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複層ガラス(ペアガラス)で断熱効果UP!メリットとデメリットを知ろう

複層ガラス(ペアガラス)で断熱効果UP!メリットとデメリットを知ろう

掲載日:2021.11.25

最近ぐっと寒くなって、いよいよ冬が目前に迫ってきたね!衣替えまだできてないよ~

(衣替え……?)
そういえばチューカイくん、お部屋のあったか対策はできているかな?

断熱はバッチリ!ナカジツこだわりの屋根断熱基礎断熱工法で、ぽっかぽかの冬を迎える予定なんだ~

いいねいいね。ところで、窓の断熱対策はどうなっているかな?やっぱり複層ガラスかな?

フクソウガラス……?そんな名前のカラス、いたっけなぁ……?

……。
今日は、寒さ対策の大切なキーポイント、窓際の断熱対策を考えていくよ!

複層ガラスは、ペアガラスとも呼ばれる窓ガラスの一種。新種の鳥類ではありません!
熱の流入出がダントツで激しいのは窓と言われています。窓自体の断熱性を向上することで、今よりももっと快適な暮らしが期待できるかもしれないとしたら……
家をこれから建てる方にはもちろん、現在窓からの冷気に頭を抱えているあなたにも、一度お読み頂きたい記事となっています。
チューカイくんと一緒に、複層ガラスの謎に迫っていきましょう。

複層ガラスとペアガラスの違いは

『複層ガラス』と調べると、併せて『ペアガラス』という名称がかなりの頻度で出てくることと思います。
この二つ、名称は異なりますが実は同じタイプの窓ガラス。2枚(もしくは2枚以上)のガラスとガラスの間に隙間が作られており、乾燥した空気やガスを閉じ込めたガラスの事を指しています。

ペアガラスは登録商標

なぜ『ペアガラス』『複層ガラス』が並行して認知されるようになったのか。どうやら、世界的なガラスメーカーであるAGCにて作られた複層ガラスを『ペアガラス』として商標登録したことが発端となっているようです。
商標とは、自分の会社で販売する商品の商品名のこと。それを国に登録しておくことでその商標を扱うビジネスを法的に守ることができるという制度です。
ところが、この『ペアガラス』が非常に広く流通した結果、他社製の複層ガラスのことでもペアガラスと呼ぶことが多くなっていき、一般的な名詞として定着した、という背景があるのです。

複層ガラスとは

そんな歴史を持つ複層ガラスですが、多く流通しただけあって今では非常にポピュラーな窓ガラスとして知られています。
複層ガラスとは、その名の通り、通常はガラス1枚で構成されている窓のガラスの層を2枚や3枚に増やしたものをいいます。ガラスとガラスの間には隙間があいており、乾燥空気が注入されたものや真空になっているタイプがあります。

ガラス間に空間があることで、熱伝導率が低く省エネ効果が期待されることから、お金をかけてでも性能のよいサッシや窓ガラスを導入するケースも珍しくないため、窓周辺はとても重要視されている要素の一つとなっています。
複層ガラスの詳しい製品情報について、一緒に確認していきましょう。

複層ガラスの構造

複層ガラスは2枚および3枚のガラスで構成された窓ガラスですが、そのガラス間の処理をしなければ様々な問題が発生してしまいます。
ガラスの間には通常、スペーサーと呼ばれる金属を挟み、乾燥剤および乾燥空気を封入して結露が発生しにくいように処理がされています。
製品によって、アルゴンガス』『クリプトンガスと呼ばれる、低熱伝導率で電球や蛍光灯にも用いられる不活性ガスを封入しているものや、真空状態にして熱を伝えない工夫が施されているものも存在しています。

ガラスの厚みを変更したり、特殊な効果を持つガラスに変更したりすれば、更に過ごしやすい空間を手に入れることができるのです。

樹脂サッシはアルミサッシより断熱効果がある

サッシとは、簡単に言うと窓枠のことです。現在はアルミやスチール製のものが主流となっていますが、昭和30年代より以前は主に木製のものが流通していました。
昭和50年頃になると、新築で建てられる住宅には金属製のサッシが採択されるようになります。
しかし、アルミなどの金属製のサッシは熱伝導率が高く、外気温が室内に伝わりやすいという特性があります。どれくらい伝わりやすいかというと、アルミ製のアイススプーンを想像して頂くとイメージがつきやすいかと思います。

