住宅の住み心地は、デザインや設備、内装などのバランスが均等に取れるかどうかで決まると言っても過言ではありません。
たとえ、デザインや間取りが自分の望み通りのものであっても、設備や内装面で失敗してしまうと快適な暮らしは遠のいてしまいます。
しかしながら、この設備や内装の後悔は、実際に住んでみてから発覚することが多いもの。
『こうしておけばよかった……。』を少しでも減らすために、これからご紹介する内装の基本的なポイントやルールを押さえながら、自分たちのライフスタイルに合わせた理想的な内装デザインを一緒に考えていきましょう。
内装デザインとは
『内装』とは、家の基礎や構造、屋根以外のほとんどの部分(室内の床、壁、天井、間仕切り、建具、住宅設備など)を指しています。
一般的にカーテンや一部の照明器具は、最初のプラン提案と概算見積もりには含まれていないため、別途予算を確保する必要があります。
また、やり取りがかなり複雑にはなりますが、自分で設備や建材を用意して建築会社の担当者に伝えたり品物を渡したりする、『施主支給』という方法を取れる場合もあります。
【施主支給の詳細はこちら】
好きなテイストを見つける
間取り、広さ、環境、家族構成、その空間にかけられる予算などは、家庭環境やライフスタイルの数だけ条件が異なり、要望や選択肢も多岐に渡ります。
内装デザインをうまくまとめるコツの一つが、『デザインの方向性を統一すること』。最初にインテリアスタイルを決めることで方向性が定まり、取り入れる建具や設備の選択肢も絞り込みやすくなってきます。
下記にて、よく取り入れられているお部屋のスタイルをまとめています。まずは自分の『好き』を発見して、楽しく自分好みの空間イメージを膨らませていきましょう。
カジュアル
カジュアルスタイルは、シンプルかつカラフルで、ポップな雰囲気が好きな方に好まれるスタイルです。
親しみやすい部屋をイメージしたインテリアスタイルなので、『こうあるべき』という堅苦しさはなく、自由な組み合わせを楽しめるのが魅力的。合わせるアイテムも、デニムなどリーズナブルなものでシンプルにまとめると、親近感のあるすっきりした雰囲気に。
カジュアルスタイルの自由なイメージには、鮮やかな色使いがピッタリです。
全体的なカラーリングをホワイトやベージュなどの落ち着いた色にして、小さめの家具や小物などのポイントで使うと良いでしょう。
クール
部屋をクールな雰囲気に仕上げたい場合は、インテリアに無骨さをプラスしてみましょう。
色数を少なくシンプルにすることで、よりクールなイメージに近づきます。
また、『無彩色』と言われる白・黒・グレーの3色で仕上げる『モノトーンスタイル』は、配色の割合によって部屋の雰囲気を変えることができます。
家具の一部にステンレス製のラックやアイアン素材のインテリアを取り入れるのもオススメです。
ヴィンテージ
ヴィンテージインテリアは、年代を感じさせる重厚感あるアイテムを取り入れ、クラシカルでありながらどこか懐かしく温かさを感じさせるようなテイストが特徴となっています。
使う家具やテイスト次第で、様々なカテゴリーに分けられていて、コーディネート次第でカジュアルに演出させることも◎
古材やアイアン、使い込まれた風合いのレザーを使用したヴィンテージ家具を取り入れ、床材は想定外に付いてしまった傷すらもテイストの一部になり得るような素材を選びましょう。
また、家具や壁の材質の違いに目がいかないよう、壁と家具や家具同士は近づけすぎず適度に距離を取って配置することも重要なポイントのひとつです。
ナチュラル
自然素材をメインで使用した、シンプルでナチュラルな明るい雰囲気が出せるスタイルです。
『木の温かみを感じたい』『素材のよさを生かしたい』という方におすすめで、天然素材を活用することで、温かく柔らかい雰囲気の中で、ゆっくり落ち着いた時間を過ごすことができます。
ナチュラルスタイルの素材感やイメージを活かすために、派手な色を避け、ホワイトやベージュ、グリーンなどの落ち着いた淡い色味での部屋作りを意識しましょう。
ホワイトは開放感や清潔感をもつイメージ、ベージュやグリーンなどの『アースカラー』は、より自然をイメージしやすいカラーとなり、相性抜群。
