更新日:2025.03.06

引っ越したいのに家が売れない!原因と対策を解説

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引っ越したいのに売れないのアイキャッチ

この記事のポイント

  • 家が売れないのは、市場の動向や築年数、立地、間取りなどの条件が影響している
  • 売れないと新居の購入が難しくなり、二重ローンや維持費の負担が増え、住み替えの計画が進まない
  • 家を売ってスムーズに引っ越すためには、価格の見直し、買取やリースバックの活用が有効

「家を売りたいのに、なかなか買い手が見つからない……」
「引っ越しの計画が進まなくて、どうすればいいのかわからない」

家が売れないと、焦りや不安が募るものです。しかし、売れないのには必ず理由があります。不動産市場の動向、物件の条件、売却戦略の問題など、さまざまな要因が関係している可能性があります。

そこでこの記事では、家が売れない主な原因を整理し、どのような対策を取ればスムーズに売却できるのかを解説します。読むことで、売却の見通しが立ち、引っ越しを計画的に進めるためのヒントが得られます。

ご自身のケースに当てはまるものがないか、チェックしてみましょう。

引っ越したいのに家が売れない理由として考えられること

家が売れないのには理由があるはずです。

ここでは、考えられる主な原因を紹介します。ご自身のケースに当てはまるものがないか、チェックしてみてください。

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売れない理由1)不動産市場の動向が影響している

家が売れにくい理由の1つに、不動産市場の状況が関係していることがあります。売り手市場か、買い手市場かによって、売却の難易度は大きく変わります。

不動産市場の状況による売却の難易度
要因 売り手市場(売りやすい) 買い手市場(売れにくい)
景気 ・景気が良く、経済が活発
・住宅ローンの利用が増える
・購入希望者が多く、競争が生まれる
・景気が低迷し、経済が停滞
・買い手の購買意欲が低下
・売却まで時間がかかる
需給バランス ・人口が増加しているエリア
・再開発が進み、利便性が向上
・住宅需要が高く、物件がすぐ売れる
・人口減少が進んでいるエリア
・開発が進まず、需要が低下
・買い手が少なく、売却に時間がかかる
金利 ・住宅ローンの金利が低い
・借入しやすく、購入意欲が高まる
・住宅ローンの金利が高い
・買い手の負担が増え、購入を控える傾向

このように、市場の状況によって売却のしやすさは大きく変わります。売りにくい状況であれば、価格設定の見直しや販売戦略の工夫が必要になるでしょう。

売れない理由2)住んでいる物件の条件がよくない

物件そのものの条件が原因で、買い手がなかなか現れないケースもあります。

次のような特徴がある物件は売却が難しくなる傾向があります。

  • 築年数が古い
  • 立地が不便
  • 間取りや設備が現代のニーズに合っていない
  • 日当たりや騒音などの環境問題

築年数が古い物件は、劣化や耐震性の問題から敬遠されやすく、特に1981年以前の旧耐震基準のものはリスクとみなされがちです。駅から遠い、周辺に商業施設や学校が少ないなど利便性の低い立地も、買い手がつきにくくなります。再開発予定がない地域では、資産価値の上昇が見込めず購入を躊躇するケースもあります。

また、和室が多い、リビングが狭いなどの昔ながらの間取りや、キッチン・浴室などの設備の古さもネックになりやすいです。さらに、日当たりの悪さ、騒音、隣家との距離の近さなどの環境面も売却に影響し、住みやすさが低下している場合は、価格を下げても売れにくくなることがあります。

こうした物件の条件は、自分で変えられない部分も多いため、戦略面でいろいろと工夫をする必要があります。

売れない理由3)売却の戦略に問題がある

物件の条件が悪くなくても、売却の仕方に問題があると買い手が見つかりにくくなります。

  • 売り出し価格が相場と合っていない
  • 内覧時の印象が悪い
  • 広告や宣伝が十分でない
  • 売却を依頼している不動産会社が合っていない

価格が高すぎると買い手の関心を引けず、長期間売れ残る原因になります。

また、内覧時の第一印象も重要で、部屋が散らかっている、壁や床の汚れ、カビやニオイがあると購入意欲が下がります。住みながら売却する場合、生活感が強すぎると買い手が「自分が住むイメージ」を持ちにくく、売れにくくなります。

さらに、広告戦略が不十分だと物件の魅力が伝わらず、買い手に認知されません。写真の質が悪い、間取り図が分かりづらい、PRポイントが曖昧などが原因で問い合わせが減ります。

