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平屋か二階建てかで悩んでいる方必見!特徴や税金面の違いを解説

平屋か二階建てかで悩んでいる方必見!特徴や税金面の違いを解説

掲載日:2019.09.12

Asobi創家 平屋

平屋ってシンプルでなんだか素敵!

そうだね、余計なものを持たない丁寧な暮らしが見直されているしね。
それだけじゃなく、階段がなくバリアフリーで暮らす人に優しいという点もあるよ。

でも、平屋って贅沢っていうけどなんで?

そういう見方もあるね。平屋のメリット・デメリットと、建築費、税金、メンテナンスについても紹介するよ。

はーい!おうちづくりの参考にしよう!

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目次

平屋と二階建ての特徴

まずは平屋と二階建てにはどんなメリットとデメリットがあるかをご紹介していきます。マイホームを購入される方には子育て世代が多いですよね。子供部屋も、広いLDKも欲しい、となると広い延床面積が必要になります。それを平屋で実現しようとなると広い敷地が必要になるでしょう。一方で、子どもが独立して夫婦二人暮らしになった、そのタイミングで立て替えを検討される方もいらっしゃいます。その場合は二人分の居住スペースだけでよいため、延床面積は少なめでいいね、ということになります。

まずは自分がどんな暮らしをしたいか、それを思い描きながらご覧ください。

平屋の特徴

平屋とは一階建ての家を指します。例えばサザエさん宅は日本の昔ながらの代表的な平屋といっていいでしょう。

近年、デザイン性の高い平屋が多く登場し昔の平屋のイメージが一新され、平屋ブームが起きています。国土交通省の調査では2014年1月に2,567件だった平屋の年間着工件数は2019年7月調査時には4,417件に増加しており、15階以下の住居用建物のうち17%を平屋が占めるまでになっています。
そんな平屋のメリット、デメリットとはどんなところなのでしょうか。

2019年7月階数別住宅着工数割合

 

出典:国土交通省 建築着工統計調査 2014年1月、2019年7月

平屋のメリット

昔ながらの日本家屋のイメージから、現代的でデザイン性が高いイメージに生まれ変わった平屋。広い開口部に明るいLDK…平屋にしたら毎日リビングでくつろぐのが楽しくなっちゃいそう。ゆったりとした平屋での暮らしに憧れる方は多いことでしょう。

マイホームを建てる前に、具体的に平屋のどんな点がよいのか、魅力はどんなところなのかを知っていれば、より良い間取りにでき、さらにマイホームを好きになれるのは間違いありません。平屋のメリットについてご紹介します。

平屋のメリット

平屋ならお年寄りや子どもが生活しやすい(バリアフリー)

いきなりですが、住宅の中の危険な場所はどこかご存知でしょうか。なんと、家庭内での不慮の事故死の原因は20%を階段などからの「転落死」が占めるのです。

また、事故の場所が特定される場合、居間が35.5%、台所22.7%、次いで階段が13.4%となり、それぞれの空間で過ごす時間の割合を考えると階段がいかに危険な場所かということがわかります。バランス感覚が未発達な子ども、筋力が衰えたお年寄りには階段のない平屋が安全で生活しやすいと言えるでしょう。

出典:家庭内事故 – 国民生活センター

平屋は掃除、洗濯など家事がしやすい

平屋のフラットな空間なら、階段の上り下りがなく家事全般を楽に行うことができます。たとえば、洗濯物をもって階段を上がり降りすることもなく、面倒な階段の隅の掃除機がけもありません。生活動線がシンプルで、スムーズに家事を行うことができます。

平屋は構造的に安定しやすい

一般的に平屋は耐震性に優れていると言われます。それは、平屋には2階部分がなく、単純に構造が支える重さが少ないためです。
また、地震の際は重量の大きいもの程地震エネルギーの影響を受け揺れが大きくなります。2階がある分重くなった建物は重くなり、揺れが大きくなるのです。そのため、二階建てに比べ平屋の方が構造的に安定しやすいと言われます。

