
この記事のポイント
- 相場を正しく把握し、強気すぎない適正価格で売り出すことが高値売却のコツ
- 物件の魅力や周辺環境を理解し、わかりやすく伝えることが価格評価を押し上げる
- 不動産会社任せにせず、売却戦略やタイミングを相談しながら主体的に動くことが大切
「できるだけ高く家を売りたい」
「家を高く売るためのコツを知りたい」
大切にしてきた家を売ろうと決めたら、できるだけ高く売りたいと思うのは当たり前です。
しかし、家を高く売ることは簡単ではありません。高く売りたいからといって、単に高い値付けをすればよいわけではなく、また、適正価格を見誤ると安売りしてしまうリスクもあります。
そこで今回は、家を高く売るための8つの具体的な方法と、知っておきたい5つのコツを詳しく解説します。
この記事を読むことで、適正な価格設定や効果的な販売戦略がわかり、希望の価格でスムーズに売却するための具体的な対策を立てられるはずです。
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記事の構成
家を高く売るための方法はある?
不動産売買において「高く売る」とは、必ずしも購入時の価格や自分の希望価格よりも高い価格で売却することを指すわけではありません。売買価格は、売り手と買い手が合意した価格によって決まるものであり、その成否は市場の需要や買い手の意向によって左右されます。
「高く売る」というのは、あくまで市場相場に対して少しでも高い価格で売却すること。それには、現実的な価格設定と市場の動向を見極めることが非常に重要です。
ちなみに、不動産を売却する方法には大きく分けて「買取」と「仲介」の2種類があります。
買取は、不動産会社が直接物件を買い取る方法です。この方法では、買い手を探す手間が省ける一方、買取価格は通常、仲介での売却価格よりも低くなる傾向があります。一般的には市場価格の80%程度で取引されることが多いです。
一方、仲介の場合は、不動産会社が物件の買い手を見つけるために販売活動を行います。売却までに時間がかかることがありますが、通常、市場相場に近い価格、あるいはそれ以上の価格で売却できる可能性があります。
家を高く売るための具体的な方法8選
家をできるだけ高く売却するためには、しっかりとした戦略が必要です。ここでは、具体的な8つの方法をご紹介します。
1)適正な査定を依頼する
家を高く売るための第一歩は、信頼できる不動産会社に適正な査定を依頼することです。正確な査定を受けることで、物件の相場や市場での価値を把握し、適切な価格設定が可能になります。
査定を依頼する際のポイントは、以下の3点です。
- 複数の不動産会社に査定を依頼する
- 各社の査定額を比較して相場を確認する
- 極端な査定額に注意する
複数の会社に査定を依頼することで、物件の客観的な市場価値を知ることができ、信頼できる不動産会社を選ぶための重要な材料にもなります。

2) 売却のタイミングを見極める
不動産市場は季節や経済状況によって価格が変動するため、売却タイミングの見極めが重要です。適切な時期に売り出すことで、より高値での売却が期待できます。
一般的に、以下の時期は不動産市場が活発になるため、高値での売却が期待できるタイミングとされています。
| 時期 | 活発になる理由 |
|---|---|
| 2〜3月 | 春の新生活シーズンに伴い、家探しをする人が増えるため、売却の好機です。特に新年度に向けて、家族の引越しや転勤などで住宅需要が高まります。 |
| 9〜10月 | サラリーマンの転勤シーズンもあり、再び住宅市場が活発化します。この時期も購入希望者が増えるため、売却チャンスが広がります。 |
ただし、物件の種類や地域の需要によって適切な売却時期は異なる場合があります。都市部の物件やファミリー向け住宅、投資用物件など、それぞれの特徴に応じて最適な売却タイミングを見極める必要があります。
また、不動産市場全体の動向や経済状況も重要な要因です。金利の上昇や景気の変動が住宅需要に大きな影響を与えるため、不動産会社としっかり相談しながら、自分に最適な売却時期を見定めましょう。
3) 物件の情報を適切にアピールする
購入希望者の心を掴むためには、物件の情報を正確かつ効果的にアピールすることが重要です。
