
この記事のポイント
- 家を売る際は「いつ売るか」「どこに依頼するか」「どう売るか」の3つが最重要
- 売却方法は売買仲介・買取・リースバックなどがあり、目的に応じた選択がポイント
- 不動産会社選びは相見積もりや実績、口コミを比較して信頼できる会社を選ぶこと
「そろそろ家を売ることも検討したいけれど、何から始めていいかわからない」
「売る時期や依頼先、売り方で損しないか心配だ……」
家を売るというのは、多くの人にとって一生に一度あるかないかの大きな決断です。売却のタイミングや依頼先選び、売却方法によって、得られる金額も、スムーズさも大きく変わります。
この記事では、家を売るなら「いつ・どこの会社に頼み・どのように売るのがベストか」という視点から、不動産売却の重要なポイントをわかりやすく解説します。これを読み、自分にとって最適な売却プランがイメージできるようになりましょう。
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記事の構成
家を売るためには……重要な4つのポイント
家を売るという行為は、単なる不動産取引ではありません。家族の生活や将来の選択にも関わる大きな転機です。失敗しないためには、準備段階から冷静に判断して進める必要があります。

1)決断のためにはまず「売却理由の整理」
家を売ると決めるには、まず「なぜ売るのか」という明確な理由を自分の中で整理することが重要です。
2024年の調査では、売却の動機で最も多いのは「住まいの買い替え」(60.3%)で、「売れるときに売るため」(32.1%)、「住む場所を変えるため」(27.7%)、「高いうちに売るため」(26.7%)といった声が続きます。こうしたデータからも、何のために売るのかを明確にすることが、売却を成功させる第一歩であることがわかります。
また、年代別では30代が最多(23.1%)で、比較的若い世代でも住み替えや資産整理を目的に売却を検討しているケースが多くなっています。
売却理由は、価格や時期の選定、次の住まい探し、資金計画にも影響を与えるため、はじめの段階でしっかりと言語化しておくことをおすすめします。
参照:2024年『住まいの売却検討者&実施者』調査(首都圏)|株式会社リクルート
2)家を売るのはとにかく大変
家を売るには、書類の準備や査定の依頼、不動産会社との打ち合わせ、内覧対応、価格交渉など、多くのステップを踏まなくてはなりません。特に住みながら売却を進める場合は、掃除や案内準備など日々の負担も増えがちです。
さらに、買い手が見つからなければ売却は成立せず、長引くほどストレスや費用もかさみます。手間や時間がかかることを理解し、余裕を持ったスケジュールを組むことが大切です。
3)家は売り方によって損しかねない
「仲介にするか買取にするか」「リフォームしてから売るか、そのまま売るか」など、家の売り方にはさまざまな選択肢があります。そして選び方を間違えると、本来得られるはずだった金額よりも大幅に損をしてしまうことも……。
自分の状況に合った売却方法を見極めるには、不動産会社との相談や、複数社からの意見を聞くことが大切です。
4)「売ったあとどうするか」も視野に入れて考える
家を売却することはゴールではなく、その先の新生活や資金計画のスタートでもあります。
次の住まいはどうするか、売却益はどのように使うか、引っ越し費用や住民票の移動はいつ行うかなど、売却後の生活設計までセットで考えておくことが大切です。
特に住み替えの場合は「購入」と「売却」の順序やタイミングのズレが思わぬトラブルにつながることも。
事前に全体像を把握しておくことで、不安なく家を売ることができます。
【時期】家を売るなら、いつ(何月)がいいのか
不動産市場には、買い手が増える繁忙期や季節ごとの傾向があります。また、ローン残債やご自身の資金計画とも深く関わるため、「今すぐ売るべきか」「数か月待つべきか」判断に迷う人も少なくありません。
ここでは、家を売るのに適した時期や、検討の際に意識すべきポイントを整理します。
買い手が増える「繁忙期」を狙うのが基本
不動産市場には、売買が活発になる「繁忙期」があります。特に1〜3月(年度末の転勤・進学・就職シーズン)や9〜10月(年度の中間期)は、住まいを探す人が増えるため、売却のチャンスが高まります。
