この記事のポイント
- 大阪市はエリアごとの特性が強く、都心部は投資需要が高い一方、住宅エリアではファミリー層の需要が中心である
- 再開発や大阪・関西万博、IR整備など都市計画が進行中であり、売却タイミングや価格に大きな影響を与える要因になる
- 相続物件や空き家、投資用マンションなどケースに応じて選ぶべき売却方法が異なり、地域事情に詳しい不動産会社と連携することが成功のカギ
「大阪市のマンションを売りたいけれど、どの会社に相談すれば安心だろう?」
「大阪市内のエリアごとの相場や売り方の違いを知らないまま動いて大丈夫だろうか?」
不動産を売却する際は、選ぶ方法や会社によって結果が大きく変わります。
この記事では、大阪市での不動産売却の基本的な方法や手順、地域の特性を踏まえた売却のコツ、さらに大阪市内で実績のある不動産会社を紹介します。大阪市ならではの不動産事情を把握して、じょうずに売却活動を進めましょう。
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記事の構成
大阪市の不動産を売却する方法
不動産を売る方法は1つではありません。所有している物件の種類や状態、売却後の生活プランなどによって適した手段は変わってきます。ここでは、代表的な売却方法を5つ紹介します。
- 不動産会社の仲介による売却
- 不動産会社に買い取ってもらう
- 空き家バンクで買い手を見つける
- 任意売却(ローンが残っている場合)
- リースバック(売却後も住み続けたい場合)
不動産会社の仲介による売却
もっとも一般的な方法です。不動産会社に仲介を依頼し、購入希望者を探してもらいます。
売却価格は相場やタイミングによって左右されますが、条件がよければ高値で売れる可能性があります。大阪市は物件の流通が活発なエリアも多く、タイミング次第でスピーディな売却が叶うケースもあります。
不動産会社に買い取ってもらう
売買仲介よりもスピーディに現金化したい場合は、買取が向いています。売買仲介のように購入希望者を探す必要がなく、不動産会社が直接買い取ってくれる仕組みです。
価格はやや下がる傾向がありますが、大阪市のように不動産会社が多いエリアでは、条件が合えば複数社から買取のオファーを得られることもあります。
空き家なら空き家バンクで買い手を見つける
空き家を所有しているなら、「大阪版・空き家情報バンク」などの制度を活用する方法もあります。登録された物件は、居住や地域活性化を目的とする購入希望者に紹介されます。
大阪市内でも特に長屋や築古住宅の多い地域では、空き家バンクを通じた売却事例が増えています。
参照:大阪版・空家バンク
売却してもローンが返済できない場合は任意売却
住宅ローンが残っていて、売却価格では完済できない場合には「任意売却」という選択肢があります。
金融機関の同意を得て売却し、残債については返済方法を再協議する形になります。
大阪市の一部では、バブル期に購入された物件のローンが現在も残っているケースがあり、任意売却が現実的な選択肢になることもあるでしょう。
売却後も住み続けたいならリースバック
住み慣れた自宅にそのまま住み続けたいが、まとまった資金が必要なときには「リースバック」という方法があります。不動産会社などに物件を売却し、その後は賃貸契約を結んで住み続ける仕組みです。
大阪市の都市部では相続対策や高齢者の生活資金確保の手段として選ばれることがあります。
大阪市で不動産を売却する手順
不動産を売るときには、基本的な流れを押さえておくことが大切です。ここでは一般的に売却する際に選ばれる売買仲介の手順を紹介します。
なお、買取やリースバックなどの場合は一部の手順が省略されることもあります。
1)不動産会社に査定を依頼
まずは不動産会社に査定を依頼し、売却価格の目安を知ります。大阪市は区によって需要や相場が大きく異なるため、複数社に依頼して比較するのがおすすめです。
たとえば中央区のマンションと郊外の一戸建てでは、価格の動き方がまったく異なります。
2)媒介契約を締結
売買仲介を依頼する会社を決めたら、媒介契約を結びます。専任媒介や一般媒介など種類があり、販売活動の仕方が変わります。
買取を選ぶ場合は媒介契約は不要で、売主と会社の直接取引となります。
3)売出価格の決定
査定価格をもとに、売出価格を決めます。大阪市はエリアごとに需要が偏っているため、相場から離れすぎると長期化しやすい点に注意が必要です。
販売戦略を立てる際は、不動産会社の担当者と入念に打ち合わせをすることをおすすめします。
4)販売活動と買い手探し
広告の掲載や内覧の対応などを通じて、購入希望者を探します。