| 購入希望者に伝えること | 詳細 | 例 |
|---|---|---|
| リフォーム履歴の詳細 | リフォームの内容や時期を具体的に説明することで、物件のメンテナンス状態が伝わり、購入希望者の安心感を高めます。 | 「築20年の物件ですが、5年前にキッチンを全面改装しました。」 |
| 実際の生活体験に基づいた情報 | こうした情報は、購入者がその物件でどのような生活を送れるかを具体的にイメージしやすくなり、魅力を引き出す効果があります。 | 「南向きで日当たりが良く、冬でも室内が暖かいです。」 |
さらに、写真や動画を活用して視覚的に物件の魅力を伝えることも効果的です。
写真は明るい時間帯に撮影し、清潔感のある室内や周辺環境の雰囲気がわかるような構図を心掛けましょう。動画による内見ツアーも、購入希望者に物件のリアルな雰囲気を伝える有効な手段です。
こうした情報をバランスよく提供し、購入者にとって魅力的な物件であることを強調しましょう。
4) 適切な価格設定をする
家を高く売るためには、適切な価格設定が重要です。
購入希望者は複数の物件を比較検討した上で購入を決めるため、価格設定を誤ると売却が難しくなる可能性があります。
ポイントは、次のとおりです。
- 相場を十分に調査する
- 高すぎる価格設定は避ける
- 売却のスピードを考慮する
価格設定は、不動産会社と十分に相談して決定するのが基本です。
また、売却活動を開始した後も、市場の反応を見ながら必要に応じて価格調整を行うことを検討しましょう。
5) 信頼できる不動産会社を選ぶ
不動産会社の選択は、売却の成否に大きく影響します。大手だからといって安易に選ぶのではなく、物件や地域に合った会社を選ばないと、損をする可能性があります。
例えば、地元に根付いた会社は、その地域の市場動向や購入者のニーズをよく理解しており、適切な価格設定や効果的な販売戦略を提案できるでしょう。また、独自の流通ルートを持つ会社であれば、より多くの購入候補者にアプローチでき、売却がスムーズに進むことも期待できます。
丁寧に話を聞き、売却を急かさない会社を選ぶことも大切です。信頼関係が築ければ、納得のいく売却につながります。
また、会社の実績や過去の成約事例を確認することで、専門知識や売却力を見極めることができます。
家を売るとき、どこに任せればよいか迷った場合は以下の記事も参考にしてください。
6) ホームステージングを行う
ホームステージングは、物件の魅力を効果的に引き出す方法です。モデルハウスのように家具を配置することで、購入者に住んだ後のイメージを持ってもらいやすくなります。
活用ポイントは、以下のとおりです。
- 生活感のある空間を演出する
- 各部屋の用途や機能性を示す
- CGで拡張的な演出をする
これらを行えば、物件の第一印象が大きく変わります。費用対効果も考慮しながら、ホームステージングの活用を検討しましょう。
7) 周辺環境の魅力を伝える
物件自体の魅力だけでなく、周辺環境の魅力をしっかり伝えましょう。購入希望者は、家だけでなくその地域での生活全体をイメージして物件を選びます。周辺環境をアピールする際には、具体的で生活に直結する情報を提供することが重要です。
まず、日常生活の利便性をアピールしましょう。たとえば「徒歩5分圏内にスーパーやドラッグストア、郵便局がある」といった情報は、日々の生活が便利であることを強調します。
また、医療・教育施設へのアクセスも重要です。「総合病院まで車で10分、公立小学校まで徒歩7分」などの情報は、ファミリー層にとって大きな魅力となります。
周辺環境の良さを具体的な数字とともに提示することで、購入希望者にその地域での生活をより明確にイメージしてもらえます。物件自体が魅力的でも、生活しづらいと感じる場所では選ばれにくいため、周辺環境の魅力も積極的に伝えるようにしましょう。
8) 売却活動を積極的に行う
不動産の売却活動は基本的に不動産会社に任せることになりますが、売主としても積極的に関わることで、より効果的な売却が可能になります。
ポイントは、以下のとおりです。
- 不動産会社の活動を把握する
- 不動産会社とコミュニケーションを取り、市場の反応や購入検討者の声を確認する
- 物件の魅力や特徴を不動産会社に詳しく伝え、効果的な広告作成に協力する
