瓦屋根の種類、メリット・デメリットは?

瓦屋根の種類、メリット・デメリットは?

掲載日: 2019.12.20

瓦屋根というと重厚感のある日本家屋を思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか。しかし瓦屋根といっても種類は多岐に渡り、それぞれ特徴があります。
洋風の住宅や、現代的な家と相性が合う瓦もたくさんあります。
屋根は機能はもちろん、家の印象を変える大事なポイントです。瓦の特徴を知って、理想の瓦屋根を作りましょう!

瓦屋根の種類

釉薬瓦(陶器瓦)

私達が普段使用しているお皿や湯吞み(陶磁器)の表面にはツルツルしたガラスの層が付着していますが、 その層を釉薬(ゆうやく)と言います。
この釉薬を瓦の表面に塗ってから焼き上げたものが釉薬瓦(ゆうやくがわら)といい、陶器瓦とも言われています。
色や形のバリエーションが豊富で、和風の家にはもちろん、洋風の家にもデザインを合わせることができます。
表面がコーティングされているため水に強く、メンテナンスフリーであることが最大のメリットです。

無釉瓦

上記で述べた釉薬を塗らずに焼いた瓦を無釉瓦(むゆうがわら)と言います。
お城やお寺・神社などで多く使用され、耐久力が高い瓦です。無釉瓦には種類が多くありますが、代表的なものは以下の2つです。

●いぶし瓦

表面に炭素膜があり、炭のような色が特徴の瓦。
劣化すると炭素膜がはがれ、耐水性が落ちるため都度メンテナンスがが必要となります。


●素焼瓦

赤い色が特徴の瓦で、「赤瓦」とも言われています。

形・価格

●J形(和瓦・和形瓦)


9,000~12,500円/㎡
Japanese(日本式)のJが名前に付いている、日本の伝統的な形をした瓦です。
波を打ったような形をしており、通気性に優れ、外気温が伝わりにくいため
寒暖差があり多湿な環境に向いた形状になっています。

F形(平板瓦)

7,000~16,000円/㎡
Flat(平ら)の名前が付いている瓦です。スッキリとした印象を作ることができるため、
和から洋まで様々な住宅に合わせることが出来ます。

●S形(スパニッシュ瓦)

5,000~13,000円/㎡
J型の瓦よりもウェーブが大きいため、影が美しく表れます。
和風よりも洋風の住宅と相性が良い瓦です。

セメント瓦

5,000~9,000/㎡
焼き物ではなく、セメントで形成するため陶器瓦よりも形成の精度が高いところがメリットです。
しかし耐久年数は焼き物の瓦よりも劣るため、定期的なメンテナンスが必要となります。

粘土瓦


日本式の代表的なで釉薬瓦・無釉瓦の2種類あります。
釉薬瓦:5,500~16,000円/㎡
無釉瓦:5,000~13,000円/㎡
頑丈で遮音性に優れており、雨が降っても音が気になりません。
しかし、粘土瓦は頑丈が故重く、建物への負荷が大きいため耐震面では劣ります。

練り込み瓦


粘土に顔料を混ぜ込み、自然な色合いを出す瓦です。
微妙な色合いが出せるのでこだわりの瓦屋根を作ることができますが、特注品のため取り扱いメーカーが少ないのでご注意ください。

素焼瓦

5,000~9,000h/㎡
粘土瓦である無釉瓦の一種で、粘土の色を活かした赤茶色をした瓦。
スペイン瓦も素焼き瓦の1つです。

ガラス瓦

3,300~6,000円/1枚
名前の通りガラスで作られた透明な瓦。
明り取りに吐き出し窓を付けることもできますが、雨漏りの原因になりやすいので、
一部分だけ天井からの光を取り入れたいという時はガラス瓦がオススメです。

瓦屋根のメリット・デメリット

メリット

●耐久性

瓦屋根の耐久性は50年以上あり、1000年以上昔に作られた瓦が今でも使われているお寺もあると言われています。

●コストパフォーマンスがいい

半永久的に使えるメンテナンスフリーの瓦(釉薬瓦)も存在し、コストパフォーマンスが最も高いと言える瓦です。


●デザイン性

形や色・素材など部分的に使い分けることができるため、デザインの自由度が高い


●部分的な修理が可能

他の屋根材と異なり瓦は1枚1枚貼っていくため、部分的な修理が可能です。 悪くなってしまったところピンポイントで修復することができるためメンテナンス費用を抑えることができます。