また、2階を支える柱や壁が不要になるため比較的間取りの融通が利きやすく、天井を高くすればさらに解放感のある空間にすることができます。

平屋なら階段のスペースが不要

1階建ての平屋には当然階段スペースが不要です。何をいっているんだ?と思われるかもしれませんが、2階建て、3階建てなどを建てた場合、一般的な階段はワンフロア当たり1.5畳分以上の面積を占め、35坪程度の一般的な建物面積の住宅では10%程度も占めることになります。面積を狭くしようとすると、勾配の急な階段になってしまい危険です。
階段下を物置にするなどがありますが、なかなか活用が難しくデッドスペースになりがちです。平屋はそんな心配も無用なのです。

平屋だからコミュニケーションがとりやすい

2階建て住宅ではリビングに階段を配置し家族間のコミュニケーションを増やす配慮が行われます。

「うちはそんな気を使わなくても大丈夫」という家庭でも、間取りによって、ふとした会話が生まれる、というのは大きな違いになるでしょう。家族みんなが顔を合わせコミュニケーションがとれる、それが平屋ならではの空間なのです。

平屋はメンテナンス費用が抑えられる

住宅は新築した最初にだけお金がかかるわけではありません。家が傷まないよう、資産価値を保つためにもペンキを塗り直したり、屋根を張り替えたり…その後のメンテナンスも重要です。
特に、外壁や屋根は足場を組んで塗り直し、貼り直しをします。その場合、平屋の方が費用を抑えられるのです。

以上、メリットをご紹介しました。ここからは、平屋のデメリットを見てみましょう。

平屋のデメリット

平屋のデメリット、思いつきますか?人間は気に入ったものを見つけると良いところにしか目がいかなくなる習性があるそうです。好きなものに愛着を持てるのは人間の長所ですが、マイホームは大きな買い物ですから悪いところも知っておかなければいけません。後から思いがけないデメリットが見つかることだってあり得ますから。

それでも、最初から知っていれば対策もできますし、「あばたもえくぼ」さらに愛着がわくかもしれませんよね。まずは知ること、そして検討してください。

平屋のデメリット

平屋は周りの住環境からの影響が大きい

1階は外部からの視線と同じ高さです。外構などで視線を遮断する必要があります。また、土地が狭いところに平屋を建て、周囲が2階建て、3階建てでは圧迫感が高くなります。

平屋だと水害で床上浸水したら家全体が水浸し

洪水、高潮など水害時の床上浸水。平屋建てでは2階に物を移すということもできませし、避難もできません。
平屋に限らず、土地をお探しの際は必ず自治体から発行されているハザードマップを参考にしましょう。

※令和2年8月28日より不動産取引時にハザードマップにおける取引対象物件の所在地について説明することが義務化されました。
参照:建設産業・不動産業:宅地建物取引業法施行規則の改正について – 国土交通省

平屋の中心部は採光が難しく暗くなりがち

平屋で部屋数が多くなると、外に接しない中心の部屋の採光が難しくなります。また、部屋数が増えることで壁面が多くなり風通しが悪くなりがちです。そこで建物をコの字にして中庭などのスペースを設けるなどの工夫をすることでそれらの問題を解消することができます。

<関連記事>おしゃれな中庭を作る前に知っておきたい利点と注意点は?

二階建てに比べ建築費がかかる

平屋でよくあがる挙げられるデメリットですね。建築費がかかるというのは土地代と施工費の面から言えます。単純に坪単価と言ったりします。

まずは土地代。平屋は1階しかありませんから、二階建てと同じ延床面積を確保したいと思ったら、それだけ広い敷地が必要になります。もちろん土地代もかかります。都市部で広い敷地の平屋を持つためにはかなりの土地代を覚悟しなければならないでしょう。

次に建築費です。住宅に基礎と屋根は必須ですが、その面積に対し、平屋が1の延床面積を確保できるとしたら、二階建てでは単純に2倍の広さとなり、三階建てでは3倍。延床面積に対しての建築費は高くなってしまいます。それを指して平屋は割高だと言われるんですね。

延床面積を同じにすると平屋は二階建てよりも屋根・基礎の費用が掛かる

平屋施工事例~Asobi-創家(ナカジツの新築住宅)~

ナカジツで施工した平屋住宅の事例をご紹介します。完全な平屋ではなく、一部に2階を設けた半平屋という形にもでき、家族構成やライフスタイルに合わせた形が実現できます。