実際に、これらの時期は内見希望者が増え、競争原理から相場よりも高値で売却できる可能性があるというのが業界の通説です。短期間で売却を目指すなら、こうした繁忙期にタイミングを合わせるのが効果的でしょう。
時間に余裕があるなら「売り時」は自分で選べる
一方、時間的な余裕がある場合は、マーケットの動向やライフスタイルの変化に合わせて「売り時」を自分で見極めることも可能です。
たとえば「価格が高騰している」「相続した家が空き家になっている」などの状況では、繁忙期にこだわらず売却を進めたほうが有利なこともあります。
資金状況やローン残債とあわせて検討を
売却タイミングは、不動産市場の動向だけでなく、自分の資金状況やローン残債も判断材料として重要です。
ローンの残債が多い状態で売却すると「売却額よりローン残債が上回る(オーバーローン)」という事態もありえます。そのため、資金計画やローンの清算タイミングも視野に入れて検討する必要があります。
また、2025年現在の金利は依然として低水準といえるため、売り時を早めに設定することで将来的な金利上昇リスクを回避できるという視点もあります。
補足:「家を売るなら今」の意味について
不動産会社に相談すると「今がチャンスです」と言われることが少なくありません。営業トークのようにも聞こえますが、実はあながち間違いでもないケースも多くあります。
というのも、2020年以降は不動産価格の上昇が続き、売却市場が活発化している背景があるからです。
もちろん鵜呑みにするのではなく、市場動向や自分の事情と照らし合わせて判断することが大切ですが、「売るなら今」という判断にも一定の根拠はあることを知っておきましょう。
【依頼先】家を売るなら、どこがいいのか
家の売却は、不動産会社の選び方によって結果が大きく左右されます。
ここでは、不動産会社選びで押さえておきたい比較ポイントや判断基準を解説しながら、後悔しないための依頼先の選び方をご紹介します。
不動産会社は大手か地域密着か
家を売るとき、まず検討するのが「どこの不動産会社に依頼するか」です。選択肢としては、大手不動産会社と、地域密着型の不動産会社が主になります。
大手は知名度が高く、ブランド力や全国ネットワークを活かした広範な集客力が強みです。一方で、地域密着型はその土地の需要や相場に精通し、柔軟な対応をしてくれる点がメリットです。
「どちらが正解」というよりも、売りたいエリアや売却理由に合った会社を選ぶことが大切です。
たとえば、空き家や相続不動産など特殊な事情があるなら、地域の実情に詳しい地元の会社の方がスムーズに進むこともあります。
シミュレーションより相見積もり
最近では、Web上で物件の価格を手軽に確認できる「簡易査定ツール」や「シミュレーター」も多く存在します。確かに便利ではありますが、あくまで机上の理論値であることを忘れてはいけません。
実際の売却では、建物のコンディションや立地、近隣環境、売主側の事情などによって価格が大きく変動します。そのため、複数の不動産会社に見積もり(査定)を依頼し、提案内容や価格帯を比較する「相見積もり」が重要です。
複数の目を通すことで、相場の目安が見えてきたり、対応の丁寧さ・レスポンスの早さなど、会社の本質的な違いにも気づけるはずです。
口コミでの見極めも大切
査定価格が高い会社=優良な会社とは限りません。実際に多くのトラブルは「高値を提示されたが売れず、結局値下げを繰り返すことになった」というパターンにあります。
大切なのは、どのような戦略で売却に臨んでくれるか、そして説明のわかりやすさ・誠実さがあるかといった総合的な信頼性です。ネット上の口コミや、実際に依頼した人の声を参考にすることで、見極めやすくなります。
また、口コミだけでなく過去の販売実績や地域でのシェアなど、数字で裏付けされた評価も確認できると安心です。
私たち不動産SHOPナカジツでは、地域に根ざした情報力と、5,000件以上の豊富な仲介実績をもとに、お客様一人ひとりに合った売却プランをご提案しています。
もちろん、ご相談・査定は無料。無理な営業も行いませんので、「どこに依頼すればよいか不安……」という方も、お気軽にご相談ください。
【方法】家を売るなら、どのように進めるのがいいのか