自然素材を使った家具やインテリアもナチュラルテイストに合わせやすくおすすめのアイテムです。複雑なデザインや華美な装飾のあるものは避け、シンプルで自然な空間の演出を心掛けましょう。
和風
和風テイストは、畳や木材などの自然素材を多く取り入れながら、日本の伝統美を存分に活かすことで趣を感じられるスタイルです。
ベースカラーにアースカラーを配色し、差し色で金や銀を取り入れると、シックな空間にアクセントを付けることができます。
和紙を連想させる臙脂(えんじ)色や藍色なども和との相性が良いので、是非取り入れてみて下さい。
日本と言えば畳文化のイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。家具は低めのものを選ぶと和風の空間になじみやすく目線を遮らないため、広々とした空間を作ることができます。
リビングの照明には和紙を使ったものを取り入れれば、和の雰囲気を保ちながら優しく光を届けてくれます。箪笥や鏡台、座卓を取り入れてみてもいいでしょう。
引き戸を和風の建具にすると、より本格的な雰囲気を作ることができます。壁の一面だけの色を変えるアクセントクロスや、珪藻土や漆喰などで塗り壁仕様にする施工方法も和風テイストに合わせやすく、お洒落に仕上がります。
フレンチ
フレンチスタイルとは、まさにフランスの郊外をイメージさせるような洗練された雰囲気とナチュラルさを併せ持つデザインのこと。
ホワイトを基調とする、装飾にこだわった重厚感あるアンティーク家具や、コットン、リネンなど自然素材のファブリックにレースや花柄を取り入れて、上品で優美な空間を演出。
ベースカラーの白を中心に、ライトグレイッシュトーンや、ミディアムグレイッシュトーンを合わせて構成していきましょう。
斜めにカットされた平行四辺形の木材を山形に並べてできる柄のことをフレンチヘリンボーンと言い、フレンチスタイルと親和性が高く人気を集めています。床材はオーク材やパイン材を取り入れると良いでしょう。
クラシカルな空間に寄せたい場合には、ベルベットやベロア調の素材を取り入れて上質さを演出すると良いでしょう。
ブルックリン
アメリカ・ニューヨークのブルックリン地区を彷彿とさせるテイストをブルックリンインテリアと呼んでいます。
色が均一でないアンティークレンガやコンクリートに、ブラックアイアンやレザー、エイジング加工された家具や古材を使った、飾らない空間が落ち着けると感じる方に特におすすめのスタイルです。
おすすめのカラーは、レンガ色、コンクリートのグレー、使いこまれた木のイメージをもつブラウン、ブラックなどの、ダークで落ち着いた組み合わせとなります。お部屋が暗いイメージになってしまうことがあるため、一部明るい色の壁面を設けたり、天井を高くして大きな窓を作ったりすることで多少緩和されます。
インダストリアル
インダストリアル(industrial)は、『産業の、工業の、工業用の』という意味から連想されるように、倉庫や工場をイメージするとテーマが掴みやすいでしょう。
工業製品のように丈夫なスチールやレザーを素材に使用して、コンクリートやレンガの壁をむき出しのまま取り入れたり、床材は屋外で使用するような無骨な材質にしたり、裸電球をそのまま照明にすれば、インダストリアルらしい雰囲気となります。
また、部屋のソファはブラウンやブラックなどの落ち着いたカラーでレザー製のものを選ぶと、それだけでインダストリアルインテリアが作りやすくなります。
北欧
自然素材をキーワードに、ウールや麻、コットンなどを取り入れ、素材本来の良さを存分に活かした暖かみのあるテイストが特徴の北欧インテリア。
基本色に自然的で落ち着いたアースカラーを取り入れたインテリアでまとめ、ポイントで鮮やかな色を使っていきます。ダイニングテーブルやベッドなどの主張する家具は、木材を使用したものを取り入れると良いでしょう。
北欧テイストにファブリックは重要で、リビングのソファにはラグを敷くのがおすすめ。
柄物を選ぶ場合は、パターンラグか北欧らしい植物や動物のデザインをチョイスしてみましょう。
西海岸
アメリカ西海岸特有の明るい日差しや青い海の雰囲気、ヴィンテージさを感じられるスタイルです。 ヴィンテージ感のある小物を使い、デニム地のソファや白のクロス、キリムやネイティブ柄のファブリックを取り入れ、壁にはマリンライトやサーフボードを付けることで爽やかな西海岸の雰囲気を演出できます。