断熱効果の事を考えるのであれば、樹脂製のサッシを検討してみてはいかがでしょうか。アルミサッシより少々お値段はお高めですが、ガラスとの組み合わせを考えることで、断熱面で強力な味方になってくれるでしょう。

複層ガラスのメリット

ここまで、複層ガラスの性能について理解を深めてきました。では、実際に複層ガラスを利用すると、私たちにどのような利点があるのでしょうか。もう少し深い所まで掘り下げていきましょう。

断熱性が高い/日射を遮る効果があるものも

複層ガラスは通常の窓ガラスに比べ1枚以上ガラスが組まれているということ以外にも、多くのメリットが秘められたガラスです。
ガラスとガラスの間に空間が作られていることにより、断熱性に優れ、外気温が室内に伝わりにくい構造となっています。お部屋の温度をそのまま活かせるので、冷暖房の使用量削減および省エネ効果も備え持つ、オールマイティな存在。そして、ガラス自体も性能に違いがあり、Low-E金属膜がコーティングされ、放射伝熱を抑える効果を持つ特殊なものも存在しています(Low-E複層ガラス)。
高断熱に加え遮熱対策も可能になるとなれば、複層ガラスの頼もしさについ、背中を預けてみたくなってしまうのではないでしょうか。

結露対策になる

複層ガラス特有の中間層の空気は、断熱性を上げるだけでなく結露にも効果を発揮します。
外気温と室内温度の間でクッション材のように働き、温度差による結露を緩和してくれるのです。
しかし、いくら結露防止になると言っても、室内の湿度が高い状態では結露が発生しやすくなってしまいます。
樹脂製のサッシに変更する、寝る前に一度換気を行うなど、空気中の水蒸気を逃がす工夫が必要です。

≪関連記事≫マンションの結露対策は?結露が原因でカビ・ダニの発生も!

紫外線を防ぐ

実は、ガラスには紫外線をカットする効果があるということをご存知の方はいらっしゃいましたでしょうか。

紫外線にはA波、B波、C波の3種類が存在していて、特にA波とB波が日焼け、シミ、シワ、皮膚ガンなどとの関係から問題視されています。
現在建築用で使用されているフロートガラスは、肌に強く作用して人体に有害とされる紫外線B波をほとんど通さないといった効果があります。
しかし、紫外線A波は波長が長く届きやすいため、窓ガラス1枚ではある程度通過してしまうのです。紫外線A波はB波と比べて力こそ弱いものの、確実に肌や目、家具などに対し確実にダメージを与えていきます。

複層ガラスにすることでガラスの枚数が増えるため、単純に紫外線が入りにくい環境となります。ガラス自体をUVカット効果のあるものに変更すれば、更に紫外線の透過を大幅に防ぐとともに、身体や家具を守ることができるのです。

複層ガラスのデメリット

複層ガラスにすることで、考えもしなかったポイントがデメリットとなることがあります。起こり得る問題に先回りして、判断材料を増やしましょう。

共鳴透過現象

ガラスとガラスの間に中間層があり、空気が入っているタイプの複層ガラスについて発生する現象です。
2枚のガラスがあることで、いわば太鼓と同じような状況となり、ガラスに伝わった音や振動が増幅されてしまいます。
防音を目的とした複層ガラスの導入をお考えの方は、一度お待ち下さい。後ほどQ&A部分にて詳しく説明させていただきます。

熱割れ

ガラスのコップにいきなり熱湯を注いで割ってしまった、といった経験をされた方はいらっしゃるでしょうか。
熱割れとは、温度差によってガラスにヒビが入ってしまうことを言います。複層ガラスの熱割れは、ガラス間の空気の温度とサッシ接合部の温度の差に影響されることが多いと言われています。
とても冷え込んだ日に、窓付近で暖房器具を使うことは避けた方がいいでしょう。

高価/通常の窓枠でははまらない(スリムガラスやアタッチメントもあるが)