不動産会社の選び方も重要です。販売活動が消極的な会社に任せていると、売れるチャンスを逃してしまう可能性があります。

売れない理由4)住宅ローンで問題を抱えている

ほかの理由とは異なり、住宅ローンの状況によっては、そもそも家を売ること自体が難しいケースもあります。

住宅ローンが残っている場合、家には「抵当権」が設定されており、売却代金で完済できれば問題ありませんが、ローン残高を下回る「オーバーローン」の状態だと売却が難しくなります。

また、住み替え時に現在のローン残債が影響し、新たな住宅ローンの審査で「二重ローン」と見なされると、審査が通らないこともあります。

住宅ローンの問題がある場合は、売れないどころか資産を失うリスクさえあります。リスクについては後述しますが、早めに不動産会社や金融機関に相談し、適切な対策を講じることが重要です。

引っ越したいのに家が売れないことのリスク

家が売れない状態が続くと、単に「引っ越しができない」という問題だけでなく、さまざまなリスクを抱えることになります。

ここでは、売れ残りによって発生する具体的なリスクについて解説します。

売れ残ることで資産価値が低下する

家が長期間売れ残ると、市場価値が下がる可能性があります。

特に「売れ残り物件」の印象がついてしまうことが大きな要因です。売り出してすぐに売れない物件は、買い手に「何か問題があるのでは?」と思われやすく、不動産サイトでも「掲載期間が長い物件」と認識され、敬遠されることが増えます。

また、築年数が経過するほど物件の価格は下がり、特に築10年を超えると減価が加速する傾向があります。

(参考)1,500万円で購入した建物の価値と値下がり率
築年数 建物の価値 新築からの
値下がり率
新築 1,500万円
築5年 1,050万円 約30%
築10年 825万円 約45%
築15年 375万円 約75%
築20年 225万円 約85%
築25年 150万円 約90%
築30年以上 105万円 約93%

出典:中古住宅流通、リフォーム市場の現状|国土交通省

このように、売却のタイミングを逃すと資産価値が低下し、当初の希望価格で売れなくなるリスクが高まります。

長期のストレスを抱えることになる

家が売れない状況が続くと、大きなストレスになります。売却の見通しが立たず、「このまま売れなかったらどうしよう」という不安が募るほか、内覧のたびに掃除や準備が必要で、負担を感じることもあります。

また、周囲から「まだ売れていないの?」と聞かれるプレッシャーや、住み替えの予定が遅れることによる焦りも精神的な負担になります。特に、転勤や子どもの進学に合わせた引っ越しができない場合、ストレスはさらに増大します。

維持費や二重ローンが発生しうる

家が売れないまま新居を購入すると、旧居の維持費や住宅ローンの二重負担が発生し、経済的な負担が大きくなります。特に「買い先行」の場合、このリスクは深刻です。

住宅を所有している限り、固定資産税や管理費・修繕積立金がかかり、売却が長引くほど負担が増します。

また、旧居の売却資金を新居購入に充てる予定だった場合、売却の遅れが資金計画のズレを招き、新居の購入プランを見直さざるを得なくなることもあります。

このように、家が売れない状況を放置すると、生活設計に大きな影響を及ぼします。

引っ越したいのに家が売れないときの対処法

家が売れない状況が続くと、「このままでは引っ越しができない」「売却活動が長引いてしまう」と不安が募るものです。

しかし、現状を打開する方法はいくつかあります。ここでは、効果的な3つの方法を紹介します。

  • 不動産会社を変更する
  • 売却希望価格を変更する
  • 内覧対策を強化する

不動産会社を変更する

家が売れない原因の1つに、不動産会社の対応の不適切さがあります。会社ごとに得意なエリアや物件の種類が異なるため、自分の物件に合っていない可能性もあるでしょう。

大手不動産会社は全国規模の買い手にアプローチできますが、地域特化の販売が苦手な場合もあります。一方、地域密着型の会社は地元市場に詳しく、近隣の買い手にアプローチしやすいメリットがあります。

また、営業力も重要で、売却活動が不十分だと問い合わせや内覧の機会が減ります。担当者の対応が遅い、提案が少ない、積極的な販売が感じられない場合は、媒介契約の更新時期に不動産会社の変更を検討しましょう。

売却希望価格を変更する

家が売れない大きな要因の1つが、売り出し価格が相場と合っていないことです。

売却価格を見直す際には、ただ値下げをするのではなく「どの価格帯なら買い手が付きやすいのか」を意識することが大切です。

例えば「3,080万円」ではなく「2,980万円」にすることで、検索フィルターにかかりやすくなり、より多くの買い手にアプローチできることもあります。戦略的な価格設定を行うことで、売却のチャンスを広げられます。