内装色は白を基調とし、艶を抑えたシャビーな質感と白や青の内装、海辺を連想させる小物やファブリックを取り入れ、差し色の青で海をイメージ。
木目・レンガなども組み合わせてみると、より雰囲気が出るでしょう。
アーバン
『都市の、都会の』という意味をもつアーバンという言葉通り、都会的でスタイリッシュ、大人なイメージを意識するスタイルです。グレーや黒を基調とし、シンプルな家具やスチール製の照明器具など、生活感を感じさせないホテルライクでゴージャスな空間を作ります。
スタイリッシュで落ち着いた雰囲気を作るためには、相性のいいモノトーンやブルー、グレーなどの寒色系のカラーを2~3種類までに絞ると、シンプルでまとまりのある空間に仕上がります。
直線的なデザインや、幾何学的なデザインのインテリアを飾ることで、洗練された雰囲気を演出してくれるでしょう。
モダン
都会的であり、『現代的・近代的』なイメージで完全にシンプルに徹した機能的なデザインとなっています。直線を意識しつつ大胆な造形のインテリアも取り入れ、無機質で生活感がなく、直線を意識した高級感のある空間を作っていきましょう。
ベースカラーは白、黒、グレーなどのモノトーン系。そこにアソートカラーとしてネイビーやダークブラウンなどを用いると上手にまとまります。
ブラックをメインにすると空間が締まり、ホワイトがメインの場合清潔感のある印象に。どちらもスタイリッシュさが際立つ雰囲気作りが可能なカラーです。
窓にはブラインドやロールスクリーンを使ったり、四角いタイプのラグを取り入れたりすることで、直線的な空間の演出が可能となります。
また、ガラスや金属などの素材も、モダンがもつ近代的なイメージを高めます。アクセントとして採用してみましょう。
シャビーシック
おしゃれなカフェをイメージさせるような、シャビーな雰囲気の中に落ち着いた大人の雰囲気を感じる、アンティーク調のテイストです。 柔らかな曲線を描いた家具や小物を取り入れることで、優美さを感じていただけます。
優しい雰囲気を持つシャビーシックは、部屋全体をホワイトやクリームが基調となり、そこにピンク、ブルー、ブラウンなどの明るめのカラーでまとめるため、開放感を得られるというメリットがあります。
木製を中心とする家具には、ホワイト塗装を少しはがしたようなエイジング加工を施すことで、特徴的な雰囲気を作り出すことができます。
他のスタイルと比べるとファブリックを多めに取り入れ、レースなども使われるスタイルとなりますが、甘すぎるコーディネートは子どもっぽくなってしまう可能性もあるので、注意が必要です。
曲線が美しいエレガントな家具や、ワイヤー素材のモチーフやバスケットなどとも相性がいいため、検討してみると良いでしょう。
また、ダイニングルームには、飾りすぎない素朴なタイプのシャンデリアをコーディネートするのがおすすめです。
ブコツ
素材感を全面に出したヴィンテージ感のあるブコツスタイル。 アクセントクロスや配向性ストランドボード(OSBボード)で空間を区切り、限られたスペースを広く見せる工夫がされています。ダークブラウンや黒を中心に配色された空間に、鉄やステンレスなどのメタル素材や古材、レンガを取り入れたヴィンテージ感のあるインテリアスタイルです。
古材風のアイテムや、アイアンが使われている家具なども無骨なイメージの演出をアシストしてくれます。
ソファはレザー製のものがおすすめで、黒やダークブラウンカラーが王道ですが、ワインレッドやライトブラウンのレザーソファを選んで個性的な空間を作るのも楽しそうですね。
リゾート
現実を忘れ、羽を伸ばしてゆったり寛げるような、高級感溢れる空間で夢のような時間を味わえるお部屋です。 スキップフロアでお部屋を間仕切ったり、間接照明やアロマキャンドルを使用したりすることで豪華な空間を演出します。
葉の部分が大きいモンステラやウンベラータといった観葉植物や、クローブ、南国の花として有名なフランジパニ(プルメリア)の香りのお香を焚くことで、視覚だけでなく嗅覚でもリゾートな雰囲気を感じることができるでしょう。
テーブルやソファを、ウォーターヒヤシンスや籐、バンブーを素材とするものにすると、まるでバリのホテルにいるようなリゾート気分が味わえます。