複層ガラスは、ガラスを複数枚組み合せて1枚の窓になるよう製造されています。一般的なガラス1枚タイプの窓ガラスと比べると、値段も厚みもかさんでしまうのがネックとなっています。
複層ガラスの気になるお値段は、ガラスの中間層に何が封入されているかで大きく変動します。
乾燥空気が入っているものは3万円~、アルゴンガスタイプは5万円~、真空状態のものが一番高く10万円以上が相場となっていて、ガラス自体を特殊なものに変更すると追加で料金が加算されることになります。

この中で厚みの問題に直面しやすいのが『乾燥空気』タイプと『アルゴンガス』封入タイプの複層ガラスになります。
通常、単板ガラスタイプのサッシは、分厚い複層ガラスが入らず使用出来ません。
そのような場合には、アタッチメントという部品が付いた商品を探してみましょう。サッシを交換しなくても複層ガラスを取り付けられる場合があります。

しかし、アタッチメントは金属製となるため、結露が発生することが予想されます。結露対策で導入して、結局結露してしまうのでは、元も子もありません。

重い

ガラスは透明感があるため、重いと言われてもイメージがつきづらい方が多いのではないでしょうか。
実は、ガラスの比重はおおよそコンクリートと同じくらいの数値になります。そして複層ガラスは複数枚のガラスで組まれているので、1枚タイプのガラス窓に比べると開け閉めの際におや?と感じることがあるかもしれません。
窓を取り外す可能性を考え、ガラスの重さも考慮して検討してみると良いでしょう。

複層ガラスのQ&A

複層ガラス・ペアガラスについて、よく調べられている疑問点、質問などを集めました。複層ガラスの導入やリフォームの前に、一度確認してみましょう。

単板ガラスから複層ガラスにリフォームできる?

先ほど少し触れさせて頂いたのですが、リフォームの場合は下記のいずれかの方法で変更が可能です。

① アタッチメント付き複層ガラスの導入
② 真空タイプの複層ガラスを導入
③ サッシを複層ガラス用のものに交換

複層ガラスから受ける断熱の恩恵は、単板ガラスに比べるとかなり大きなもの。少々費用が掛かってしまっても、不快な結露や長期的な視点で考えるならば是非導入しておきたいアイテムです。
家の現状と照らし合わせつつ考えていきましょう。

マンションだけど、複層ガラスにリフォームできる?

断熱的な面で言うと、マンションの弱点はズバリ、窓であると言えます。断熱性を高めるために何とかしたいと考えるのは当然の流れのように思います。
いかし、マンションの複層ガラス導入可否は、現状『グレーゾーン』となっています。その理由として、下記の点が挙げられています。

① 共用部分の変更が難しい場合がある
② 管理規約で定められている
③ 資産価値に影響がある

マンションの外観も資産価値を大きく左右する、非常に重要なポイントとされています。窓や窓ガラスがマンションの共用部分となっている一つの理由として、『見た目に影響する』部分であるということが挙げられます。

単板タイプの窓やサッシである場合、アタッチメント付きの複層ガラス導入を検討されることと思います。しかしアタッチメントは簡単に言うと、通常の窓ガラスを底上げするような形で取り付けられているため、その分窓枠が太くなってしまうのです。
内側から確認する分には問題ないように思われますが、外側から見た場合の『見た目』が変わるため、管理規約に反するといった事態になってしまうのです。

サッシ自体の交換も同じ理由で断られてしまうことが多いのですが、管理会社ごとに規約が異なるため、一度確認してみることをオススメします。

マンションで断熱性を高めたい場合は、今ある窓の内側にもう一枚内窓を設ける二重窓を検討してみると良いかもしれません。

≪関連記事≫二重サッシとは?防音や断熱効果のあるガラスの種類は?

複層ガラスの寿命は?内部結露ができてしまった!