内覧対策を強化する

物件自体が魅力的でも、内覧時の印象が悪いと購入につながりません。特に、住みながら売却活動をする場合、生活感が強すぎると買い手が「ここに住むイメージ」を持ちにくくなります。

内覧対策としては、以下のポイントに注意しましょう。

  • 第一印象を良くする
  • 清潔感を保つ
  • 自然光を取り入れる
  • ペットやにおい対策をする

ちょっとした工夫で内覧時の印象を改善できるため、効果を侮らず、買い手が「この家に住みたい」と思える環境を整えてみましょう。

「どうしても売れない」ときの最終手段

売却活動を続けても買い手が見つからない場合、いつまでも同じ方法を続けるのではなく、別の選択肢を検討することも視野にいれましょう。

不動産買取を検討する

市場で売れない場合、不動産会社による直接買取という選択肢があります。

不動産買取は、仲介で売却する場合と異なり、買い手を探す必要がなく、不動産会社が直接購入するため、早期売却が可能です。

不動産買取のメリット

  • すぐに現金化できる
  • 内覧や広告の手間が不要
  • 売却後のトラブルが少ない

ただし、買取価格は市場価格より10〜30%程度低くなる傾向があります。

賃貸として貸し出す

売却にこだわらず、賃貸物件として運用するのも1つの手です。特に、住宅ローンの残債がある場合、売却でローンを完済できないなら、賃貸収入を得ながら資産を維持する選択も考えられます。

賃貸にするメリット

  • 売れない間も収益を確保できる
  • 将来的に価格が上がる可能性がある

ただし、賃貸にする場合には以下の点も考慮しなければなりません。

  • 入居者が見つからないリスクがある
  • 物件の管理や修繕費用がかかる
  • 途中で売却を検討する場合、入居者がいると売却が難しくなる

任意売却やリースバックを活用する

住宅ローンの返済が厳しい場合、任意売却やリースバックを検討する方法もあります。

任意売却とリースバックの比較
項目 任意売却 リースバック
概要 ローン残債が売却価格を上回る場合でも、金融機関と交渉して市場価格に近い価格で売却できる方法 自宅を売却した後も、賃貸として住み続けられる仕組み
主なメリット ・競売よりも高値で売却できる
・売却後の残債も分割払いなど柔軟に対応できる
・引っ越しせずに資金を確保できる
・将来的に再購入できる可能性がある
注意点 金融機関との交渉が必要 賃貸契約の条件によっては家賃が高くなる場合がある

不動産SHOPナカジツでは、「おうちリースバック」というサービスを提供しています。自宅を売却して資金を確保しながら、同じ家に住み続けることができ、将来的な買い戻しも検討できるため、柔軟な資金計画を立てることが可能です。

また、ナカジツの買取保証付き仲介なら、まず仲介での売却を優先し、一定期間売れなかった場合に買取を選択できます。つまり、市場価格に近い売却を目指しながら、売れ残るリスクを抑えることができます。

「引っ越したいのに家が売れない」と悩んでいる方は、こうした新しい売却方法も視野に入れ、最適な選択を検討してみてくださいね。

【住み替え失敗談】引っ越したいのに家が売れなかった事例2選

長期間売れなかった家でも、ちょっとした工夫や戦略の変更によって、最終的に売却に成功するケースもあります。

ここでは、不動産売買仲介で約10年の経験を持つ筆者の体験を参考に、実際にあった失敗談を2つ紹介します。

ケース1)強気な売り出し価格が原因で1年以上売れ残った家

40代のご夫婦が住み替えを計画し、現在の家を売りに出しました。築18年の戸建てで、最寄り駅から徒歩15分。住環境は悪くなく、間取りもファミリー向けの一般的なもの。しかし、売却活動を始めて半年以上が経っても問い合わせが少なく、内覧に来ても契約に至らない状況が続きました。

主な原因は、周辺相場よりも500万円以上高い価格で売り出したことです。「できるだけ高く売りたい」という思いから価格交渉には応じず、不動産会社の「価格を見直したほうがよい」というアドバイスも受け入れませんでした。その結果、売り出して1年以上が経過しても買い手が見つからず、不動産サイトでも「長期間売れ残った物件」として認識されるようになってしまいました。

この状況を打開するため、売り出し価格を相場に合わせて450万円値下げしたところ、問い合わせが発生。結果的に、値下げ後1カ月以内に売却することができました。

希望価格で売りたい気持ちは大切ですが、市場相場を無視すると売れ残るリスクが高くなります。特に、売り出し初期に価格が適正でないと、物件の印象が悪くなり、後から値下げしても売れにくくなることがあります。適正な価格設定が、スムーズな売却のポイントになります。

