくりの対策を行いましょう。

マンション1階の懸念点を解消するには

マンションの1階の懸念点をたくさんご紹介してしまいました。ご覧になっているあなたが1階を嫌いになってしまったのではないか心配です。しかし、不動産には100点満点の物件はなかなかありません。工夫次第で懸念点は解消できるものです。そのアイデアをご紹介します。

換気や除湿器による除湿をする

1階の湿度が上がるのは一戸建ても同じです。加えて、マンションでは部屋の気密性が高い環境です。気密性が高いこと自体は室温を外に逃がしにくいためメリットとなりますが、湿気もため込んでしまうため湿度を上手くコントロールし、結露やカビを発生させないよう注意することが大切になります。

キッチンで煮炊きをする際は必ず換気扇を回します。また、室内の空気が動かず滞留していると、局所的に湿度の高い箇所が発生し結露の要因となります。換気設備は止めないようにし、除湿器やエアコンを使って湿度を取り除きます。クローゼットなど換気が難しい箇所は除湿剤を置き対処します。

照明を工夫して部屋を明るく

日当たりが悪かったり、外からの視線が気になりカーテンを開けられなかったりという理由から外からの日差しが望めないことも。そんなときは、照明を工夫してみましょう。太陽光に近い明るい照明も出ており、食べ物が美味しそうに見えたり家の中で写真が綺麗に撮れたりといったメリットがあります。

ここで重要なのはシーンに合わせて照明を調節できることです。朝昼は太陽光に近い明るい照明、夜はおちついた雰囲気にするための間接照明といったように、使い分けのできる照明計画を考えましょう。

【関連記事】家の照明はどのように計画すればいい?理想的な照明を決めるポイント

窓に防犯錠を付ける

空き巣など侵入者は発見されることを恐れるため、侵入に時間がかかる住宅を避けます。窓にもともとついているロックだけでなく、ホームセンターなどでも購入できるサッシ窓用のロックを付けるなどの対策を。窓を開けようとすると警報が鳴るタイプのものもあります。

また、小さいお子様がいる家庭では、知らないうちに窓を開けて外に出ていたということを避ける目的でも有効です。

防犯フィルムを貼る

防犯フィルムは防犯錠と同様に、侵入を困難にさせる方法のひとつです。さらに、対策を行っている住居であることをアピールすること自体も空き巣対策として有効となります。似たものに網入りガラスがありますが、これは火災時などの飛散防止が目的であり、防犯の役には立ちません。共用部分、外に面する窓にはしっかり固定された面格子がついていると安心ですね。

さらに、購入前にはマンションの作りをよく確認することです。侵入者が隠れたり、逃げたりするのに都合がよい死角はないでしょうか。庭の塀や植栽は外部からの視線を遮ってくれる役割がありますが、空き巣が身を隠しやすく狙われやすくなるという欠点もあるのです。

ホームセキュリティを導入する

プロに頼むという点で警備会社のホームセキュリティを導入する手もあります。侵入を感知すると警備員が駆け付けるため、帰宅時に空き巣と鉢合わせするという恐ろしい事態を回避できます。もっと手軽に導入したい場合には、侵入者があった際にスマホに通知のくるホームセキュリティサービスや機器を検討してもよいでしょう。

購入前にハザードマップを確認する

1階は浸水が心配ですが、洪水で普段通りの生活が送れなくなる点では中層、高層階であっても同じことでしょう。

2020年8月から不動産仲介業者のハザードマップ説明義務が加わりましたが、契約の直前に説明されたのでは決断するための時間を十分にとることができないかもしれません。おうち探しの際はあらかじめ対象エリアの洪水、内水、高潮等各種ハザードマップを確認し、内覧時にも不動産会社に尋ねるようにしましょう。

防虫剤を活用する、虫を侵入させない

まずは虫を侵入させないように配慮します。マンションは気密性が高いため、侵入経路を断ってしまえば虫の侵入の不安は減ることでしょう。まず窓のサッシの隙間からの侵入がないか確認し、出入りのある玄関には虫よけの薬剤を置くなどします。その他、換気のための給排気口、エアコンの排水ドレンホースに害虫の侵入を防ぐネットやキャップをかぶせるといった対策があります。