複層ガラスの寿命は10年~15年ほどと言われています。精密な建材なので、どれだけしっかりメンテナンスやお手入れをしていても、やはり経年劣化には抗えません。

複層ガラス内の空気が漏れてしまったり、ガラス自体にヒビが生じてしまったりすると、ガラスの内側に結露が発生し、視界不良の発生、酷いと水が溜まって薄っぺらい水槽のようになってしまうことも……
保証期間は10年とされているところが多いですが、メーカーによって期間が異なるため、購入前と設置後すぐに状態を確認してみましょう。

防音効果はある?

複層ガラスは、単純にガラスの枚数が多いからといっても、防音や遮音効果は備わっていません!それどころか、構造的な面で効率良く音が伝わってしまう特性があるのです。
先ほどご紹介させて頂いた共鳴透過現象を発生させないためには、

・複数枚あるガラスのうち、1枚の厚みを変更する
・複数枚あるガラスのうち、1枚を防音ガラスに変更する
真空ガラス(ガラス間が真空になっているタイプ)を導入する

といったひと手間を加えることで、断熱性に加え、防音機能が格段にアップした開口部を手に入れることが可能に。是非ご検討頂ければと思います。

≪関連記事≫遮音性の高い家なら音楽や映画も楽しめる?

二重サッシとの違いは?

突然ですが、複層ガラスと二重サッシを混同してしまっている方はいらっしゃいませんでしょうか。複層ガラスと併せてたくさんの方が検索している二重サッシですが、この二つは全くの別物となりますのでご注意下さい。
複層ガラスは、窓枠(窓を支えている枠)に複数枚ガラスが組んである状態の窓を通す状態となり、2本のサッシ(窓枠自体を支える枠)にそれぞれ窓を通すのが二重サッシです。
二重サッシの場合、単純に窓ガラスが倍になるため、掃除の手間がかかるだけでなく、もう1本分サッシを作るため、思った以上に圧迫感が出てしまうことが予想されます。
二重サッシ、複層ガラスそれぞれにメリット・デメリットが存在するため、ご自分の生活スタイルを考慮した上で決定すると良いでしょう。

≪関連記事≫二重サッシとは?防音や断熱効果のあるガラスの種類は?

合わせガラス、防犯ガラスとの違いは?

こちらも、複層ガラスと併せて良く検索されているガラスになります。それぞれ特徴をまとめましたので、あなたにぴったりなガラスを選ぶための参考にしてみて下さい。

合わせガラス

2枚以上のガラスの間に、ポリビニルブチラール(PVB)という、強度・柔軟性のある樹脂製の膜を挟み、加熱圧着したガラスのことです。
複層ガラスとの違いは、ガラス同士の間に空間がないこと。合わせガラスは複数枚のガラスを圧着することで厚みを増強し、防音性や防犯性を高めることができます。
ガラス自体が割れてしまった場合でも、破片が飛び散りにくいので安全面にも配慮することができるガラスになっています。
また、この中間膜はカラーバリエーションが豊富で、様々な組合せにより多彩な表現も可能に。乳白色タイプのフィルムを組み合わせれば、不透明なカラーガラスとして使うこともできます。
家具やインテリアだけでなく窓にも色の選択肢があれば、より個性的な表現への足掛かりになること間違いなしです。

防犯ガラス

基本的な構造やスペックは合わせガラスと同じですが、合わせガラスよりもPVBに厚みがあるものを防犯ガラスと呼んでいます。
通常の合わせガラスよりも強靭で衝撃に強く、窓ガラスを割って侵入する打ち破り・こじ破りなどへの対策として取り入れることで防犯性能がアップします。

防犯・防音対策に有効な合わせガラス・防犯ガラスですが、遮熱性能に注力したガラスではないため、断熱性を重要視する場合は注意が必要です。
防犯性も断熱性も両方欲しい!というご要望もあるかと思います。その場合は複層ガラスのうち1枚を合わせガラスに変更することで対応可能となります。

まとめ

複層ガラス(ペアガラス)、いかがでしたでしょうか。現在、断熱等性能等級が注目されています。これから家を建てる方や、改めて断熱性能を見つめ直したい方に非常におすすめの窓となっています。
窓の断熱性をアップして、快適な生活環境を整えましょう。
窓やサッシのリフォームや、高気密・高断熱の新築戸建てのご相談は、不動産SHOPナカジツへお声掛け下さい!

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