南国のインテリアに使われるような、材料や柄に特徴のあるファブリックを取り入れてみても良いですね。
配色について考える
おしゃれな内装への第一歩は、色をバランスよく調整して部屋全体で統一感を作ることです。
デザイン性の高い家具や建具でお洒落にコーディネートしようとしても、協調性のない色の家具が一つあるだけで違和感を与えてしまいます。
配色の基本は、
【ベースカラー70%、メインカラー25%、アクセントカラー5%】
と言われています。
ベースカラーは部屋の印象を左右する大切な基礎となります。明るい感じにするのか、クールな雰囲気にするのかなど、イメージを固め方向性を定めるための色となります。
メインカラーはソファやカーテン、ラグなどで使う、部屋の主役となる色です。
アクセントカラーは、クッションやランプシェードなどのアイテムやアクセントに使います。メリハリがつくので、アイキャッチになる色を選ぶと良いでしょう。
同一色、同一トーン、類似色などについて知る
お部屋に取り入れる色の決め方について、下記の3つの概念で取り合わせを考えてみると、まとまりやすくなります。
【類似色】暖色系や寒色系など、似た色相のカラーを使うことで無難にまとまる。
【同系色】同じ色相で、明度や彩度が異なる色を組み合わせる方法。誰でもまとめやすい。
【同一トーン】異なる色相でも、明るさ・鮮やかさを揃えたものを組み合わせる方法。多色を利用する際に有用。
家具と内装の色のトーンを揃える
リビング、寝室、子ども部屋など、色やテイストを部屋ごとに変えるのも面白みがありますが、基本的に目に入る範囲のトーンは同一に揃えておきましょう。木製家具や建具は、床の色との相性によって見え方が大きく変わるため、意識してみて下さい。木部の色を揃えると小物などのアクセントがうまく引き立ちます。
明るい色の床の上に同色の家具・建具を置くと、部屋に開放感が生まれます。
一方、明るい色の床の上に濃い色の家具を置けば、家具自体が強調され、高級感が出ます。
品質高く見せるためのポイント
床の材質にこだわる
お部屋の中で特に目にする機会が多く、与えるインパクトが大きい床は、選ぶ素材や張り方によって高級感や雰囲気が変わり、コストによって床の質感に大きな差が出ます。
長い目で見るのであれば、少し背伸びしてでも良いものを選びましょう。
どうしても予算的に難しい場合、木材を0.2mm〜0.6mmにスライスして合板の上に貼り付ける『突き板複合フローリング』がオススメ。
高級感を演出するためには、できるだけ突き板が厚いもの、色味の濃い材質を選ぶことや、場合によっては木材の厚みが2mm程の『挽き板フローリング』を一度検討してみると良いでしょう。
イメージにあったライティング
おしゃれなカフェや、ホテルのような上質な雰囲気を出したい場合には、照明計画にもこだわってみましょう。
高級感を演出するために、ダウンライトや間接照明といったアイテムを組み合わせて使用すると、おしゃれな雰囲気を作ることができます。
ライフスタイルの変化にも柔軟に対応できるよう、光の明るさや色が調整できるタイプを選択すると便利です。
壁や柱、窓の位置や形状
建具の高さや、壁や天井にできる凸凹の位置をなるべく揃えて、照明の配置のズレなどを避けると、統一感がありスッキリ見える空間になります。
大きめの窓で自然光を取り込めるようにすると存在感がありますが、断熱性・耐震性の関係やプライバシーの問題もあるので、一度建築業者の担当者に相談してみましょう。
また、浴室はどうしても湿気がこもりやすいため、風の通り道ができやすい場所に窓を設置すると通気性が良くなります。プライバシーに配慮できる工夫をすることが大切です。
実用性についても重視
選択肢が増える注文住宅だからこそ『おしゃれな見た目の家にしたい』という要望が強いのではないでしょうか。
しかしながら、『おしゃれな家』と『暮らしやすい家』の条件は正反対であることが多く、せっかく自由にできるからとデザイン性のみ重視してしまうと、暮らしにくい家になってしまうケースが多く見られます。
特に間取りに関しては、デザイン性はもちろんのこと、実用性も兼ね備えていなければならない大切なポイントです。家族構成や生活動線を考慮しつつ、可能な限りおしゃれな空間になるようじっくり検討しましょう。