家の売却には「正解」といえる方法はありません。大切なのは「売却の手段」だけでなく、その手段をどう使いこなすかです。
ここでは、家の売却方法ごとの違いや、進め方で後悔しないためのポイントを紹介します。
不動産会社に丸投げしすぎない
不動産の売却は、たしかに不動産会社の力を借りなければ進みませんが「すべてを任せればうまくいく」と考えるのは危険です。
営業担当者の提案をそのまま受け入れてしまうと、価格設定や販売戦略で損をしてしまうこともあります。たとえば、希望価格より低く査定された際に「早く売るにはこの価格が妥当」と言われても、相場や近隣の事例を確認しなければ納得のいく判断はできません。
売主自身もある程度の知識を得て「なぜこの方法なのか?」と納得して進める姿勢を持つとよいでしょう。
売買仲介・買取・リースバックの違いを知っておく
家を売却するには、一般的な仲介や買取のほか、リースバックのような特殊な方法もあります。
| 売買仲介 | 不動産会社が買主を探す方法。売却価格は高くなりやすいが、時間がかかる。 |
|---|---|
| 買取 | 不動産会社が直接買い取る方法。早く現金化できるが、相場より価格が下がる。 |
| リースバック | 売却後も賃貸契約で住み続ける方法。資金調達と住まいの確保を両立できる。 |
それぞれのメリット・デメリットを理解したうえで、自分の状況(「早く売りたい」「高く売りたい」「住み続けたい」など)に合った手段を選ぶことが重要です。
お金が入るタイミングを知っておく
売却によって手元に資金が入るタイミングは、売却方法によって異なります。先ほどの3つの手段を比較してみましょう。
| 売買仲介 | 買主が決まり、売買契約を結んだあと「手付金」が入り、引き渡し後に残代金を受け取ります。 |
|---|---|
| 買取 | 契約から決済までが早いため、早期にまとまった金額を得られるのが特徴です。 |
| リースバック | 売却でまとまった資金を得た後も、賃料を支払いながら住み続ける形になります。 |
住宅ローンの残債や次の住まいの購入計画がある場合は、「いつ・いくら手元に残るか」を把握しておくことが大切です。
自分の目的に合った「売り方」を選ぶことが大切
何を最優先にするかによって、選ぶべき売却方法は変わります。
とにかく早く現金化したい方は 「買取」や「リースバック」が向いており、できるだけ高く売りたい方は「売買仲介」の一択といえます。
また、時間や手間をどこまでかけられるかも重要な判断材料です。一括査定サイトや比較サービスを活用するなど、最適なパートナー選びと進め方によって、結果が大きく変わってきます。
【物件の種類】家を売るなら、何を売るかも重要
家を売却する際には、「何を売るのか」によって手続きや戦略が変わります。マンション・戸建て・土地といった物件の種類だけでなく、空き家や相続不動産などの状態も売却の難易度に影響します。
ここでは、物件のタイプごとに知っておきたい売却のポイントを解説します。
マンション・戸建て・土地では売り方も変わる
不動産の種類によって、市場での売り方や売却までの期間は大きく異なります。
| マンション | 立地や築年数の影響を受けやすく、都市部では比較的売却がスムーズです。一方で管理費や修繕積立金がネックになる場合もあります。 |
|---|---|
| 戸建て住宅 | 建物の状態と土地の広さが価格に大きく影響し、郊外や地方では買い手がつくまでに時間がかかることもあります。 |
| 土地(更地) | 建物解体の必要がない分、自由度は高いですが、接道義務などの法的条件がクリアされていないと売却に支障が出ることも。 |
また、居住用か投資用かによっても売却戦略が変わります。たとえば、投資用物件は利回りや入居状況などが重要視されるため、収益性を示す資料が求められることがあります。
古家付き土地として売るか、更地にするか
築年数が古くリフォームしても住みにくいような家は、売却時に「古家付き土地」として売るか「更地」にして売るかを判断する必要があります。
古家付き土地として売る場合、解体費用が不要な分、コストを抑えられますが、買い手側が解体の手間を懸念し、価格交渉をされることもあります。