大阪市の都心部では投資家の関心も高いため、居住用だけでなく投資目的での需要を意識したアピールが有効な場合もあります。
5)売買契約と決済・引渡し
購入希望者と条件が合えば契約を締結します。その後、残代金の決済と同時に物件の引渡しを行い、売却は完了です。
ローンが残っている場合は決済時に返済手続きを行うのが一般的です。
大阪市の不動産売却に強い不動産会社10選
大阪市で不動産を売却する際には、地域の相場や取引実績に詳しい会社を選ぶことが大切です。市内には大手から地域密着型まで多くの不動産会社があり、それぞれに強みがあります。
ここでは、大阪市で売却実績やサポート体制に定評のある会社を10社紹介します。
不動産売却サポート関西
| 会社名 | 不動産売却サポート関西株式会社 |
|---|---|
| 対象エリア | 大阪府全域 |
| 強み | ・相続や離婚などが絡む相談にもプロが対応 ・住み替え先の購入相談も可能 |
だんらん住宅
| 会社名 | だんらん住宅株式会社 |
|---|---|
| 対象エリア | 大阪市全域・吹田市・尼崎市 |
| 強み | ・2023年の査定実績は1,963件 ・専任媒介契約を結んだ物件は必ず住宅診断を完全無料で実施 |
ハウスドゥ大阪四ツ橋
| 会社名 | 株式会社ハウス不動産情報 |
|---|---|
| 対象エリア | 西区 |
| 強み | ・不動産サービスメーカー「ハウスドゥ」FC加盟店 ・大阪市西区に強み |
センチュリー21 不動産情報センター弁天町店
| 会社名 | 不動産情報センター株式会社 |
|---|---|
| 対象エリア | 此花区・西淀川区・大正区・港区・西区・南港 |
| 強み | ・センチュリー21FC加盟店 ・即現金買取を実施 |
フォローウィンド
| 会社名 | 株式会社フォローウィンドコーポレーション |
|---|---|
| 対象エリア | 大阪市全域、大阪府と兵庫県の一部地域 |
| 強み | ・創業者売買取扱実績1,500件超え ・老朽化不動産も率先して買取対応 |
オープン
| 会社名 | 株式会社オープン |
|---|---|
| 対象エリア | 大阪市 |
| 強み | ・不動産コンサルティング技能登録者在籍 ・住宅ローン関連に強みあり |
不動産売却と不動産買取の専門店
| 会社名 | 日本橋ホーム株式会社 |
|---|---|
| 対象エリア | 中央区・天王寺区 |
| 強み | ・弁護士など士業や専門業者と連携 ・リフォーム・リノベーションによるバリューアップにも対応 |
インテリジェンス東住吉区
| 会社名 | 株式会社インテリジェンス |
|---|---|
| 対象エリア | 東住吉区 |
| 強み | ・東住吉区の売却、買取に強み ・専門分野のパートナー(弁護士・司法書士・土地家屋調査士、一級建築士など)と連携 |
ハウスコミュニケーション 中央営業センター
| 会社名 | 株式会社ハウスコミュニケーション |
|---|---|
| 対象エリア | 中央区・西区・浪速区 |
| 強み | ・18店舗の販売ネットワークで、迅速に対応 ・創業25年の実績 |
ハウスドゥ 玉造駅前
| 会社名 | 株式会社ホワイトマルベリーホーム |
|---|---|
| 対象エリア | 天王寺区 |
| 強み | ・不動産サービスメーカー「ハウスドゥ」FC加盟店 ・地元の売却実績多数 |
大阪市で不動産売却を成功させるコツ
不動産を売却するときは、物件の条件だけでなく大阪市ならではの要素を考慮することで成功につながりやすくなります。
市内は区ごとに特徴が異なり、再開発や投資需要など外部要因によっても価格が動くため、こうした視点を取り入れることが重要です。
エリア特性を正しく把握する
大阪市は北区・中央区のように都心エリアと、阿倍野区や東淀川区などの住宅エリアで需要構造が大きく異なります。
梅田や心斎橋に近い地域は投資家や法人からの需要が強く、物件によっては相場以上の価格で売れることもあります。
一方で郊外寄りの区ではファミリー層向けの住宅需要が中心となり、生活環境や学校区が価格に影響しやすいのが特徴です。
売却を検討する際は、まず自分の物件が「どの需要層に響く立地なのか」を把握することが大切です。
再開発やインフラ計画を活かす
大阪市は大規模な都市開発が継続しているエリアです。梅田の再開発や夢洲の万博会場周辺整備、新大阪駅の交通ハブ化など、将来性のあるプロジェクトが数多く進行しています。
こうした計画は不動産価格に直結するため、売却のタイミングを見極める上で大きなヒントとなります。
たとえば地下鉄新駅の開業予定がある地域では、需要増を見込んだうえでの売り出し戦略が効果的です。
