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マンションの結露対策は?結露が原因でカビ・ダニの発生も!

マンションの結露対策は?結露が原因でカビ・ダニの発生も!

掲載日:2021.10.22

マンションの結露対策

寒い時期になると結露に悩まされる方も多いのではないでしょうか。結露が発生すると、染みができたり、カビが発生したり。さらにはアレルゲンとなるダニの発生にもつながります。

今回はマンションでなぜ結露が起きやすいのか、そして対策についてご紹介していきます。

マンションで結露ができやすいのはなぜ?

マンションでは結露ができやすい、カビが発生しやすいと言われます。新築マンションの場合では特にそうなのではないでしょうか。マンションではなぜ結露が発生しやすいのかについて、順に説明していきます。

結露はなぜできる?

空気は水蒸気という気体の状態の水分を含んでいます。空気は温度によって含むことができる水蒸気の限界量が変わります。この限界量を飽和水蒸気量と呼び、気温が高ければ飽和水蒸気量は多く、気温が低くなれば少なくなります。

以上のことをふまえ、結露がどのように発生するかをみてみましょう。暖かく湿気を多く含んだ空気が冷たい物に触れた際、空気は冷やされ飽和水蒸気量は下がります。その際に抱えきれなくなった水分が冷たい物に付着し、結露となるのです。

つまり、暖かい空気と、その空気が含む水蒸気量を下回る飽和水蒸気量の温度の物体、この二つが触れる箇所に結露が発生するのです。

結露ができやすい場所

暖かい空気が冷やされるところ、空気中の水蒸気量が多いところ、そこに結露が発生しやすいことがわかりましたね。住宅でもこの条件が該当するところが結露のできやすい場所となります。

例えば冬場の室外に面した窓ガラスやサッシ(特にアルミサッシ)、外気の影響を受けて冷やされた壁、冷たい水が通る配管パイプなどは想像しやすいですね。

また、住宅の構造として温まりにくい部屋の隅、暖房をしている部屋としていない部屋があることも温度差が生まれ結露発生の要因となります。

その他、空気が含む水蒸気が多くなればより高い温度で結露が発生するため、浴室やキッチン、洗濯物の室内干し、水蒸気を発生させる暖房器具(石油ストーブなど)を使用する等で結露を発生させやすい状況になります。地下室も湿気が溜まりやすい場所のため、結露のリスクが高まります。

マンションは木造住宅より結露ができやすいのか

マンションはコンクリートで造られており、隙間がなく居室内は気密性の高い空間です。さらに、コンクリートは水蒸気を透しにくい性質もあわせ持っています。気密性が高いと冷暖房効率は良いのですが、換気を行わなければ湿気がこもってしまいます。

また、コンクリートは打設後、水分量が落ち着くまでに10年かかるといわれており、特に最初の2~3年は放出される水分が多くなります。しかもこの水分、外壁は水分を通しにくいため、主に室内に放出されることになるのです。結露の発生しやすい冬季に入居した場合は特に換気に気を付けましょう。換気システムを寒いからと言って切ってしまわずに常に換気を行うことが大切です。

結露はカビ・ダニの要因になる

結露ができたって、そのうち乾くでしょう…なんて思っていませんか?結露はシックハウス症候群を引き起こすカビ、さらにはダニが発生する要因ともなるのです。

カビ・ダニはシックハウスの要因にも

カビは湿度が一定以上になると増殖を始めます。そのカビやフケ、アカを食べて増えるのがダニです。カビは吸い込んだり食品とともに食べてしまったりすることで、ダニはダニそのものや死骸やフン、唾液がアレルギーの原因物質、アレルゲンとなります。

カビを発生させないためにはカビの胞子が付着した後増殖する前にふき取る、付着しにくい素材にするなどの対処があります。しかし、カビ・ダニの根本原因が結露であることを考えると、結露対策がアレルギーの心配の少ない住まいづくりに重要となります。

マンションの結露対策は?

