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照明計画では、照明の位置やタイプ、見せ方などを検討します。「お気に入りのデザインだから 」という理由だけで照明を採用してしまうと、のちに不具合を感じてしまう場合も珍しくありません。
照明計画が失敗に終わらないよう、理想的な照明に辿り着けるポイントについてご紹介します。
家の照明を計画する手順
せっかく選んだ照明が部屋の雰囲気に合っていなかったり、求める明るさでなかったりすれば、残念ですよね。
照明計画を失敗しないためには、正しい手順で照明の選択・設置までたどり着くことが大切です。
照明計画の手順について、詳しく見てみましょう。
どんな部屋にしたいか決める
最初にイメージするべきなのは、「どのような部屋にしたいのか」という点です。
たとえば「北欧風の優しいシンプルなイメージにしたい」「ブルックリン風のワイルドなイメージにしたい」といったふうに、ざっくりとしたイメージでかまいません。インテリア雑誌や本などに理想の部屋があれば、どのような照明をどこに使っているのか、参考にしてみましょう。
うまく当てはまる部屋がない場合、自分で簡単な図面を描いたり画像を組み合わせて作成をしてみたりするのも、良い方法です。
どのような照明をどこに使えば理想の部屋が完成するのか、ざっとイメージしてみてください。
照明のイメージを考える
続いて、イメージする部屋で光がどのように灯れば良いのか、想像してみましょう。
このとき大切なのが、「空間をどう見せたいか」という点を先に考えておくことです。
たとえば北欧風リビングを暖かく賑やかなイメージにしたいのであれば、天井のライトも北欧デザインのもので、なおかつ部屋全体を明るく照らすタイプが良いでしょう。しっとり落ち着いた空間を目指す場合は、暖色系の照明を採用するのがおすすめ。さらに雰囲気を出すのであれば、間接照明の設置位置についても検討が必要です。
想像だけでは光の具合がわからないため、実際に店頭やショールームで確認をしてみましょう。
照明器具を選ぶ
部屋と照明のイメージが固まったなら、いよいよ照明器具を選んでいきます。
照明器具選び、と一言でいってもたくさんの照明があるため、迷ってしまうかもしれません。ブランド・デザイン・サイズ・値段など自分なりの優先順位を決めると、ある程度、絞りやすくなります。
さらに候補がいくつかピックアップされた時点で、概算を出すのがおすすめです。製品代だけでなく、必要であれば運送費や工事費なども計算に入れておきましょう。
照明の配置を考える
最後に、照明の配置を考えていきましょう。
まずはメインとなる天井の照明をどこにどのように設置するのか、プランニングします。その後、間接照明で空間のコーディネートを仕上げる、という流れで考えるとスムーズです。
注文住宅などで照明を1から検討する場合、最終的な位置は、監督や電気屋さんと一緒に現場で直接確認するのがおすすめ。部屋に入ると照明機器がどのくらい視界に入るのか、テーブルに腰掛けたときの見え方など、イメージしきれない部分がクリアーになります。
照明の種類
照明にはさまざまな種類があります。それぞれ役割が異なるため、空間をどう見せたいかによって、使い分けや組み合わせが必要です。
一般家庭でよく使われる6種類の照明の違いを知り、ご自宅ではどれが活用できそうかを考えてみましょう。
ペンダントライト
天井からコードやチェーンで吊り下げられたタイプの照明です。シーリングライトに比べて、地面に近い位置で部屋を灯します。そのため広い範囲を照らすのは得意ではありません。また、一部分に強い光が当たることから、物の陰影が濃く出ます。
3つほど並べてキッチン・ダイニングを照らしたり、雰囲気のあるシェードでランプのような存在感を放ったりと、空間作りに一役買う存在です。
ダウンライト
天井に直接埋め込まれた照明です。シェード部分がないため、天井をすっきり見せてくれます。ダウンライトには電球が固定されたベースタイプと、電球の向きを変えられるユニバーサルタイプがあります。メイン照明の補助として使われることが多いです。
スポットライト
部屋の一部分だけを集中的に照らした照明で、角度の調整ができます。高い位置に取り付けるケースが多いですが、空間演出の方法によっては、下から当てる場合もあります。
シーリングライト
天井に直接貼り付ける大型の照明です。部屋を広範囲で照らすため、メインの照明として取り入れられる場合が多いです。丸く白いタイプが一般的ですが、中にはシェード部分がカラフルだったりデザインに凝っていたりと、インテリア性が高いものもあります。
フロアスタンド
床に直接置いて使用する照明です。スタンドライトやランプと呼ばれることもあります。背の高さもさまざまで、低いタイプであればテーブルや棚に置いて使うことも可能です。リビングの間接照明として、もしくは寝室やデスクで手元を照らすライトとして使用される場合が多く、メイン照明になることは少ないです。
フットライト
廊下や階段・屋外などで、足元を照らすためにつけられた照明です。足元の安全・安心を守りますが、空間の雰囲気作りに役立つ間接照明としても機能します。
