子供部屋ってどれだけスペースをとったらよいかわからない。どんな家具を置いたら部屋が片付くのだろう。年齢によって使い方の変わる子供部屋をどう設けるかは悩みの種ですよね。
今回は、年齢、広さ別に使い勝手の良い子供部屋の作り方をご紹介します。
目次
子供部屋、最初に考えるべきこと
子供部屋の間取りやコーディネートを考える際に大切なことをご紹介します。
年齢や性別によってレイアウトを変化させる必要がある
子供の成長は早いものです。年齢に合わせて必要な収納や家具、レイアウトが必要です。また、性別によってもコーディネートの好みは異なります。
子どもとコミュニケーションがとれるような位置に子供部屋を
子どもが学校などから帰ってきたのに、そのまま2階の子供部屋へ。親はキッチンやリビングに居て気づかなかった、そんな暮らしは寂しいですよね。子どもが外で過ごす時間が増えてからも自然とコミュニケーションがとれる、そんな間取りを考えましょう。
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思春期はプライベートな空間を保てるように気を付ける
思春期になると自分だけの空間が必要になります。中学校、高校時代は勉強に集中もしたい時期です。小学校は家庭での学習をリビングで行っていた場合でも、個人の部屋が必要になってきます。
【デザイン】子供部屋の作り方
ここからは、子供部屋の作り方のヒントをご紹介していきます。
まずは男の子、女の子別の収納やデザインの紹介です。
男の子
男の子の子供部屋には白黒のモノトーンや、青や緑といったクールな色使いがおすすめです。恐竜や乗り物といった変わり種の壁紙も、部屋に愛着がもてるアイテムの一つです。
おもちゃを広げて遊ぶことが多いため、家具は少なめにして床にスペースを残しておきましょう。その分収納はシンプルにたっぷりとりましょう。小学校に上がるタイミングで勉強机を購入することが多いですが、ベッドと一体になったシステムベッドであれば部屋の中がスッキリします。
女の子
女の子はピンクや白などパステルカラー、もこもこ、フワフワした質感が大好きです。ピンクを壁紙前面に取り入れるとくどい、という場合は一面だけのアクセントクロスとしてはいかがでしょうか。レースのカーテンや天蓋、もこもこのカーペットといったアイテムも女の子らしさがあってかわいいですね。
女の子は成長するにつれて衣類や本が増えてきます。また、かわいいい雑貨を飾るスペースも欲しくなるでしょう。余裕をもった収納スペースを確保しておきましょう。
【年齢別】子供部屋の作り方
続いて年齢別の子供部屋の作り方をご紹介します。子どもがまだ小さい場合は将来的なことも考えて間取りや作り付け収納を検討する必要があります。
乳幼児期
乳幼児期は子供部屋において子どもが一人で過ごすことも少なく、主にプレイルームや収納スペースとして使われます。この頃に遊び終わったおもちゃを自分で片づける習慣が付けられるとよいのですが、それにはコツがあります。
まず、大きめの収納ボックスを用意し、それを『おもちゃのおうち』として「家に帰してあげよう」と言えば、すんなり応じてくれるでしょう。そのためには子どもでも手の届きやすい収納であること、最初はざっくり片づけられれば十分、という意識が大切です。また、転倒しても安心なように柔らかい素材のカーペットを敷いておくとよいでしょう。
小学生
小学校からは持ち物がおもちゃだけではなく学校で使う勉強道具が加わり、スポーツや習い事、趣味など持ち物は増えていきます。勉強に集中する習慣を身に付けるためにも、おもちゃを片付けるスペース、学校用品を置くスペースといったように区別して片づけられる収納を用意しましょう。
小学生の頃は親の目が届くリビングで自宅学習を行う場合もあるでしょう。その際は、普段勉強するスペースの近くに勉強道具の収納を設けると集中しやすい環境になります。勉強机はキャラクターが付いたものや、子どもっぽいデザインでは将来的に使わなくなってしまうことも。小学校入学時点では購入せず、様子を見てからでもよいでしょう。
中高生
中高生は部活動や受験が始まり、物も勉強のための本も格段に増えてきます。収納スペースの確保が必要な上、思春期でもあるためプライベートの空間を確保したい年齢です。1室を兄弟姉妹で使用している場合、家具やカーテンなどで仕切りを作ることも可能です。ベッド下など、収納スペースを増やす工夫をしましょう。
自立に向かう時期でもあるため、自分の物は自分で管理する、掃除を自分で行うなど本人に少しずつ任せることも大切です。
【広さ別】子供部屋の作り方
どうしても敷地のスペースは限られていますし、予算も無限ではありません。広さ別で子供部屋の作り方を考えてみましょう。
また、クローゼットがある場合は、それを含めた広さなのか、除いた広さなのか確認し、置く家具を選ぶ際は出入り口の位置、扉の開閉をあらかじめ確認しておきましょう。
3畳
3畳では、ベッドと勉強机を置いて部屋がほぼいっぱいになってしまいます。小さい頃はプレイルームとしての使用を中心として、親と同じ部屋で寝るといったパターンが考えられます。ロフトベッドなどで上下の空間も有効活用しましょう。造作(作り付け)のロフトベッドを検討してもよいでしょう。
4.5~6畳
4.5畳程度ではベッドと勉強机を置くと少し狭く感じる可能性があります。6畳あれば、二人部屋としても使うことができます。その際は二段ベッドを置いてもよいでしょう。
7畳以上
7畳以上の子供部屋であれば、複数人で使うことが可能です。将来的には仕切りを設けてプライベートな空間にしてあげましょう。
ナカジツの子供部屋事例をご紹介
Asobi-リノベ 子供部屋事例
Asobi-リノベ 子供部屋事例
子供部屋を作るうえで気になること
多くの人が疑問に思っている、子供部屋を作る上で「これってどうなの?」といった内容をご紹介します。
異性の兄弟の部屋は分けるべき?
異性の兄弟は小さい頃は一緒の部屋でも構いませんが、大きくなるにつれて部屋は分けるようにし、プライベートを確保できるようにするとよいでしょう。最初は2段ベッドで使え、あとから分けても使えるベッドが便利です。
子供部屋に便利なアイテムは?
壁紙
特に子どもが小さな時期は落書きなどで部屋を汚してしまうものです。壁紙は汚れに強いものを選び、さらに対策をしたい場合は汚れが付きやすい壁の下半分に強度の強い腰壁を組み合わせてもよいでしょう。
システムベッド
二段ベッドと似ていますが、下部分にデスクとチェアがあり、棚やハンガーラックなどの収納もあわせ持つ多機能な家具です。上下の空間の有効活用によいですが、サイズが大きいため組み立てや布団の上げ下ろしが大変な点がデメリットです。
狭いスペースを上手に活用するコツは?
造作のロフトベッドをつくる、二段ベッド・上下段ベッド、システムベッドを置くなど、上下の空間も上手くフル活用しましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。近年の傾向として、家族の時間を大切にするためにリビングにスペースを割き、子供部屋は小さめにするケースも多いようです。家の寿命から考えると、子どもの期間は短いものですが、子どもが自立していくうえで自分のスペースを確保し、自分で管理する経験は大切なものです。
これから家を建てる、という方は子どもの成長に合わせて使用できる子供部屋づくりを考えて設計したいですね。