相続や空き家の活用方法も検討する
大阪市内では、相続によって受け継いだ家や空き家の売却相談も多く寄せられます。特に築年数が古い長屋や木造住宅は解体を伴うケースが多いですが、リノベーション需要も一定数あるため、解体せずにそのまま売るほうが良い場合もあります。
空き家バンクや市の補助制度を組み合わせれば、スムーズに買い手が見つかる可能性も広がります。単に「古いから価値がない」と決めつけず、地域の需要に合わせた活用方法を考えることが大切です。
マンションなら投資家ニーズを意識した売却戦略も意識する
大阪市は全国的に見ても投資用マンション市場が活発な都市です。特にワンルームや1LDKは国内外の投資家から需要があり、居住用としてだけでなく「収益物件」として評価されます。
売却時には入居率や管理状況を明確に伝えることで投資家に安心感を与えやすく、価格交渉でも優位に立てる可能性があります。ファミリー向けマンションであっても、将来の資産価値を意識した説明を添えることで買い手の幅を広げられるでしょう。
大阪市の不動産売買価格に関する情報
全国的な地価の回復・上昇傾向が見られますが、大阪市の地価も上昇しています。
下図は2024年、2025年の基準地価前年比変動率をグラフにしたものですが、住宅地、商業地、工業地とも前年比変動率の上昇幅が2024年より大きくなっています。

2025年は都心部の再開発に加え、大阪・関西万博の開催や大阪IRの着工など、不動産市場を刺激するトピックが多く注目が集まっています。
ここでは、一戸建て、中古マンション、土地の取引状況と売買価格の推移について解説します。
一戸建て
大阪市の一戸建て市場、2025年第1四半期は前同期比1.52倍の売買件数となっています。2025年度は新築住宅の省エネ基準義務化がスタートする年であり、新築需要から既存住宅需要へとシフトチェンジが予想されています。そのため、第2四半期以降も売買件数は増加する可能性があるでしょう。
平均価格は四半期ごとに約200万円の変動がありますが、需要の増加に伴い平均価格の一層の上昇もあると思われます。

出典:不動産価格(取引価格・成約価格)情報の検索・ダウンロード|不動産情報ライブラリ
マンション
中古マンションは2024年第3四半期において、平均価格、平米単価とも前期比8~9%の上昇となり、2025年第四半期ではさらに上昇をつづけています。
背景には、やはり新築マンションの省エネ基準義務化があると思われますが、都心部の再開発により利便性の高まったエリアにおける、マンション価格水準の上昇も影響しているでしょう。
大阪市は転入超過による人口増加が続いていますが、他の主要都市と比較し市域面積が小さく、マンションが都心部に集中する傾向にあります。そのため利便性が高いマンションが多く、平均価格は高い水準を維持していると思われます。

出典:不動産価格(取引価格・成約価格)情報の検索・ダウンロード|不動産情報ライブラリ
土地
土地の売買状況は、2024年四半期ごとに売買面積が減少していますが、単価は上昇しています。
地価の上昇により売買件数が低下したため、売買面積も減少していると思われます。また、2025年第1四半期は単価の安い3万平米を超える大型の取引があり、平米単価を押し下げたと推測できます。
| 四半期 | 2024.Q1 | 2024.Q2 | 2024.Q3 | 2024.Q4 | 2025.Q1 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売買件数 | 231 | 206 | 198 | 161 | 70 |
今後は開発のあまり進んでいないエリアや、大阪IR周辺において成長が見込まれるエリアでの取引が活発になる可能性が高いでしょう。

出典:不動産価格(取引価格・成約価格)情報の検索・ダウンロード|不動産情報ライブラリ
まとめ
大阪市で不動産を売却するなら、まずは基本的な流れを理解し、エリアごとの需要や再開発の動きなど地域ならではの要素を意識することが大切です。物件の種類や立地によって合う戦略は違うため、事前に情報を整理しておくと判断しやすくなります。
そして売却を成功させるために欠かせないのが、信頼できる不動産会社との連携です。会社を見極める際には査定価格だけでなく、説明の分かりやすさや担当者の対応姿勢なども注目すべきポイントです。さらに1社だけで決めてしまうのではなく、複数社を比較することが重要です。その中で「ここなら任せられる」と思える会社を選ぶことで、納得のいく売却につながるでしょう。









