印象を決める照明の色
空間の印象は、照明の色によって大きな差が出ます。たとえば、白い太陽光のような照明は明るく開放的なイメージに。オレンジがかった照明なら、雰囲気のある空間を演出できます。
住宅でよく使われる4つの照明の色から、理想の空間作りに適しているのはどれか、見比べてみましょう。
昼光色
やや青みがかった色で、日中の曇り空を連想させる明るさです。目を覚まし集中力を増す色味ともされている ため、勉強部屋や作業部屋などにおすすめです。
昼白色
白っぽい色味をしており、太陽光に近い明るさを放ちます。自然な色味でどのような部屋にも合わせやすく、空間に柔らかな明るさを与えてくれます。
温白色
電球色と中白色の間の色味で、ややオレンジがかった色合いです。オレンジ色の照明が良いけど、明るさも求めたいかたにおすすめ。ただしほかの色味に比べて最近開発された色なため、まだ対応していない器具もあるようです。
電球色
オレンジ色・黄色といった暖色の色を強く感じるタイプです。空間に暖かみを与ると同時に、ほどよい暗さでリラックス効果が期待できます。メイン照明として使用する場合、間接照明と組み合わせないと「暗すぎる」と感じてしまう可能性も。
【部屋別】照明計画のポイント
照明計画は部屋の用途によって、位置や使用する機器を検討しなくてはなりません。各部屋の照明計画で失敗をしないよう、部屋ごとの照明計画のポイントを把握しておきましょう。
寝室
寝室で大切なのは、気持ちをリラックスさせることです。眠ったとき、視界に光源が入ると目が冴えてしまいます。
フットライトやスポットライト、スタンドライトといった間接照明を用いて、強い光を直接浴びないようにしましょう。
また、枕元に調光スイッチがあると、消灯や調光で起き上がる必要がなくなり便利です。
リビング
リビングは家族全員が揃っているときは明るく、大人だけで楽しむ時間は照明を落として雰囲気を出せる、といったふうに臨機応変ができる照明が望ましいです。
ソファーやダイニングテーブルなど、家族が団欒をする場所はメイン照明の下に置く。さらに大人時間用に同じ場所に間接照明が当たるようにすると、雰囲気の切り替えがしやすくなります。
あらかじめ、これらの団欒用の家具をどのあたりに配置するのか決めたうえでメイン照明の位置を確定させると、失敗も少ないです。
キッチン
キッチンではダウンライトやペンダントライトを用いる場合が多いです。大切なのは、自分の影でシンクや料理をする手元を暗くしないこと。
照明はシンクの上部、調理をしたときの頭の位置よりやや前方側に設置すると、調理位置に立ったときでも影が手元に落ちてきません。
ペンダントライトの場合は、頭があたらない高さになるよう調整をしましょう。
ダイニング
ダイニングで大切なのは、食事がおいしく見えること、一緒に食事をする人の顔がよく見えることです。テーブルの真上からペンダントライトを吊るしたりスポットライトを用いたりして料理と人の顔をピンポイントで照らす、メイン照明の真下にダイニングテーブルを設置するなど、照明の種類と家具の配置に工夫が必要です。
玄関
玄関は、家に入ったゲストを1番最初に迎える場所。明るくて、清潔な印象を持ってもらいたいのではないでしょうか。また、ゲストとそれを迎える家主の表情も、明るく見えるようにしましょう。
ダウンライトを土間と廊下の境界線位置に設置すると、双方の顔がよく見えるようになります。また、玄関正面の廊下を照らせる照明がもうひとつあると、ドアを開けた瞬間に見える屋内の印象が、明るくなります。
それ以外にも、足元を照らす間接照明が低い位置にいくつかあると華やかさがアップ。また、人の気配を察知して自動で点灯するセンサーライトがあると、両手が塞がっているときや防犯にも役立つためおすすめです。
ナカジツの事例をご紹介
岡崎モデルハウスをご紹介します。
寝室の照明計画
枕もとの間接照明が落ち着いた雰囲気を演出しています。天井に埋め込むタイプの照明、ダウンライトを用いることで天井がスッキリし、モダンな印象です。
ダイニングキッチンの照明計画
ダイニングキッチンはダイニングテーブルの上に料理や着席する人の顔を照らすペンダントライト。キッチンの作業スペースはスポットライトが照らし、手元が暗がりになりません。 機能面と雰囲気を併せ持った照明計画になっています。
ウォークインクローゼットの照明計画
パーソナルなスペースにしておくのはもったいない、おしゃれな雰囲気です。スポットライトは自慢のファッションアイテムを照らし、鏡のまえでコーディネートを考えるのもワクワクしてしまいますね。
照明計画で、おうち時間をよりラグジュアリーに楽しみましょう
照明の使い方ひとつで部屋の印象は大きく変わります。シーンに合わせた素敵なお部屋作り、おうちづくりに、ぜひ活かしましょう。
ポイントとなるのは、空間全体のイメージと照明の目的のすり合わせです。雰囲気の演出と明るさの実用性を併せ持つ照明計画は、空間の印象を保ちつつ、生活をするうえで不便を感じないか、事前によく検討をし進めましょう。
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