不動産会社に頼りっきりではなく、売主自身が積極的に売却活動に関わる意識を持っておきましょう。
さらに家を高く売るためのコツ5選
ここからは、家をより高く売るためのコツをご紹介します。少し意識を変えれば、高く売るための売却活動にプラスの効果を与えるはずです。
1) 購入希望者の視点で考える
家を高く売るためには、売主の視点だけでなく、購入希望者の立場に立って考えることが非常に重要です。
購入希望者が何を重視しているかを理解することで、物件の魅力を的確に伝えることができます。
例えば、家族構成や年齢層によって重視するポイントが異なることを意識しましょう。ファミリー層であれば、広いリビングや学校へのアクセスが重要視される一方で、高齢者の場合はバリアフリーや病院へのアクセスが重視されるかもしれません。
購入希望者の目線を持つだけで、これまで気づかなかった新たなアピールポイントが見つかるかもしれません。
2) 最初の価格設定を慎重に行う
最初の価格設定は売却の行方を大きく左右します。価格を高く設定しすぎると、せっかくのチャンスを逃してしまうリスクもあります。
一方で、値引きを前提に価格を上乗せするのも逆効果になることがあります。購入希望者に「割高だ」と感じさせてしまえば、そもそも検討リストに載ることができません。
だからこそ、価格設定には慎重な心構えが必要です。相場や市場の状況をしっかり見極め、物件の特長や状態を冷静に評価した上で、現実的な価格を設定しましょう。
3) 販売活動のスピードを意識する
家を売る際は、高く売ることだけにこだわらず、売却期間も意識しましょう。
物件が長期間売れ残ると、購入希望者に「何か問題がある物件ではないか」と疑われ、さらに売りづらくなるリスクもあります。そのため、価格と売却期間のバランスをしっかりと見極めながら、納得のいく販売活動を心がけることが大切です。
4) 購入者の質問に誠実に対応する
質問に対する返答では、物件の良い部分だけでなく、気になる部分や問題点についても正直に伝えることを心がけましょう。購入者にとっては、全ての情報を把握した上での決断が重要であり、誠実な対応が信頼感を生み、最終的な購入の後押しにつながります。
高く売ることだけに固執せず、購入者と信頼関係を築くことを優先し、誠実な態度で接することで、結果的に良い条件での売却が実現しやすくなります。
5) 専門家のアドバイスを積極的に活用する
家を高く売りたい場合は、不動産会社の専門的なアドバイスを積極的に活用しましょう。専門家の知識や経験を活かすことで、効果的な売却戦略が立てやすくなります。
不動産会社のアドバイスを受けることで、例えば市場動向や法律の変更といった最新情報を入手でき、価格設定や販売時期の調整に役立てられます。
また、自分では気づかない物件の隠れた魅力や改善すべき点を教えてもらえることもあります。
【事例】家が高く売れた人の体験談
ここでは、宅建士資格を持ち、不動産業界で働く筆者の経験をもとに、家が高く売れた人の体験談を紹介します。
1)マンションを高値で売却し、戸建てへ住み替えた
40代の会社員であるSさんは、家族の成長に伴い、都内のマンションから広い戸建てに住み替えることを決意しました。
次の家の購入資金を少しでも多く確保したいと考え、5社の不動産会社に査定を依頼。事前に売却の基礎知識を学び、最も信頼できる地元の不動産会社を選びました。この会社は、近隣の再開発による価値上昇を考慮した適切な価格設定を提案。
その結果、マンションは相場を超える価格で売却でき、住宅ローンの残債や売却費用も自己資金を使わずに賄うことができました。
2)広い土地を分筆して高額売却に成功した
先祖から受け継いだ広大な土地を所有するTさんは、当初、一括売却を考えていました。
しかし、相談した不動産会社のアドバイスで、土地を分筆して複数の区画に分けて売却することを選択。これにより、各区画を需要に応じた適正価格で売り出すことができました。
結果として、広い土地をまとめて売るよりも高額での売却に成功し、当初の期待を大きく上回る利益を得ることができました。
3)隣地を買い増してから一括売却し、利益を得た
50代の会社員であるYさんは、自宅の隣地が売りに出されたのを機に購入を検討。