半平屋の創家

注文住宅 平屋建築事例

100坪以上の広い土地を活用した半平屋です。(一般的な一戸建ての坪数は35~40坪)
子ども部屋を2階に配置し、その他は1階に設けています。
開放的で家族の繋がりが感じられる空間です。

敷地面積 429.28㎡(129.69坪)
延床面積 152.57㎡(46.09坪)ガレージ含む

大屋根が広々とした平屋の創家

「Asobi-創家」大屋根の平屋事例

ダイナミックな大屋根が印象的です。平屋ですが、天井高があるため、開放的な空間を感じられます。

敷地面積 380.32㎡(115.05坪)
延床面積 124.59㎡(37.69坪)

二階建ての特徴

建売住宅の大半が二階建てなのは、やはり需要の多くが二階建てだからでしょう。(三階建てもありますが…)多くの人が求めるタイプであれば、もし将来売却を検討する際も買手が見つかりやすいというメリットにもなるのです。

しかし、そんなに多い居室は必要ない、自分に合った家が欲しい…と、そうなるとやはり二階建ては持て余してしまう大きさなんですよね。

土地が狭くても2階建てにすることで延床面積を確保できる

平屋か2階建てかを検討し、結果2階建てを選択する方で、一番多い理由が「土地が狭いことをカバーするため」です。敷地には限りがあるけど部屋はたくさん欲しい、という場合には二階建てがよいでしょう。

プライバシーが確保しやすい

階を隔てることで家族間の距離を保ち、プライバシーを保つことができます。2世帯住宅などで階ごとに住み分けるケースもあります。

以上、二階建てのメリットでした。それではデメリットを見てみましょう。

また、平屋で挙げられたデメリット、外部からの視線は2階ならば届きません。外部からのプライバシーも確保できるのです。

敷地面積に対して高さがある場合、揺れを感じやすい

狭い敷地面積に対し、居住空間を確保するために二階、三階と高さを出した場合、少ない面積でその自重を支えなければなりません。その分、平屋の紹介で先述したように重量のある建物は地震の揺れの影響を大きく受けます。二階建ては揺れが大きくなり、強度が求められるのです。

二階建て施工事例~Asobi-創家(ナカジツの新築住宅)~

Asobi創家 二階建て事例

ダイニングキッチンとリビングの天井に高低を持たせることによってメリハリのある空間に。
ビルトインガレージで、雨の日の買い物でもパントリーに荷物を楽々運べます。

敷地面積 236.81㎡(71.64坪)
延床面積 160.64㎡(48.59坪)

平屋と二階建ての税金

住宅は高額な買い物です。それに伴う税金も決して小さな金額ではありません。平屋と二階建てではどのように違ってくるのでしょうか。住宅にまつわる税金と一緒にご紹介します。

家を取得した際にかかる税金

家を取得した際に支払う税金は4種類あります。

  1. 消費税…物件購入の際、建物に対してかかる税金。
  2. 印紙税…契約書に貼付する印紙で納付します。
  3. 登録免許税…不動産を登記する際に必要
  4. 不動産取得税…土地・建物を取得したときだけに課税されます。

【簡単に解説】
1.印紙税と3.登録免許税は一定の金額ですが、1.消費税は「建物の価格×消費税率」、4.不動産取得税の場合は、不動産取得日から一定期間内に都道府県に申請書を提出します。

4.不動産取得税の金額は以下の計算式で算出できます。
 固定資産税評価額(課税標準)×標準税率(4%)
 ※ここから条件によって控除があるのですが、今回は省略させていただきます。

固定資産税評価額は不動産取得後毎年課税される固定資産税の課税対象にもなります。つまり、固定資産評価額(不動産の価値)が高いとされると税金も高額になります。

税金はどちらが高い?