更地にして売る場合は、見た目がよく買い手のイメージもしやすいため、早く売れる可能性もあります。ただし、解体費用がかかるうえ、固定資産税の軽減措置が失われる点にも注意が必要です。
不動産会社に相談することで、周辺のニーズに合った形での売却方法を提案してもらうことができます。
空き家・相続不動産は早めの対応が必要
使用されていない空き家や相続で得た不動産は、放置すると資産価値が下がったり、税金や管理費がかさむ恐れがあります。
空き家は風通しや手入れがないことで劣化が進みやすく、倒壊や害虫被害のリスクも。
相続不動産は、名義変更(相続登記)を済ませておかないと売却手続きができません。また、相続人同士での調整に時間がかかることもあるため、早期の相談が重要です。
国や自治体でも空き家問題への対応が進められており、今後売却条件が厳しくなる可能性もあるため、できるだけ早めの行動が推奨されます。
家を売るときの注意点
家を売る際には、価格や売却方法だけでなく、法的・実務的なリスクにも気を配る必要があります。知らずに進めてしまうと、税務上のトラブルや買主とのトラブル、手続き上の遅延が生じることも。
ここでは、家を売却する際に特に注意しておきたいポイントを解説します。
確定申告に注意
不動産を売却して利益(譲渡益)が出た場合、譲渡所得として確定申告が必要になります。
特に注意したいのが以下の2点です。
- 譲渡所得税の課税対象になるケース
- 特例の適用漏れ
売却価格が購入時より高く、利益が出た場合は課税されます。
また、居住用財産を売却した場合には「3,000万円の特別控除」など、節税できる特例が多数あります。
売却益が出なかったとしても、損益通算や控除の適用を受けるために申告したほうが有利になる場合もあるため、税理士や不動産会社に早めに相談するのがおすすめです。
契約不適合責任(旧・瑕疵担保責任)に注意
売却したあとに、「雨漏りがあった」「シロアリ被害があった」などの隠れた不具合(契約不適合)が発覚した場合、売主が責任を問われることがあります。
これが契約不適合責任です。売買契約書に「責任期間:引き渡しから〇ヶ月」と定められているのが一般的です。
要点として、以下の2つを知っておきましょう。
- 実際にあった不具合を「知らなかった」では済まされない場合もある
- 買主から修繕費用や損害賠償を求められることがある
建物の状態を正確に把握して伝えること、必要に応じてインスペクション(住宅診断)を受けておくことが重要です。
【FAQ】家を売るなら知っておきたいよくある質問
家の売却を考え始めたとき、誰もが抱く疑問や不安があります。
ここでは、多くの方が気になるポイントについて、簡潔にお答えします。
家を売るのに必要な書類は?
家を売却する際には、契約や引き渡しに関わるさまざまな書類が必要です。主なものは以下のとおりです。
- 登記済権利証または登記識別情報
- 本人確認書類(運転免許証・パスポートなど)
- 印鑑証明書(発行から3ヶ月以内のもの)
- 固定資産税納税通知書・評価証明書
- 建築確認済証・検査済証(一戸建ての場合)
- 間取り図・測量図・境界確認書など(あれば)
これらは不動産会社との媒介契約や売買契約時、引き渡し前の準備などで段階的に使われます。売却をスムーズに進めるためには、早めに確認・準備しておくことが大切です。
家の売却で損しないためのコツは?
損を防ぎ、できるだけ高く売却するためには、以下のポイントを押さえることが重要です。
- 複数社に査定を依頼する
- 売却理由や目的を明確にする
- 家の印象を良くする工夫をする
- 適切なタイミングを選ぶ
- 売却手法の違いを理解して選ぶ
また、不動産会社に任せきりにしすぎず、状況の確認や意思決定に積極的に関わることも、後悔しない売却につながります。
まとめ
家を売るときは、「いつ売るか」「どこに依頼するか」「どのように売るか」など、複数の判断を積み重ねていく必要があります。焦って決めてしまうと、後から「もっと高く売れたかもしれない」「別の方法のほうがよかった」と後悔することも少なくありません。
とはいえ、家の売却は人生で何度も経験することではないからこそ、経験豊富な不動産会社に相談することが成功への近道です。
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