結露対策には大きく分けて住み方と住宅の性能が関係します。まずは費用があまりかからず、すぐ簡単に取り入れられる住み方からご紹介します。

湿度は55%を目安に

人間はある程度の湿度がなければ喉が乾燥し、病気にかかりやすくなってしまいます。冬場の風邪対策に加湿器を使用する方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、過度の加湿は厳禁です。暖房をつけている部屋では問題がなくとも、暖房をつけてない北側の部屋のクローゼットの中では結露が発生しているかもしれません。

まずは浴室や調理によって湿度が上昇する場合はきちんと換気を行うこと。そして、湿度計を置き相対湿度を55%程度に保つことを心がけましょう。

換気をする、換気を止めない

マンションは木造よりも結露がしやすいか?の章でもご紹介した通り、換気を怠ると湿気がこもり、結露が発生しやすい状態になります。建築基準法では居室内の空気が2時間で全て入れ替わるように計画的に換気をするよう定められており、マンションの設備にある換気システムは24時間運転することを前提に作られています。換気システムで足りないようであれば窓を開ける、除湿を行うなどをしましょう。

家具の配置を考える

北側の部屋に壁に沿って家具を置く際は家具の裏が低温になるため結露が発生しやすいポイントです。壁と家具の間に5cmほど距離を置き、家具の下にすのこを敷くと空気が動けるようになり結露を防止できます。

結露が発生してしまったら早くふき取る

結露が発生してしまったら、カビの原因となるため早めにふき取りましょう。日頃からの拭き掃除は結露を取り去るだけでなく、カビの発生を防ぐためにも大切です。

断熱リフォームを行う

こちらは住宅性能を高める方法です。大規模なリフォームが必要になるため、中古マンションを購入した際であれば入居前に行うなどが考えられます。

壁面の断熱材の工事、アルミサッシから樹脂サッシのペアガラスへの交換(マンションの場合管理組合での協議が必要)、または内側にもう一つ窓を設ける二重サッシにする他、全面をリフォームするまでではなくとも、壁紙などへのカビの発生があり断熱欠損が考えられる箇所のみを対応する方法もあります。

カビを発生させにくいマンションの選び方は?

結露・カビを発生させにくい快適なマンションを選ぶにはどこに注目したらよいのでしょうか。新築マンションと中古マンションに分けてみていきましょう。

新築マンションは窓、断熱、換気をチェック

新築住宅を購入する際はモデルルームなどで体験して契約をします。現物を見ない状態のため、風通しも分かりにくいのではないでしょうか。

その際は、マンションの性能について注目してみましょう。マンション、さらに言えば住宅は換気、断熱が重要です。その性能について、購入前に確認しましょう。

結露の心配が大きい押入れまで換気がしっかり行われるか、断熱性能はしっかりしているか。マンションではシングルガラスのサッシが使われることが多いですが、ペアガラスであると断熱性能が高まります。

なぜペアガラスは結露しない?

ペアガラスとは窓のガラスが2重になったものを指します。ガラスの間には熱を伝えにくい気体が充填されており、ガラス一枚のシングルガラスよりも高い断熱性能を持ちます。また、サッシ部分の素材によっても断熱性は違います。1970年代以降に普及したアルミサッシは熱伝導率が高く外気の冷たさを伝えてしまいますし、気密性も低い物でした。しかし、現在普及しつつある樹脂サッシは熱伝導率が低く、気密性が高いため、ペアガラスと合わせて結露を発生させにくいだけでなく住居の断熱性能を向上させるためにも重要な存在といえます。

建売の一戸建て住宅でも最近はペアガラスのものが増えてきました。住宅の断熱性、気密性への関心が高まっているんですね。

中古マンションはニオイや風通し、壁紙をチェック

すでに建ってから月日が経過している中古マンションの場合は、現状結露によってカビが生えている箇所がないかを確認しましょう。湿度が高く、カビが生えた状態は独特なカビの匂いでわかることがあります。壁紙などにカビが生えていないかという目視の他にも風通しなど五感を働かせて内覧をしてみましょう。

結露対策は断熱と換気を一緒に考えて

住宅の性能、住み方の面から結露の仕組み、対策についてご紹介しました。住宅購入の際は住宅の性能にも気を付けてみること、居住中であれば結露が発生しにくい住み方を心がけましょう。結露が原因で発生するカビは不潔なだけでなく、アレルギーの原因ともなります。住まいから健康を考えるのもとても重要です。

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