皆さんは物件を購入しようと考えたときや家を建てようと検討した際に、建築工法を気にしたりしますか?材料や建築構造だけではなく、建築工法によっても耐震性などが変化します。そこで今回は、建築工法の一つである2×4工法(ツーバイフォー工法)について紹介していきます。
目次
2×4工法と在来工法
●2×4工法とは
2×4工法とは、2インチ×4インチの角材を組み合わせて家が建てられることからこの名前がつきました。19世紀初頭のアメリカで、開拓者達がアメリカ大陸の広大な土地に存在するさまざまな気候でも住むことができるよう、必然的に誕生したのがこの2×4工法なのです。また、2×4(ツーバイフォー)だけではなく2×6(ツーバイシックス)、2×8(ツーバイエイト)、2×10(ツーバイテン)などもあり、用途やレイアウトによって変えたりします。
在来工法との違い
では、日本に古くからある伝統工法を発展させた在来工法とはどのような違いがあるのかを見ていきましょう。 その前にまず、在来工法について少しご紹介します。 在来工法とは、伝統工法を発展させた構法であり、木造軸組構法とも呼ばれています。日本の住宅の8割近くがこの在来工法で建てられているといわれています。 その在来工法とツーバイフォー工法で大きく違ってくるのが、柱や梁を組み合わせた骨組みを造って建物を支えるのか、床・壁・屋根で造られた6面体で建物を支えるかです。
また、在来工法は高度な技術が必要であることに対し、ツーバイフォー工法はマニュアルがあったり規格化された材料でつくる為、高度な技術は必要ありません。こうした違いが出てくることにより、ツーバイフォー工法に以下のようなメリットとデメリットが出てきます。
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2×4工法のメリット・デメリット
メリット
台風などの強風に強い
ツーバイフォー工法で建てられた住宅の屋根は、強風に耐えることができる強度を備えています。ツーバイフォー工法がハリケーンの多い北米で誕生したので、ハリケーンに耐える為のアイデアを取り入れています。その中の一つがあおり止め金具で、「ハリケーンタイ」と呼ばれています。このハリケーンタイで屋根や壁をガッチリと連結するので、強風にも耐えることが可能なのです。台風被害が多い日本でも、ツーバイフォー工法の耐風性は心強いのではないでしょうか。
耐火性
ツーバイフォー工法は木造住宅ではありますが、耐火性にも優れています。その理由としては、ファイヤーストップ材(グラスウールや石膏ボード)を使用して建物自体を燃えにくくし、ファイヤーストップ構造により空気の流れを遮断して燃え広がりを防止する構造になっているためです。また、ファイヤーストップ構造で建てられた省令準耐火構造の住宅は火災保険料が安くなるといったメリットがあります。
耐震性
ツーバイフォー工法は面で建物を支えるため柔軟性があり、地震に強い構造になっています。また、高い技術力がなくても建てることが可能というところも耐震性が高い理由といえるでしょう。地震大国である日本では、耐震性があるというのは魅力的かと思います。
機密性
壁と壁を組み合わせて作る構造であるため機密性が高くなっています。機密性が高いと断熱効果などが期待でき、冷暖房が効きやすく快適に暮らせるのも特徴です。
デメリット
カビや結露が発生しやすい
メリットの紹介で書いた「機密性が高い」ということが原因でカビや結露が発生しやすくなってしまうことがあります。きちんとした換気計画を行い対策しましょう。
屋根がかかるまで時間がかかる
基礎からつくり、屋根がかかるのは一番最後になります。多少の雨なら心配ありませんが、大雨が降ったときなどは現場に行って直接チェックすることをおすすめします。
愛知県・名古屋エリアで2×4工法の物件をお探しなら
今回はツーバイフォー工法について紹介させていただきました。在来工法との比較を行ったことで、在来工法はツーバイフォー工法より劣っていると感じてしまう方もいるかと思いますが、そうではありません。在来工法には在来工法の良さが、ツーバイフォー工法にはツーバイフォー工法の良さがあるので、ご自身に合った構法で住み心地の良いお家を造っていただければ幸いです。そして、もし愛知県でツーバイフォー工法の物件をお探しでしたら、是非お近くの不動産SHOPナカジツまでお問い合わせください。お客様が幸せに暮らせるお家を見つけられるように、スタッフ一同が全力でサポート致します。