土地を広げることで物件の価値が高まり、後に売却する際に有利になると判断しました。隣地を購入して敷地面積を増やした後、不動産会社の助言を得て、その広い土地を一括で売却。
結果として、当初の予想を大きく上回る価格での売却に成功しました。敷地を拡大することで物件全体の価値が高まり、最終的には大きな利益を得ることができました。
高く売れるハウスメーカーの特徴
家を将来的に高く売るためには、どのような家を建てるかが重要です。高値で売れる家を建てるハウスメーカーには、以下のような共通した特徴があります。
- 優れた性能
- 高いプランニング力
- メンテナンスサービスの充実
まず、家の基本性能の高さです。
特に断熱性能や耐震性能が優れている家は、長期的に見ても価値が下がりにくくなります。具体的には、最新の省エネ基準(例えば、ZEH: ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)を満たしている家や、耐震等級が高い(1〜3のうち等級3が最も高い)家は、将来的に需要が高まりやすいです。
次に、プランニング力の高さです。たとえば、間取りが柔軟で、住む人のライフスタイルの変化に対応しやすい設計は、幅広い層に訴求します。可変性のある間取りや、将来的に改修しやすい設計は、購入者にとっての選択肢を広げるため、再販時に有利になります。バリアフリー設計やワークスペースの設置など、時代のニーズに合ったプランを提供するハウスメーカーの家は、高く売れる傾向があります。
家の維持管理も重要なポイントです。定期的な点検や、アフターメンテナンスサービスが充実しているハウスメーカーの家は、長年経っても状態が良好に保たれる可能性が高いです。
買った時より高く売れた場合は税金にも注意
譲渡所得税は、売却価格から「取得費」(購入価格やリフォーム費用など)と「売却費用」(仲介手数料や登記費用など)を差し引いた利益部分に対して課税されます。利益が出た場合には、その金額に応じて税金がかかります。
ただし、居住用の財産を売却した場合、税負担を軽減できる「3,000万円特別控除」や「居住用財産の買換え特例」などの特例措置があります。これにより税負担を軽減できるケースが多いです。
売却を検討する際は、税引後の手取り額を考慮して計画を立てることが大切です。専門家のアドバイスを受け、売却益と税金のバランスを考慮した上で売却を決めましょう。

【FAQ】家を高く売りたいときによくある質問
最後に家を高く売りたいときによく聞かれる質問についてまとめました。
買ったときより高く売れる家の特徴は?
市場での需要が落ちにくい条件がそろっている家は、買ったときより高く売れる可能性があります。
具体的には、以下のような点です。
- 立地が良い(駅距離・生活利便性)
- 耐震性や断熱性など基本性能が高い
- 間取りにクセがなく幅広い層に受け入れられやすい
また、再開発や人口増加などにより購入時より周辺環境の評価が上がっているエリアでは、価格上昇が起こることもあります。
家を高く売りたいときにやってはいけないことは?
高く売りたいからといって、相場を無視した強気すぎる価格設定をするのは避けましょう。
売れ残り期間が長くなると「何か問題がある物件」と見られ、結果的に値下げを迫られやすくなります。
また、物件の欠点を隠したり、質問に曖昧な対応をしたりすることも逆効果です。信頼を失うと、条件交渉で不利になりやすく、高値売却から遠ざかります。
ローン中の家でも高く売れる?
住宅ローンが残っていても、高く売れる可能性はあります。
重要なのは、売却価格でローン残債を完済できるかどうかです。相場より安く売る必要はなく、仲介で市場価格を狙うことで、残債を返済しつつ手元資金を残せるケースもあります。
まとめ
家を高く売るためには、市場を正しく理解し、効果的な戦略を立てるのがカギです。まずは、不動産会社に査定を依頼して、自分の物件がどのように評価されるかを知りましょう。
その後、不動産会社のアドバイスを活用して物件の魅力を最大限に引き出し、適切な情報を提供することで、購入者に好印象を与えることが重要です。
計画的な対応と適切なアプローチを取ることで、有利に売却活動を進めて、少しでも高く家を売りましょう。
\ 30年以上の実績と信頼! /

















