家事の動線
生活動線や家事動線は、玄関から各部屋までの間に必ずリビングを経由するようにしたり、キッチンと洗濯機置き場などの水回りや、物干し場を近くにして流動的に家事ができるようにしたりと、各設備の配置を考えるための重要なキーポイントとなります。
部屋ごとに機能的な要望をまとめておくと、設計時に建築業者 へ依頼を提出しやすくなります。
また、収納棚は生活動線を考えて、片付けがしやすい場所に作るのがポイントです。
コンセントの位置
コンセントの配置や数で失敗したと感じている人は意外と多いため、注意したい部分です。家のどこに何を置きたいか把握していなかったために、欲しい場所にコンセントが無かったり、コンセントはあっても挿し口が足りなかったり、という失敗がよく起こりがち。
家の設計段階で、インターネットの設置場所やテレビなどの家電製品の配置を考え、家具と同じように図面の中に配置するのが失敗を避けるポイントとなります。
家電などが集中してしまう場所や、キッチン周りは挿し口を4口にするなど、コンセントの口数も意識して考えておきましょう。
扇風機や加湿器など、使用する季節が限られるものについては、使用する置き場所を想定し、その付近にコンセントを設けておくと安心です。
その他のコンセントは、『コードタイプの掃除機を使うなら何処がいいか』を意識すると満遍なく家の中に配置することができるでしょう。
耐震性、断熱性
窓の配置や間取りによっては、建物の耐震性に影響を及ぼす可能性があります。
例えば、南側に大きなガラス窓を付け、反対側の北側に耐力壁を使っているような家は、地震で家が揺れるとき、南側と北側で違う揺れ方をすることでねじれ現象が発生し、家が倒壊しやすくなります。
そして、計画する間取りが大きな空間になればなるほど柱や耐力壁の量が少なくなるので、得られる開放感と引き換えに、地震に弱い間取りとなります。
また、部屋数の多い間取りは壁の量が多くなるため、その分耐力壁を多く計画でき、住宅の耐震性能が高まります。
窓や壁面などのデザインに影響する可能性もあるので、耐震性や耐熱性などの基本性能は把握しておく必要があるでしょう。
ライフスタイルの変化も考えておく
ライフスタイルの変化は、ある程度意識しておくのが理想と言えます。特に階段のステップの高さや室内の段差をなくし、さらにその時々のライフスタイルに合わせて間取りなどが変更しやすいような造りになっていると、長い目で見た場合でも住みやすい空間となり、安心です。間取りを変えやすい構造については、建築業者へ相談してみましょう。
一度建ててしまった後では、簡単に建て直すことはできません。家族が増える予定がある場合は、その点も含めて慎重に考えるようにしましょう
家具はデザインと同時進行で選ぶ
広さが限られた空間や間取りの中で、お気に入りの家具がピッタリ入るよう配置調整するという作業は手間がかかるうえ難易度が高く、とても大変です。
そのため、建具や間取りだけでなく、家具そのものを内装デザインの一部と考えてしまいましょう。内装デザインと家具の選定を同時進行するか、もしくは家具を決めた上で内装のデザインを決定するというように、少し手順を変えるだけで、自分のお気に入りの家具が考慮された内装デザインとなります。
まとめ
マイホームの内装デザインについて、デザインを実際に決めていくための手順と、各部屋のデザインポイント、デザインを考える上でのコツを紹介してきました。基本的に、まずは全体のコンセプトを決めてから、各部屋の目的や機能を順番に決めていくという流れが、後悔を最小限に抑えられるためおすすめです。
金銭面でもこだわる部分を明確にして、その他はある程度抑えるというメリハリをつけることで余計な出費をおさえられるので、さらに満足度が高まります。
ご自身の求めるイメージと、今回ご紹介した基本的な考え方を参考にすれば、内装デザインは決して難しいものではありません。
また、内装について悩んでいる場合はナカジツで取り扱うリノベーション『Asobi-リノベ』の実例も参考にして頂きながら、デザイン性、機能性ともにぴったりの内装を見つけましょう。
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