ケース2:内覧対策を怠ったために買い手がつかなかった家

50代の夫婦が転勤をきっかけに、マンションから戸建てへの住み替えを決意しました。築8年、駅徒歩10分の好立地だったため、売却には自信がありましたが、実際に売り出すと内覧はあるものの、なかなか成約に至らない状況が続きました。

その原因として、部屋が雑然としていて生活感が強く、買い手が住むイメージを持ちにくかったこと、ペットのにおいが気になったこと、リビングが暗く狭く見えてしまったことが挙げられます。

そこで、家具のレイアウトを見直して空間を広く見せる工夫をし、ペットのにおい対策を徹底。さらに、部屋の明るさを調整して開放的な雰囲気を演出したところ、内覧後の反応が格段に良くなり、対策から2カ月で売却が成立しました。

不動産は単なる「モノ」ではなく、「住む場所」として購入されるものです。買い手が「ここに住みたい」と感じられる環境を整えることが、スムーズな売却につながります。

もし売れたときに知っておきたい引っ越しタイミングの決め方

家が売れたらホッと一安心ですが、次に考えなければならないのが引っ越しのタイミングです。売却が決まっても、すぐに新居へ移れるとは限らず、計画を誤ると仮住まいが必要になることもあります。

スムーズに住み替えを進めるために、引っ越しのタイミングをどう決めるべきかポイントを押さえておきましょう。

売り先行と買い先行の違いを理解する

住み替えの方法には「売り先行(今の家を売ってから新居を買う)」と「買い先行(新居を購入してから現在の家を売る)」の2つがあります。

売り先行と買い先行のメリット・デメリット
方法 売り先行 買い先行
メリット ・売却価格が確定し、資金計画が立てやすい
・住宅ローンの二重払いリスクがない
・売却を焦る必要がなく、納得いく条件で売れる
・じっくり理想の物件を探せる
・仮住まいが不要でスムーズに引っ越しできる
・気に入った物件を逃すリスクがない
デメリット ・新居が見つかるまで仮住まいが必要になる可能性がある
・引っ越しが2回必要になる場合がある(仮住まい→新居)
・住宅ローンを二重で支払う期間が発生する可能性がある
・売却を急ぐ必要があり、価格交渉が不利になることも

引っ越しのスケジュールから逆算する

家の売却と引っ越しをスムーズに進めるために、スケジュールを逆算して計画を立てることをおすすめします。

売り先行のスケジュール例
ステップ 時期 内容
売却活動を開始 3~6カ月前 不動産会社に査定を依頼し、売却活動をスタート。
内覧対応や価格調整を行い、買い手を見つける。
売買契約締結・引き渡し準備 1~3カ月前 売却が決まり、契約を締結。
住み替え先を探し、引っ越し準備を進める。
引っ越し・新居への移動 引き渡し当日 売却後の資金を使い、新居へ移動。
仮住まいが必要な場合は、一時的な賃貸物件を確保。

売却が長引く可能性も考慮し、早めに売却活動を開始するのがポイントです。

買い先行のスケジュール例
ステップ 時期 内容
新居探し 6カ月前 希望条件に合う物件を探し、購入を決定。
住宅ローンの審査や契約手続きを進める。
売却活動の開始 3カ月前 新居の購入が決まったら、現在の家の売却を開始。
できるだけ早く買い手を見つける。
売買契約・引き渡し 1カ月前 売却契約を結び、引き渡しの準備を進める。
売却が完了したら、住宅ローンの精算を行う。

買い先行の場合は、売却が予定通りに進まないと二重ローンの負担が発生するため、スムーズな売却が求められます。

特別な事情がなければ、売り先行で進めるのが安全でしょう。

まとめ

「引っ越したいのに家が売れない」という状況は、大きなストレスになります。しかし、売れない原因を正しく分析し、適切な対策を講じることで、スムーズな売却につなげることができます。

売却が長引いている、できるだけ早く売りたいという場合は、通常の売買仲介とは異なるアプローチも選択肢の一つです。

不動産SHOPナカジツでは、以下のような柔軟な売却方法を提供しています。

  • 仲介での売却を優先しつつ、一定期間売れなければ買取を保証する「買取保証付き仲介」
  • 自宅を売却しても、賃貸として住み続けられる「おうちリースバック」

家が売れなくて悩んでいる方は、自分に合った売却方法を選ぶことが大切です。無理に安値で売るのではなく、適切な戦略を立て、スムーズな住み替えを実現しましょう。

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