●和風住宅、洋風住宅両方に対応

波の凹凸や色やツヤなど種類は多岐に渡るため、どんな住宅にも合わせることが出来ます。


●遮音性が高い

瓦はその形から屋根と屋根材の間に空間が生まれ、雨音など屋根からの音が居住スペースに響きにくくなっています。


●断熱性が高い

上記と同じ理由で外に断熱性も高く、梅雨や台風があり、寒暖差のある日本の気候と非常に相性のいい素材と言えます。


デメリット

●耐震性に劣る(建築基準法改正前)
耐久性は非常に優れた素材ですが、瓦は1枚あたり2~3kgほどあり家全体にかなりの重さがかかることになります。 新築の際はそれを考慮して躯体を頑丈に施工しますが、瓦屋根でなかった家を後から瓦屋根にリフォームするのは地震が起きた際に崩れる恐れがあるため、オススメしません。


●初期費用が高い
ランニングコストは低いですが、他の屋根材と比較すると高価な素材になります。 専門的な業者による施工が必要のため、イニシャルコストは高くなります。

他の屋根材との違い


瓦以外にもどんな素材があるのでしょうか。参考にご紹介致します。

スレート

コロニアルと呼ばれ、新築戸建てで最も多く使われている素材です。
※「コロニアル」は製造元による商品名ですが、よく使われるため一般名称として認識されるようになりました。
薄くできているため施工しやすく、メンテナンスが簡単です。
また、軽いので耐震性も高いですが、人が乗ると割れてしまうことがあるほど強度は高くありません。 デザイン性が欠け、定期的なメンテナンスが必要となることがデメリットに挙げられます。

ガルバリウム鋼板

主に金属製の屋根のことを指します。 工事が簡単なため、リフォームによく使用されます。
軽いのに耐久性があり耐震性にも優れているため、屋根だけでなく外壁にも使われることが多いです。 デザインも豊富なため和~洋まで様々な家に合わせることができますが、他の屋根と比べると高額になります。

アスファルトシングル

カナダやアメリカ(北部)で広く使われている屋根材です。
表面に細かい砂が覆っているため防水・防音・防錆に優れています。 また、柔らかい素材のため割れる心配がありません。 ただし、風などにあおられてめくれてしまうことがあるため定期的な点検が必要です。

トタン

全国的にも広く使われているポピュラーな金属製の屋根材です。
軽量で防水性も高く、加工のしやすさから多様な使い方が可能です。 しかし、雨音が響きやすく、錆が付きやすいです。金属製のため、熱が中に伝わりやすく暑い地域での使用はオススメしません。

瓦屋根にメンテナンスは必要?

・どんな屋根でもメンテナンスは必要

耐久性のある瓦はメンテナンスが必要となる頻度は下がりますが、 基本的にはどんなに頑丈な屋根でも定期的な点検は必要となります。

・メンテナンスの周期や内容

焼き物の瓦は10年に1度、それ以外は5年周期で色落ちやカビなどの状態を点検し、必要に応じてメンテナンスするようにしましょう。

瓦屋根のリフォーム価格と耐用年数

・釉薬瓦(陶器瓦)
半永久的に使用可能 張り替えの場合は10,000円~/㎡

・いぶし瓦
耐久年数は30~50年ほど。
張り替えの場合は10,000円~/㎡

・素焼き瓦
耐久年数は40~50年ほど。
張り替えの場合は10,000円~/㎡

・セメント瓦/コンクリート瓦
耐久年数は20~30年ほど。
5,000~10,000円/㎡

まとめ

「釉薬瓦で鮮やかな朱色に。沖縄風戸建て住宅」
ほぼ廃墟だった中古戸建を沖縄古民家風戸建てに大変身!

ビフォー写真・リフォーム全容は下記をご確認ください。
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