マンションの1階の意外なメリット

次に1階のメリットをご紹介します。

床

下の階を気にしなくて良い

下の階への騒音を気にしなくて良いのは、小さなお子様を持つ家庭では大きなメリットなのではないでしょうか。お子様が走り回っても神経質にならずにのびのびと暮らせる環境といえます。

低予算で購入が可能

マンションは高層階ほど価格が高く設定されます。そのため、同じ棟内で、同じ間取りであっても比較的低予算で購入が可能になるケースが多いのです。

専用庭があることも多く、趣味が広がる

市街地では一戸建てであっても庭を設けることが難しいなかで、専用の庭を持てるのは魅力的ですよね。ガーデニングをしたりお子様を遊ばせたり、自由に活用できるスペースがあることで趣味が広がります。

上り下りがなく、災害時に逃げやすい

地震、停電があった際、エレベーターは停止してしまいます。さらに、大きな地震の後は下水道も配管の点検が済むまで使用禁止となり、その間はもちろんトイレも使えません。上層階に居住していたならば日に何度も階段の上り下りをするのは大変なことです。一方1階であれば逃げ出しやすく、エレベーターに問題があっても階段を使わず普段通りの生活を行うことができます。

2階建てが多い一戸建てに比べ、マンションはワンフロアのフラットな環境です。階段の上り下りに不安がありマンションを選択される方にとって、もしもの時に階段を使わず生活が続けられる、1階のそんな安心感は大きなメリットではないでしょうか。

マンション1階は避けるべき?住んでも大丈夫?

マンションの1階のメリット、注意点を見てきました。総合的にみて1階はあなたにとってどう映ったでしょうか。

不動産は価格や立地、間取りだけでなく様々な要因が組み合わさり同じものは1つとしてありません。そして、不動産探しをされているお客様も家族構成や年齢、ライフスタイルなど様々です。不動産の条件を洗い出して、自分にとって合っているか、そうでないか、懸念点は許容範囲なのかを考えることが重要です。

マンションを決めるときの条件は階数だけではない

さらに、マンション購入を決める条件は階数だけではありません。マンション購入の際には気を付けたいポイントを他にもご紹介します。

マンションの管理状態も大切

まずはマンションの管理状態。マンションを購入すると、毎月管理費や修繕積立金を納めることになります。支払った費用は正しく使われ、マンションの資産価値は維持されるでしょうか。管理組合は機能しており、外壁、エントランス、通路などの共用部分はきちんと管理されているかを確認しましょう。また、「マンションの憲法」ともいえる管理規約、使用細則を事前に確認しておくことで、ペットを飼ってよいか、ベランダの使い方などマンションに暮らす上で守らなければならないルールを知ることができます。

周りにどんな人が住んでいるかも調べる

マンションを購入した場合、簡単に転居をすることはできませんよね。事前に周辺環境について調べることが重要です。中古マンションであれば内覧のときなどに売主の方やマンション管理人に周辺環境や近くの住民の様子を直接訪ねることができます。

間取り、駅からの分数

マンションの専有部分の間取りはリノベーションである程度自由に変更することはできます。しかし、立地は動かせません。通勤などで使う駅からの所要時間や、駐車場はつかえるか確保できるか、使い勝手は良いかなども確認します。また、周辺環境という点ではお子さんが通学することになる学校や公園、スーパーマーケットの近さや道程の安全性にも気を付けたいですね。

上層階でも注意したい、空き巣などの侵入経路

空き巣の侵入経路は玄関からとは限りません。屋上から最上階のベランダへ侵入したり、ゴミ集積場を足場に雨どいをつたって2階以上によじ登ったり。2階以上だからと言って、気を抜いてはいけません。侵入経路となりそうな箇所はないか、チェックしましょう。

マンション

まとめ

マンションの1階の懸念点と解消法をご紹介しました。一戸建てと近い感覚で暮らすことのできる環境である分、注意点もある1階部分。捉え方、工夫次第で安心、快適に暮らすことができるのではないでしょうか。

先にも書いたように不動産には同じものは一つもありません。そして、物件探しを既にされている方は、探しているエリア内で希望に近い物件数は思ったよりも多くない、そう感じているのではないでしょうか。100点満点の理想のおうちに出会える人は幸運です。しかし、現実はそう簡単ではありません。今回、このコラムを読んで懸念点を理解し対処ができそう、もしくは比較がしやすくなった、そう思って頂ければ幸いです。

不動産の仲介は不動産SHOPナカジツまで、お気軽にご相談ください。


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