さて、固定資産税、不動産取得税といった税金の算出には不動産の価値である固定資産税評価額だと分かりました。では、平屋と二階建てではどちらが税金が高くなるのでしょうか。

総坪数が同じ場合は平屋のほうが税金が高くなる

延床面積が同じ平屋と二階建ての総坪数比較

総坪数(延べ床面積)が同じ場合は平屋のほうが税金が高くなりますが、これは二階建てより平屋のほうが多くの土地が必要となるためです。もし、同じ総坪数の住宅を建てようと思うと、当然平屋のほうが広い土地を用意しなければならなくなり、固定資産税評価額も高くなるからなのです。

※土地は二つとして同じものはなく、その価値も言うに及びませんが、今回は話を単純にするために同じ価値を持つ土地という前提で比較し「2倍の広さの土地=固定資産評価額も広くなる分高くなる」という内容でお話ししました。しかしながらこれが、都会の30坪の土地と田舎の60坪の土地とを比べるとなると、都会の土地の方が固定資産評価額が高いという結論になるかもしれませんのであしからずご了承ください。

平屋は屋根や壁の分量が二階建てよりも多くなりやすく、これも固定資産税が高くなる要因

延床面積を同じにすると平屋は二階建てよりも屋根・基礎の費用が掛かる

固定資産税評価額は土地と建物の合計金額です。
建物の固定資産税評価額の算出補法は非常に複雑ですが、簡単に説明すると以下の通りです。

  • 資産価値のある建物は評価額が高くなる。
    評価基準は、家屋の立地や規模、柱・外壁・屋根、仕上げ材や施工の程度などで細かく決められている。
  • 経年劣化の度合い(経年減点補正率)が決められており3年に一度評価価値の見直しがある。
  • 建物の素材によって、補正率は異なる
    木造かRC造かなどによって資産価値が変わるという理由で掛ける値が異なる。

デメリットの章でもご紹介した通り、延床面積が同じ二階建てに対して、固定資産税評価額を決める基準である「家屋の材料」が多く使われることで“資産価値が高い”と評価されてしまうということなのです。

平屋の固定資産税を抑えるポイント

実際に評価額を計算するのは難しいですが、固定資産評価額を抑え、固定資産税を抑えられる家屋の事例をご紹介します。

木造にする

木造の家屋はRC(コンクリート)造の家屋に比べ固定資産評価額が低くなります。
木造よりもRC造の方が建物が頑丈になるという点から評価額が木造のほうが低くなるのですが、平屋の特徴で述べた通り、平屋は構造的に安定しているため木造でも十分な強度を保てるのです。

シンプルな造りにする

使用する材料が多くなると、それだけ資産価値が上がり、固定資産評価額が値上がりすることとなります。

土地の安い場所に住む

土地の固定資産額を抑えるためには、土地価格の低い場所を選択するという方法があります。
土地の評価額は市区町村(東京23区は都)が決定します。

平屋と二階建てを決めるときのポイント

平屋の特徴と、税金についてご紹介しました。平屋は人気が高いですが、都市部では広い敷地を見つけることは難しく、価格も高くなってしまいます。そのため一般的なのは二階建てであり、最初にご紹介した通り、住宅購入者の4人に3人が二階建てを選択しています。延べ面積に対して建築費や税金が割高だという見方もありますが、自分が実現したいライフスタイルを叶えられる家はどんな家か、デザインや予算の面からも検討しましょう。

予算

平屋:2階建てと同じ延床面積を確保しようとすると、土地代、基礎工事、屋根の費用がかさみ割高になる場合も。

二階建て:坪単単価では割安になっても、工事の総工費自体は2階建てのほうが大きくなります。

生活導線

平屋:ワンフロアに水回りの設備があるためシンプルな導線となり家事も楽々です。

二階建て:年齢を経てからの階段を挟んで行き来は大変です。

家族構成

平屋:家族のコミュニケーションのある生活空間。お年寄り、子どもに優しいフラットな家に。

二階建て:2世帯でもプライバシーを確保した生活空間です。

土地の広さ

平屋:2階建てと同等の延床面積を確保するには広い土地が必要です。

二階建て:限られた敷地でも、二階建て、三階建てにすることで延床面積を確保できます。

平屋と二階建て、家の形はライフスタイルに合わせて

平屋と二階建て、メリットとデメリットはおわかりいただけたでしょうか。しっかり検討して、ライフスタイルい合わせた素敵なマイホームを手に入れてくださいね。

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